リアム・ギャラガー アズ・イット・ワズのレビュー・感想・評価
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兄貴の立場でも観たかったかな
ロックバンド、オアシスのボーカルだった弟リアムと楽曲作りを担当してた兄のノエルのギャラガー兄弟が喧嘩してバンドが解散し、リアムが別のバンド作り、その後ソロでブレイクするまでを描いたドキュメンタリー作品。
オアシスを良く知らずに観たけど、間で流れる曲は魅力的なものが多かった。
ただし、少ししか曲は流れず、インタビューがメインなので、もっと曲を聴きたかった。
それと、弟リアムに焦点を当てた作品だから仕方ないのだけど、兄ノエルのインタビューやソロ活動での楽曲も聴いてみたかった。
ま、別作品にしないとまとまりがつかないんだろうけど。
つまり、これはリアム・ギャラガーのPR作品なのかな。劇場公開する価値が有るのか疑問だった。
とてもよかった
オアシスはCDを買ってよく聴いていたのだけど、それほどミーハーに好きではなかったのでメンバーがどんな人なのか知らなかった。時折見かける写真では眉毛がつながっているので、外見には無頓着な人なのかと親近感を覚えていたのだけど、この映画のリアム・ギャラガーはめちゃくちゃおしゃれで、ファッションブランドを経営するほどだ。兄弟が仲違いして、ソロでヒットを出すに至るまでで、子どもの母親がそれぞれ違っていて、ドラッグではなくランニングをするところなど、人生の山や谷を感じる。
リアムの自己満足
ノエルとの確執、オアシス解散、一度どん底まで落ちて
そこから這い上がってくるリアムのドキュメント。
だけど、これ、完全にリアムの自己満足じゃん。
オアシスファンはこんなの観たかったのかなぁ。
自分は少なくとも×でした。
この謙虚さが20年前にあれば
リアムの類いまれなるバイタリティーと、彼が兄貴の小判鮫ではなかったことを十分に証明する内容だった。
でも、でも、このドキュメンタリーを見た全員が物足りなく思っているのは、オアシスの楽曲が全く使われていないこと。
皮肉屋大国のイギリスにあって、救いはクリス・マーティンの寛大さかな。
これはドキュメント?PR?
まー、なんだろ。
リアムが戻ってきてくれたことは喜ばしいし、
健やかな近況報告VTRとしてはよいんじゃ?
な感じ。
なんだろー、この違和感。ノエル目線がないから?
いや、違う。
リアム、結果オーライ クローズアップに
なっているから、ドキュメント感がないんだよな。
過去もさゴシップ的な差し込み方だし。
ダメダメなとこ、もっとさらけだして欲しかった。
Liveシーンもさ、全体的になんかMVっぽくて。
それに少ない。
権利の問題、またはオアシス色を極力排除したいんだろーけど、Live Foreverは音源欲しかった。
世界最高のロックシンガーと言うなら。
なおさら聴かせるべき。
長編PR映画だったなぁ。
なんだかなぁって感じ。
再度、戻ってきてくれたことは
素直に嬉しいけどね。
真面目なドキュメンタリー
淡々とした真面目なドキュメンタリーでした
当然ながらメンバーがドラッグで死んだり、悪徳マネージャーがお金を持ち逃げしたり、騙されて破産したり、なんて大きな事件は起きません(ドキュメンタリーなので)
ライブシーンもあまりなくてちょっと思ってたのと違かったかも
※権利関係か?オエイシスの曲は一曲もかからないので、ファンの人は要注意
【”困難を乗り越えられると信じる事の大切さ” 且つてのロックスターが、様々なモノを失いながらも、歌への情熱を糧に復活を遂げる姿を描いたドキュメンタリー作品。復活したリアムの歌が染みます・・。】
ー”OASIS”は劇中でも描かれる2009年のノエル・ギャラガーの脱退により、徐々に失速していった・・。
そもそも”OASIS”はギャラガー兄弟の兄、ノエルの書く楽曲の素晴らしさと、その声を聞いただけでリアムと分かる独特の声が、奇跡的な昇華を起こしたことで、英国の90年代中期、一気にトップバンドの駆け上がったのだから・・。
私は、その後ギャラガー兄弟の和解を待っていたが、その気配はなく徐々に”OASIS”と言う稀有なバンドを忘れて行った。
そしてセカンドアルバム「モーニング・グローリー」だけを残し、他のアルバムは手放した。
約10年後、リアム・ギャラガーのソロアルバム「アズ・ユー・ワー」が全英一位となり、プラチナアルバムとなったと聞いた時は、驚いたものだ・・。
このドキュメンタリー作品は、彼が復活を果たすまでの10年間を映像で捉えた作品である。ー
■印象的なシーン
・”OASIS”が崩壊への坂道を転げ落ちて行った時期の、リアム・ギャラガーの言動。彼らを批判する人々のコメント。
ー当時「ロッキング・オン」を愛読していたので、よく覚えているがこの時期の”OASIS”のニュースはリアムの度重なる離婚に関するニュース、ギャラガー兄弟の諍いのニュースばかりだった・・。”何をやっているんだ・・”と呆れていたモノだ。-
・今作がドキュメンタリー作品として輝き始めるのは後半、40代になったリアムがもがきつつも、もう一度ロックを歌いたいという思いが描かれ始める辺りからである。
パプで酔っ払いながらも、俯きながらアコースティック・ギターで「ホールド」を歌うシーン。(良くぞ、このシーンを撮ってくれたよ、名もなきアイルランドの酔っぱらいさん・・)そして、沸き起こる拍手。今作の白眉のシーンの一つであろう。
・それまで、リアムが揶揄していたコールドプレイのクリスから、まさかのチャリティコンサートへの競演の声掛けをされた時のリアムの言葉。”クリスには、謝ったよ・・”
・リアムの新たなパートナー、デビーの存在。デビーがリアムについて冷静な観察眼に基づき語る言葉。
ーこの聡明な女性と出会った事で、リアムの現在があると、私は思う。-
・リアムが母親、長兄、そして母親の違う子供たちと一緒に過ごす時の穏やかな表情。母親や長兄のリアムについて語る言葉。
ーリアムにとって、彼らの存在も如何に大事であるかが良く分かる。-
・朝、4時に起床し、6時からランニングするノエルの姿。
ー信じられない光景であったが、彼がコンサートに万全の体調で臨もうとしている事が良くわかる。大人になったなあ・・。”コンサート前のハッパの量は、2gだけにしたんだ・・”と語るシーンなどは微笑ましくもある・・。-
<どん底を経験した一人の男が、家族、パートナー、仲間たちの支えにより、再びロックスターに返り咲いた過程を、10年もの長き間映し出したドキュメンタリー作品。深い喪失から再生していくリアム・ギャラガーの姿は、その歌声と共に、実に心に沁みる・・。>
■蛇足
・エンドロールで粉川しのさんの名前がクレジットされていた。「ロッキング・オン」の5代目編集長である。私が愛読していた頃、新入社員として入社した方で、いつの間にか編集長になっていた方である・・。今も音楽業界で頑張っておられるのだなあ・・。
今や、映画レビュアーとして名を馳せる宇野惟正さんも、記憶では新人として「ロッキング・オン」に入社し、かなりエキセントリックな音楽記事を書いていた記憶がある・・。
ライブ音源ももっと聴きたかった
元オアシスのフロントマンであるリアム・ギャラガーのドキュメンタリー。
オアシスというバンドは自分の中でかなり特別な存在。ノエルの曲をリアムが歌う。ビートルズのようで、ピストルズのようで、でもやっぱりオアシスだった。解散後のノエル、リアムのアルバムはそれなりに気に入ってたが、やはり比べてしまうのはオアシスのアルバムなので思い入れが弱くなってしまう。
本作は、音楽への真摯な態度や家族を思う大人なリアムの姿を見せてくれるものだった。年をとったとも言えるし、丸くなったとも言える。でも人間として大きくなった感じがして少し安心した。これならまだオアシスの再結成はありえると(結局考えるのはそこ!ってファンは多い気がする)。いつかはわからないけど。
ただ、本作への不満もある。ちょっとのレベルではない。それは音源。ライブ映像があれだけ揃ってて、ライブの音源を使っていたのはほんのわずかだった。権利の問題かもしれないがすごく残念だった。グラストンベリーのライブなんかはあれだけのオーディエンスの前で演奏した音を聴きたかった。
コールドプレイのクリスとかは話してる話題に入っていたからまだわかった人も多いが、ベッカムなんてわからない人もいたのでは?いや、さすがにわかるか。
青春映画として
30後半は世代的にオアシスは青春音楽になると思うんだけれど、親がオアシス好きで聴いて育ったっていう10代がオアシスじゃなくてリアムに熱狂している姿には胸が熱くなりました。映画とはわかっていても。子供に優しい健康的なリアムかっこよかった。
最高で最低で最後のロックンロールスター。
いろんな人が泣いたと聞く。
正直、泣くところは無いんじゃないかな。
オアシスやリアムをうまく解釈している人は泣くより、頷くほうが多いと思う。
ボクは全然泣けなかった。
リアムはリアムだ。
オアシス解散後、彼は動き続けた。だから今がある。
リアムの居場所はマイクの前だ。
それだけで十分じゃないか。
あの佇まいでステージ上にいる。
それだけで十分じゃないか。
デビーさんには我々も感謝してもしきれない。
ただそれだけ。
『リスクを冒し、一線を超え何かを成し遂げようとする姿勢を常に持ち続けること…それがロックンロール・スターの定義なんだよ』
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