mellowのレビュー・感想・評価
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片想いオムニバス
今泉力哉監督の作品はまだ数本しか観ていないが、恋愛という誰でも理解できる普遍的な物語の中に、言葉にはできないちょっとした特別さを醸し出す手腕は見事だと思う。
ときにコミカルに、ときにシュールに、そして恋愛物語らしいほろ苦さや甘酸っぱさもある。
本作は田中圭演じる主人公を中心に、いくつかの片想いを描いたオムニバスのようなドラマだ。
一言で片想いと言っても人それぞれアプローチが違う。ゴリゴリ押してくる人、遠慮がちな人、様々だ。
しかしこの物語の中で一貫していることといえば、想いを伝えようとすることにある。
自分の想いが成就するかどうかは先の話で、まずは伝えるというのが目標なのだ。
伝えることである意味一つの区切りとすることができる。想いが実っても破れても気持ちの整理がつくのだ。
失敗確率が100%だとしたら何も言わないのか?。その答えは人それぞれだろうが、想いを伝えたということだけでも価値のあることのように思える。
柔らかな時間
二つのお店を軸に、人を思い言葉にするまでのアンニュイと言うか、mmellowな気持ちを、柔らかにコミカルなエピソードを絡めつつ描かれており。
そんな、時間が漂っているスクリーンの中に、入り浸りたくなる作品でした。
face to face の温もり感
対面で思いを語る距離感、落ち着いて手紙で伝える気持ち。デジタルで即時性が優先の現代からは、昭和の郷愁にも思える。
思いをきちんと伝える人たちに田中圭のほんのり惚けた感じが絡んで良いねえ。
パンデミックでなくなった相手の表情が分かる安心感を思いしる。僕らの時代、マスクは不良か給食当番かインフルエンザだったなあ。
自分のエゴでもいいじゃないか
物語の中で告白シーンはたくさんあったけど、結ばれたカップルはひとつも無いという映画。
相手が自分のことを好きじゃないことが分かっていても、好きと伝えること。それが自分のエゴでもいいじゃないか。その気持ちを伝えて、その気持ちを受け止めてもらえば良い。そこは自分勝手でも良いじゃないか。
『ありがとう。でも、ごめんね。』
今泉監督らしい暖かな作品でした
心がふんわりあたたまる恋愛映画でした。
心優しい花屋の青年の周りの日常が丁寧に描かれていた。花束を作って渡す、その中にはいろんな物語があるんだなぁ。どんな思いを込めて花を渡すのか、どんな気持ちで受け取るのか。ちょっとした会話のやりとりも今泉監督らしく笑えた。
まぁ、ここまで主人公がモテるのもどうかと思ったけれど、映画わや見終わったら、ラーメンを食べてお花を買おうと思った(笑)
まろやかな青春偶像劇
タイトルにあるような、まろやかな青春偶像劇。
花屋と町中華と皆の片思いな作品。
こういった日常をそのまま切り取った作りはうまい。
長回しもぴったりで、何より会話の子気味良さが良いですね。
それと、観ていてふんわりとした気持ちになれるのが楽しい。
花も良いのですが、何より町中華に行きたくなる映画でした。
優しい映画
花屋とラーメン屋に働く主人公とヒロインをベースに描かれる群像劇です。
ゆったりとした感じの映画なので、気持ちが穏やかになる感じです。
全体的にのんびりしているため、好みは分かれるとおもいますが、私は好きな部類でした。
ゆるやか~な時間が流れている
出演している女の子たち一人一人がいい味を出している。
燃えたぎるようなギラギラした恋愛ではなく、恋心というより憧れ。もうこんな感情は俺の中からは二度と生まれることはないな、と確信できる。そんなどこか懐かしい感覚を与えてくれる作品。
最後どうなるんよ?と叫びたくなった。
伝えよう!
内に秘めておく想いも切なくて胸を締め付けられますが、ダメだとわかっていて打ち明ける想いも清々しくて勇気をもらえます。
大人になると変なプライドとか複雑な人間関係とか面倒臭いものを背負い込んでしまうので、愛の告白に限らず、自分の想いを伝えるなんて、そんな勇気もエネルギーもどこにも無くて、ため息一つで片付けようとしてしまいがち。悶々と思い悩んで結局言えずじまい。いったいこの気持ちはどう処理すればいいのだろう。そんな時にこの映画を観ると登場人物達の爽やかな笑顔に救われます。
“言ったってどうせ...”なんて考えてたら何も変わらないし、きっと後悔に苦しむだけ。思い切って伝えてみれば、さっぱりとした気持ちで次に進めるのでは?と感じさせてくれる優しさと温かさが溢れていました。
長回し
「街の上で」でも思ったが、この監督さんの作品は長回しが魅力だと思う
長回しもつまらないとダラダラした印象になるが、会話の小気味良さでまったくそういったダラダラ感は感じず、ずっと楽しめる
田中圭は何とも言えない魅力のある俳優だなと思った
たまにはCS放送で
劇場公開時に見逃して気になっていた作品。
CS放送録画で鑑賞。珍しく今週は映画館で観たい作品がなくて。
夏目役、田中圭くんにピッタリでした。
小さなエリアで起こる日常のちょっとしたエピソードを夏目さんを中心に描いた秀作。心温まるお話が多くそれぞれのキャストもよく馴染んで見えた。
この作品から活躍が目立ってきた若手女優さんが多く、とても雰囲気の良い作品に仕上がっていると思います。
個人的にはエンディングでもう少し先を観たかったような気もしますが、そこは余韻で。という事でしょう!
ゆる~い人の良い話
田中圭扮する夏目誠一は、mellowと言う店名の気さくな花屋をやっていた。誠一は、ラーメン屋でたまたま居合わせた男女の別れ話で泣けるタイプだった。ともさかりえ扮する人妻の麻里子から旦那のいる前で好きだと言われて困惑したりした。誠一に好意を持つ岡崎紗絵扮するラーメン屋の木帆とのやり取りもほっこりしたね。土曜日の夜中に放映される田中圭のキャラから来るであろうゆる~い人の良い話だったね。
今泉ワールド全開
アイネクライネナハトムジークですっかりハマった今泉ワールド。
この作品はその上をいった!
冒頭。
主人公の田中圭さん営む花屋。
引き戸が閉められた花屋って、こんな入りにくい花屋はありえん!っとまずツッコミ。
子役の白鳥玉季ちゃん。
この子の演技、大好きなのだ。
特に大人と同等のような口ぶりが生意気に見えず、むしろテンポと間合いが抜群!
ドラマの凪のお暇のキャラそのままに期待通りの演技を見せてくれる。
ローテンポでじわじわしてると思ったら、ともさかりえ夫婦と田中圭さんの修羅場??
というより、見ているこちら側の代弁を田中圭さんが全て話す痛快さはたまらない。
このシーンはボルテージが上がってくるところだが見ている側は爆笑が止まらない。
ともさかりえ夫婦が笑いもせず大真面目な顔で迫るものだから余計に笑いが止まらない
🤣🤣🤣🤣🤣
しかし羨ましい30代の田中圭。
鈍感のモテ男とは!
岡崎紗絵さん。
僕たちがやりました(ドラマ)で知ってそれからの注目女優。
こんな美人のラーメン屋の店主って!
毎日通ってしまいます😅
この前まで見ていたナイトドクター。
ここでも田中圭さんと共演していたので、この映画のキャラと関係性の違いに(そりゃそうだけど)おいおいって感じでした。
映画の感想がそっちのけになってしまいましたが、とにかく「そうだよなぁ」と感じられる見せ方が実に気持ちよく癖になります。
見終わってみて、これ夜中の30分ドラマにしてもおもしろかったかもと思いました。
伝えないと伝わらない‼️❓いつするの❓今でしょ‼️
微妙な関係が、とてもクセになる、目が離せない、そんな展開でした。
夫婦との三角関係❓の会話は、腹の底から笑える、コメディ。
女子中学生との四角関係は、萌えますが、せめて女子高生でお願い🤲します。
ラーメン屋の彼女とは、相思相愛なんでしょうね、結末が、監督らしくて、余韻が半端ない。
セリフが、ねー、微妙に外していて、センス良いですね。
なんだか、ほのぼのしていて、ありがとう、ごめんなさい、良い言葉です。
こんな距離感は嫌いじゃない、よ。
とても、良い、映画でした、ありがとうございました😊
素敵な花屋さん。
たくさんの告白がある。
告白しようかどうしようか迷う。
それぞれの思いが交差して考えさせられる。
自然な空間とか会話の間とかゆったりしていて優しい時間。くつろげる時間。しあわせな時間。がいい
みんな思い悩んで最終的に告白する。手紙で告白するのも……。後で後悔したくないから。
以外と手紙のほうが思っていることを伝えることが出来たりする。田中圭の花屋さんが似合っていました。花っていいですね。香りにも癒されます。
素敵な映画でした。
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