「オシャレで面白い、けど」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
オシャレで面白い、けど
コロナで公開がノビノビになっていたから当然かもしれないが、この凝った邦題(原題は単にThe French Dispatch)で配給会社のチカラの入れ方がわかる。それに乗って観客も普段は映画館に来なさそうな人が多かったような…?
この監督の作品は、小ネタが多すぎて内容が入ってこない。今回も、囚人の画家の話と学生運動の話と警察官の話が、結局何なんだったっけ⁈ となる。ジャーナリズム讃歌という説もあるが、何かが言いたいというよりも「オシャレでしょ、面白かったでしょ」という感じ。豪華キャストなので、観客としては誰がどこに出ているかを見つけるのが仕事。クリストフ・ヴァルツなんか一瞬だった。
コメントする