「睡魔との戦い」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
睡魔との戦い
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相変わらず北欧風のポップなカラーリングと固定カメラの芸術的な構図で魅せていくスタイルのウェス・アンダーソン監督。
同じく睡魔を呼びよせるスウェーデンの名匠ロイ・アンダーソン監督の親戚かと思いきや全然違って、ガッツリアメリカハリウッドの監督でした。
映画の構成が雑誌の構成そのものになっていて、3つの特集記事をそれぞれ担当する記者の目線の三幕構成になっているのは面白いと思った。
第一章のベニチオ・デルトロ演じる囚人アーティストはハマり役だったし、美しい裸体を曝け出すヴィーナスことレア・セドゥさんも素晴らしい。
結局、抽象画の中からヴィーナスを見出せるかどうか、画商のプライドと囚人の皮肉がぶつかる。コミカルな幕開け。肝心の記者が誰だったかもうすでに分からなくなっている笑
第二章はティモシー・シャラメ君演じる学生運動団体と、彼の声明文を代筆するフランシス・マグドーマン演じる記者の話。仕事一筋の彼女がシャラメ君に惚れてしまい、声明文が恋文に。そして学生団体と権力側がチェスで争うというぶっ飛んだ世界観。瞼が重くなってくる。
第三章。誘拐劇。金が掛かりそうなカーチェイスシーンがアニメになっていた。半分寝ていたので何が起こっていたのかはさっぱり分からない笑
最終章。リーダー的なおっちゃんの死。あれ?編集長が死んで始まらなかったっけ?彼が編集長?あれ?誰?
混乱。
そしてエンディング。
終劇。
ティルダ・スウィントン、ウィリアム・デフォーが出演していたことを知る。
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