劇場公開日 2020年12月18日

「原作など知らなくても楽しめました。」約束のネバーランド yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作など知らなくても楽しめました。

2020年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年57本目。
実は原作があるということは知らず、明らかに日本が舞台でないことはわかるので(かつ、英単語や英語が出てくるので)、洋画(特に、アメリカ)の日本語吹き替え版?とすら思ったくらいです。元になる日本のアニメがあるのですね。

多くの方が書かれている通り、広い意味では脱獄モノにあてはまるでしょうか。
いや、むしろ、原作があることを知らないほうが楽しめるのかもしれません。原作知っていると、ここはこうなる、ああなるという部分はある程度差がついてしまうので、こういう類型のストーリーものだと、それを知らないほうが「むしろ」楽しめるからです。逆に(まだ全部見ていませんが)原作ものを知っていると、「ここはこうするんだろうな」ということがほぼほぼ見えてくるのでしょうし、そうなるとストーリーの性質上、面白さが損なわれてしまう(その分、他の要素で評価するしかなくなる)ので、そこは難しいですね。そのような事情なので、「全部予習してから見に行く」か「まったく知らずに見に行く」のどちらかのほうが良いような気がします(中途半端な状況だと、どうにも採点しづらい)。

個人的には、「登場人物1人1人に割り振られている、あるもの」に何らかのヒントがあるのかな?と思ってずっとみてました(数学的なお話)。そこはネタバレになるので「関係ある・ない」も含め、このあたりにしておきましょう。

あまりこう、あれがこうだの何だの書き始めると、一気にネタバレになってしまうので(この手の映画は論評書くの難しいですよね…)このあたりで切り上げて採点に入りましょう。下記0.3のみで七捨八入で4.5まで切り捨てています。

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 ・ 減点0.3 多くの方が指摘されているように、特定の子役の方の演出が不自然に過ぎる、という点は強く思いました(何かトラブルでも起きて急遽変えたの?くらいなレベル)。逆にそこからヒントを得てしまうことも可能な程度になってしまっており(「未履修」状態の方に限る)、ちょっと「別の意味で」フェアではないかな…というように思いました(観客側に帰責性がないため)。

 ただ、とはいえ、このご時世、できることも限られており、最低限のクオリティは超えて出したという点は理解しうるので(どうしようもないレベルだと採点不能なレベルになってしまいます。どうしても、ミステリーものという性質上、特定の方の演出が不自然(不慣れ)に過ぎるというのは、それがヒントになる点は否定できない)、そこはまぁ難しい点はあるものの、コロナ問題も映画作者側の帰責性に帰するものでもないですし、大きな減点要素にはしませんでした(この程度)。
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yukispica