「自らにカメラを向けた東海テレビの勇気と覚悟」さよならテレビ ジョニイさんの映画レビュー(感想・評価)
自らにカメラを向けた東海テレビの勇気と覚悟
テレビは世の中のあらゆるものを批判するが、
スポンサーと自分のテレビ局だけは批判しない。
そんなタブーを打ち破って自らにカメラを向けたのがこの「さよならテレビ」。
普通なら絶対に隠したいであろうテレビ制作現場の嫌な裏側にこそスポットを当て、これでもかと内状をさらけ出していく。
報われない登場人物たちに観客が共感したその先に、この映画はテレビの身も蓋もない本性を告白する。
東海テレビはマジだ。
本気で既存のテレビという枠組みから脱却して、あらたなテレビの姿を模索している。
東海テレビの開局60周年記念番組として制作され放送された今作。作り手と東海テレビの勇気と覚悟がどれほどのものなのかが嫌というほど伝わってくる。
自己批判と自己反省のその先に希望を見出して闘うその姿勢は、本当にすごいし格好いい。
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