「祝!ラジー賞!」ランボー ラスト・ブラッド MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
祝!ラジー賞!
それがどうした。ただのお約束である。
みんな待ってた「ナメてた爺さんがジョン・ランボーでした」映画です。
自粛明け最初の劇場での鑑賞。
アクション映画馬鹿としてはベストのチョイスである。
中学生の時に「ランボー2」を劇場で観て以来のシリーズのファンだが、この歳になっても続編が観られるというのは有り難い事なのかどうか。
戦場を離れて故郷に帰るあのラストで有終の美として締めるのがベストだったのではないのか。
しかしアイデアが有れば実現したくなるのが人の性だ。スタローンならば尚の事だろう。
どうでもいいがこの映画にネタバレタグ必要かなあ?
予告編どころかテレビCMで、あ、こういう話ね。と想像した範囲を1ミリも越えません。だからって駄作なんてことはないが。
さて映画についてだが、冒頭のシーンを観てる時は、あれ?「ランボー」じゃなく「クリフハンガー」の続編を観てるのかな?と思ってしまったが、当然ランボーが人助けする映画で終る訳がない。それこそ「クリフハンガー」か「デイライト」になってしまう。
このシーン必要か?と思ってしまったが、沢山の人を殺してきたランボーが罪滅ぼしをしているシーンとして必要だったのだろう。
今回の敵はメキシカンギャングな訳だが、ランボーの相手としては役不足感が否めない。スペツナズを相手に殴り込みをかける「一人だけの軍隊」ランボーにとって、ただの武装集団に過ぎないギャングなんざ朝飯前のアジの塩焼である。
殺人迷路にトラップDIYしてるシーンで既にギャング達が少々気の毒になってくる。
小娘一人の復讐に少々殺り過ぎだろ。と思ってしまったが、「コマンドー」では娘の救出に1個中隊全滅させてしまうのだから、80年代から続くアクション映画としては正しい展開なのかと思う。ギャングの残虐性をもっと見せるべきだったとは思うが。
劇中「本性は変わらない、フタをしているんだ」と言うセリフがある。
自分もそうだ。"歳相応の落ち着いた中年"というフタをかぶって生きている。中身は中学生のボンクラなのに。
ランボーは死ぬまで戦士だという。
ならば自分も死ぬまでアクション映画馬鹿のボンクラでいようと思う。
なので、"立派な社会人"というフタをかぶって生きている全てのボンクラ中年に、オススメ。
蛇足
そういや1作目の原題は「FIRST BLOOD」だったなあ。これでホントに終わりって事か。
それはそれでやっぱり少し寂しいなあ。
トガってました?
誰の?私の?
長過ぎるけれどあの長さが良い、長過ぎる印象は同じく変わらない。
客寄せパンダ的なディカプリオ以外、全てが素晴らしいと個人的に、長いけれど。