フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のレビュー・感想・評価
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少し眠いが見方にコツがある。
フランスの架空の新聞社の社長が急死、遺言で会社を畳むに際して会社とパリの歴史を紙面担当者がジャンル分けして語る話。
いつものウェスアンダーソン節全開で絵の一枚一枚美しく面白いのだが、どうしても話しがオムニバス化してしまい、大きな流れが出来ず眠くなってしまった。
例によって豪華キャストが湯水の様に使い捨てられているがレアセドゥの婦警姿と裸に萌た。あとシアーシャローナンめちゃ端役。ベニチオデルトロ汚いのが似合う。
インタビューで役者達が「ウェスの撮影は楽しくて、最高なのは食事の時間だ」と言っていた。
スタッフも役者も皆んな一緒に食べて会話するらしい。
コロナのご時世に微妙だが、憧れの俳優やスタッフと話せる機会はやっぱりかけがえの無い時間だ。
あの裸体のポーズはドミニク・アングルの絵画「泉」ですね。
わけわからん
雑誌愛に溢れている❤️
目が廻りそうだった。遊園地でたまたま乗ったメリーゴーランドが有り得ない程の最速スピードでグルグル回ってるような、隅々まで美しくて笑えて面白くて情報量ありすぎの静物画のような。何度も止めながら味わいたいと思った。フォントが適材適所、夢のようによかった。
雑誌記者とフランスへのラブレター映画だった。どの挿話も大好き。イントロの昔と今の対比写真(映像)は好み。天才画家とミューズ兼看守の関係は面白くて笑えた。殺人犯の囚人による前衛絵画・・・皮肉っぽい。フランスの68年学生運動(発端は5月でなくて3月なんだ)の話はよかった!チェスで戦う・・・皮肉っぽい。執筆担当がマクドーマンドなのはぴったり。タバコくわえてるシャラメに尋ねたい、「筋肉が恥ずかしい」ってどんな感じ?(あ、マチズモの終焉とフェミニズムの始まり?)ジュークボックスから流れる音楽よかった。警察署長の息子誘拐で使われたアニメーションはベルモンドの「大頭脳」を思い起こさせた❗️子どもとパパとの意志疎通にモールス信号は相性がいい。
出演することを事前に知らなかった4名を認識できたのは個人的に嬉しかった:クリストフ・ヴァルツ、ドゥニ・メノーシェ、シアーシャ・ローナン、エドワード・ノートン。
この雑誌のバックナンバー全部欲しい。表紙だけでもください!
レア・セドゥーに釘付け
とにかく膨大な情報量で集中して見終えた後には疲労感も感じられるほど。だけど雑誌ってこんな感じ。様々なジャンルが集まり沢山の情報(絵や言葉、写真)で埋め尽くされている。なるほど、映画で雑誌を表現したのか!
ジャーナリスト達が集う編集部の様子から物語が始まり、章立てに雑誌の中の物語が綴られていく本作。お気に入りの絵本のページをめくるような描写、物語の中にさらに物語があって、まるでマトリョーシカ。
オーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンドらウェス・アンダーソン作品の常連組に加ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライト
、ウィレム・デフォー、シアーシャ・ローナン、レア・セドゥー.....
錚々たる豪華なキャストたちの名前がずらりと並ぶも、刮目しないと気づかなかったりもする(シアーシャ・ローナンどこにいた?ってくらいに出番が少ない)
全体的に演劇要素が強く、ポップで詩的でいて極めてアーティスティック。カメラの色調、モノクロの画質など全て美しく、ストーリー構成にも引き込まれた。
大衆向けの作品ではないものの、ハマる人にはカチッとハマる作品かと。
それにしても、レア・セドゥーのボディの美しさと来たら、、、。私も筋トレに励もうと刺激を受けました!
ウェス・アンダースンのフランス愛充満
芸術的で、寓話的で、そしてよくできたコメディ
東京国際映画祭にて。ジャパン・プレミア。
上映前にウェス・アンダーソン監督からビデオメッセージが。「犬ヶ島」のときは来日してめちゃくちゃサービス精神旺盛なところを見せていたウェスだけに、ほっこり。
内容は(あのやたら長ったらしいタイトルの)「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」の最終号の記事の物語。私は情報不足すぎて編集部の群像劇かと思ってた。そしてビル・マーレイがめっちゃ出てくるのかと思ってた。両方違った。
メインの「記事」は3話あるのだが、どれもどこか寓話めいた現実感のなさを纏いながらも、痛いところ突いてきますよね、という筋立て。
3話は人によって好みがわかれそう(今ざっと目を通しただけでも皆好きなストーリーが違う)なのだけれど、私はどれも違ってどれも素敵だった。強いていうなら2話目のフランシス・マクドーマンドはとても好もしくて、少し憧れめいたものを感じた。1話目のレア・セドゥのあの冷たい情熱表現も彼女にしかできないんだろうなあ、と思った。
個人的には3話目でコックのスティーヴン・パークが語る言葉とそれをカットするジェフリー・ライトのくだりがいちばんぐっときました。
それぞれのストーリーが、笑いを引き出しながら静かに心を揺さぶってくるのがやっぱりウェス・アンダーソンだな。
あとはやはり圧倒的な情報量。ウェス・アンダーソンにはいい意味で隙間がない。映画の画の構図や余白はバッチリ決めながら、そこを外してくる巧みさというか。スタンダードサイズで、モノクロとカラーを絶妙に切り替え、かつ、スタンダードサイズの「外」を使うという…(というかシネマスコープに切り替えてるんだけど、完全に枠外使ってますねという感覚が)。
そしてアニメも使う。あのアニメ最高に良かった。アニメ使うならもうあそこしかないよね、という場面でばしっと。そういう「頃合い」を分かっているし、情報量は多いけど全部拾えなくていいのよ、楽しんで!という思いを勝手に感じたのだった(全然違ってたらごめんなさい)。
惜しむらくはやっぱりよみうりホールだったことかな…。ホールの良し悪しじゃなくてやっぱりあそこは「映画館」じゃないのが難しい。もう一度映画館で観れば多分もっと入ってくる情報が増えるだろう。ある意味映画館の偉大さを感じる。
静止画凝視
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