「フレンチ・ドレッシング」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
フレンチ・ドレッシング
こういうガジェット満載な作品は本来大好きなのだが、今回はテーマが雑誌ということもあって、あまりにとりとめがない印象。何の脈絡もなくモノクロになったりアニメになったり、登場人物も次から次に出てきて、混沌の極み。ロケーションは現実の街並みというよりは、ドールハウスか田中達也のミニチュアみたいで、その中で人形たちが右往左往している。
ガジェットを散りばめてくると言えば、「アメリ」や「天才スピヴェット」のジャン=ピエール・ジュネ監督がいるが、此方最近のウェス・アンダーソンはさすがに悪ふざけが過ぎるというか、ちょっと食傷気味。物語とガジェットが主客転倒している感もある。
フレンチ・ドレッシングは油と酢が分離しているので、よく振って混ぜて乳化しないとおいしくならないようで。
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