「【ウェス・アンダーソン監督ならではの、シンメトリックワールドに只管に浸る作品。モノクロ、カラー、アニメーションの使い分けも面白い。ウェス組常連俳優、初登場の大物俳優など多数の俳優も出演しています。】」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ウェス・アンダーソン監督ならではの、シンメトリックワールドに只管に浸る作品。モノクロ、カラー、アニメーションの使い分けも面白い。ウェス組常連俳優、初登場の大物俳優など多数の俳優も出演しています。】
ー 米紙がフランスで発行する人気雑誌「フレンチ・ディスパッチ」。
名物編集長(ウェス組大常連のビル・マーレイ)が急死し、遺言により廃刊が決定する。
そして、編集長に育てられた海千山千の記者たちによる、最終号にして追悼号を飾る企画が、シンメトリックな画を中心にモノクロ、カラー、アニメーションを交えた映像で展開されるのである。-
◆感想
・劇中劇が三作、描かれる。
#1 “確固たる名作”
まさかの、ベネチオ・デル・トロが囚人として、ウェス・アンダーソン作品に初登場。
看守のシモーヌ(レア・セドゥ)をモデルに、油絵を描くモーゼス。
- 驚いたのは、レア・セドゥがフルヌードでモデルになるシーンである。又、二人の関係性も面白き短編。
#2 ”宣言書の改訂”
これまた、まさかのティモシー・シャラメが初登場。
学生運動のリーダーを、演じている。
#3 ”警察署長の食事室”
マチュー・アマルリック扮する警察署長の一人息子が誘拐されて・・。
・ウェス組大常連のビル・マーレイを筆頭に、オーウェン・ウィルソン、ティルダ・スイントン、エイドリアン・ブロディ、フランシス・マクドーマンド、エドワード・ノートン、「グランド・ブタペスト・ホテル」で一気にスターダムを駆け上がったシアーシャ・ローニャン・・。ウィレム・デフォーという、常連組も大集合。
クリストフ・ヴァルツも何気に顔を出していて・・。皆、好きなんだなあ、ウェス・アンダーソン監督作品が。
<今作は、様々な人物から、影響を受けているようで、パンフレットを読むのが今から楽しみである。細かい部分は気にせずに、ウェス・アンダーソン監督ならではの、シンメトリックワールドを楽しみたい作品である。>
bionさんのコメントと同じことになりますが、確かにこの監督の作る構図の中に収まっている自分をひとりの観客として見てみたい、と俳優さんたちも感じるんでしょうね。なるほど〜