「96時間+大人向けホームアローン = ランボー5」ランボー ラスト・ブラッド Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
96時間+大人向けホームアローン = ランボー5
映画「ロッキー(1976)」だけでは、映画俳優としては未来が見えなかったかもしれないスタローン。それを180度変えたといってもよい人生何が起こるかわからない映画界。「ランボー/最後の戦場(2008)」から早くも11年。もう最後の戦場になってしまって製作はされないのではと思っていると、御年73歳のスタローン、過去の作品にも彼自身が脚本にも参加していた思い入れの強い映画「ランボー」の第5弾がついに完成。
彼が、インタビューに答えて、「この映画は、暴力そのものを描いていて、厳しい世界であり、その現実的な世界をオブラートで包んで表現したくなかった。.......... (”I didn't want to candy-coat it.”..) 」 彼が述べているように、過去の映画では、ランボー自身や敵の男性だけが凄惨な痛めつけられ方をされているシーンはあったけれども、今作のように無垢な女性が、いわれのない暴力的な仕打ちをされているのは、今まで見たことがないと思うのだが.....? 「96時間(2008)」よりも女性に対して、容赦しないエディションと考えることもできるほどの仕上がりで、主人公のスタローンでさえ、本編の40分過ぎには、何が何でもガブリエラを助けたいがため、単身でメキシコのギャングのところに乗り込んだのはいいが、彼らに取り囲まれ、これでもかとボコスコに寄ってたかってしばかれ、アポロにもあんな顔になるまで殴られはしなかったロッキーの時よりも酷いエディションとなり、しいてはボロ雑巾のようなアンドロのような面相になってしまう。(アンドロ:The Man Who Was Never Bornのキャラ1963年公開)
残り15分ほどのランボーのスピード感。半端ではない。73歳なんて誰の寝言か⁉ 敵のギャングを自宅におびき寄せ、”Magnesium shards”をショットガンの中に詰めたドラゴンズブレスでいきなりドッカ~ンッ。と驚かしたり、いつもの鉈の様なナイフでグサッ。落とし穴あり、仕掛け爆弾あり、という大人系、痛い系、ホームアローン状態になり、ジョン・ランボーが仕掛けた罠にことごとく引っかかるギャング達でした。
とにもかくにも、ギミックを使ったゴア表現のオンパレード、醜怪デパートといってもいいぐらいな描写の数々なので、脚本がどうの、人種差別が、どうのこうのと、言いっこ無しで...常にランボーですから、なにか? ラスボスの最後、とにかく痛そうでした。頭を空っぽにしてアクションだけを単純に楽しめる冒険活劇映画に仕上がっている。サクッ!サクッ!サクッと!!観ることが出来た。
I lived in a world of death
I tried to come home
But I never really arrived
Part of my mind is old
And get lost along the way
But my heart is still here, where I was born
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確かスタローンはランボー3でやめる宣言をしていたけれど、今回もそのような発言が見られるが.....? ランボーは理解・予測不能。
本作は、批評家から、あまり指示されず、特に原作者であるディヴィッド・マレルは酷評をしている。
Salon.com
1995年以来、大胆なジャーナリズムとして、しかも最近では、ソーシャルメディア、モバイルデバイス、ウェアラブルアプリに配信されているオリジナルのビデオを通じて全国的な対話を推進してきている。
The MAGA fever dream of "Rambo: Last Blood" より
「 これは、現実逃避的なアクション映画ではなく、ドナルド・トランプの大統領選挙発表スピーチからの最も評判の悪い文章の芝居がかったものになっている。」
MAGA:「アメリカを再び偉大にしよう」
Times (UK)の電子版 Times :イギリスの世界最古の日刊新聞
Rambo: Last Blood review — his toughest enemy yet: an
audience that couldn’t care less より
「彼はベトナム軍の大隊全体を破壊し、アフガニスタンでロシア人を破り、ビルマ軍の機械を破壊した。今、アイコンとしての超兵士ジョン・ランボーは、彼の最大の敵である観客の無関心に直面している。」この方の批評は、的が外れている。多くの一般の視聴者は、ランボーに理解を示し、支持をしている。ただ言えるのは、視聴者は、ランボー主演のアクション映画を純粋にただ単に楽しんでいるだけだと思う。
1987年、公開の映画「ランボー者」コブラ会道場主、ジョン・クリース役のマーティン・コーヴさんが、ご出演された映画もあります。最初イタリア映画かなと思っていたけれどアメリカで制作されています。イタリアの方どうも(英語題:「STEELE JUSTICE:)