「女性の友情物語として観るべし」ハスラーズ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
女性の友情物語として観るべし
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犯罪を描く映画は難しい。犯罪なので当然やってはいけないこと、推奨するような内容ではいけない。でも、面白くしないといけない。たしかに面白いクライム・サスペンスはある。犯罪に至る致し方ない理由があったり、スリリングな展開があったり、用意周到な準備があったり、犯罪の被害者となる人間がそもそも悪人だったり…。そして、犯罪を犯す側(主人公たち)がかなりカッコよく描かれていたりする。
さて、このハスラーズだが全体的にそういった要素が少ないのだ。前半部分はわかる。ストリッパーたちのプロ根性や仲間意識、ゴージャスな成功が描かれていて楽しかった。ところが後半になると酔わせてキメさせて朦朧となったところをカードで金を騙しとるという単純な犯罪に走っていく。スリリングさも知的な計画もカッコよさもなく、ただただ金の亡者となった彼女たちが描かれる。
ところがいつの間にか最後は女同士の友情物語になっていた。あんなことがあっても友情が続くことに驚く。
そんな話なら言っておいてほしい。肩透かしをくらった感じだ。
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