「大変残念な失敗作。最後まで付き合えばプロット自体はなかなか面白いと判るだけに…」約束のネバーランド もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
大変残念な失敗作。最後まで付き合えばプロット自体はなかなか面白いと判るだけに…
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①トレーラーを観た時の悪い予感そのままに、白人の子や黒人の子を混ぜてあるとはいえ、如何にも日本人顔で頭だけ白髪・金髪・茶髪にしてお互いに横文字名で呼び合う子役たちの醸し出すとてつもない違和感と棒読みの台詞に最後まで付き合えば、元々はそれなりに面白い話なのだと気付かされる。②ノーマン役の子なんてまるで宝塚の男役みたい。舞台では気にならない台詞回しや芝居も映像となるとかなりの違和感。③一方、女優陣はまあまあ。渡辺直美の大袈裟な顔芸と演技はやややり過ぎ感はあるが、子役達だけのぎこちないシーンの中では逆にホッとする。④北川景子の冷たい美貌も役にはピッタリ。しかし壁の上を走ってくる姿には一瞬パロディかと思ってしまったし、最後に好い人っぽくなってしまうのもつまらない。徹頭徹尾冷血な役だった方が面白かろうに。⑤三田佳子はまさかのキャスティングだがグランドマザーに相応しい貫禄。⑥違和感てんこ盛りの映画だが、中でも最大の違和感を醸し出してくれたのは松坂桃李の金髪頭。出来の悪い西洋物コスプレ感が半端ない。⑦渡辺直美が残していった万年筆に期待したが、最後フクロウのアニメが出てきただけで普通の万年筆だったのにはガックリ。⑧プロット自体はtwistが効いていて面白いだけに、いっそハリウッドで作れたら良かったかも。イザベラ役にはニコール・キッドマン当たりが良いかも。⑨そんなにくさすなら観に行くなよ、と言われそうだが、大阪に行きたくないから奈良で観れる映画は限られております。いくら映画好きでもやはりコロナは怖い…
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