「凄いですよ。でも疲れた。情報量半分でもいいくらい」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
凄いですよ。でも疲れた。情報量半分でもいいくらい
疲れた。疲れた時に見る映画ではない。そして疲れたのは悪い意味ではない。圧倒的仕掛けの情報量(しかもアート)展開の連打、さらに音楽。正直音楽(これも趣味がいい)がなくても充分頭はフル回転で楽しめるほど。短編1本でも充分な詰め込みよう。
雑誌ね、雑誌とはオムニバス映画のいい束ね方をまた、と思うました。ジャームッシュにモノクロでコーヒー&シガレットって束ね方をやられるのと同じくらいに適してる。
このひとの脚本ってどんなでしょうね。きっと文字だけではどうしようもないほどの視覚音楽でしか伝わらない面白さ。とは言っても実は本作はそれほど前のりできたわけではなかった。情報力はほどほどがいいのだな、と思いつつ、きっとこれは配信時代のリピートにはすごく合ってる気もする。
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