レッド・ホークスのレビュー・感想・評価
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硬派ミリタリーアクション
どこまで実話かは解らないが2016年8月にトルコの南東部にあるガズィアンテプという町でISによる爆弾テロが起き市民が54人も死亡した、劇中でも主人公のアルパルスラン大尉の妻子が死んでいる。トルコ国防軍はこれをきっかけにFSA(自由シリア軍)を支援する名目でシリア国境を越えてテロ殲滅作戦(ユーフラテスの盾作戦)が行われました。
先発隊のホーク部隊があわや全滅という時に一機の戦闘機が現れ敵を撃破して助かりますが機が爆風で故障してパイロットは敵地に落下、これを見たホーク部隊はパイロットの救出に向かうという導入部。熱血漢が多く世話好きで義理堅いところなどトルコと日本の国民性は通じるものが多いような気もします。
軍がバックアップした硬派ミリタリーアクションで見ごたえは十分ですが、隊長の部下を鼓舞する訓示などはいちいち耳障りで思わず引いてしまいます。テロから国民を守るため命をかけて戦うぞという志は観ていれば分かること、演説まで入れて愛国心を煽るのは軍のプロパガンダ映画と言われても致し方ないでしょう、勿体ない。
冒頭の戦闘もそうでしたが最後の戦闘もあわや全滅寸前に援軍到着、気を揉ませる常套手段ですが、思わず、助ける気があるならもっと早く腰を上げろよと愚痴りたくなりますね。まあ、シリア国境付近は国際的にも微妙な地域なので及び腰はリアルなのかも知れません。
多くの犠牲を払いましたが難民も街に戻り、学校や病院も復興した様子のエンディング、小学校にパイロットのオヌール大尉の名が付きましたが実話なのでしょうか、脚色なら救出失敗は如何なものか、お涙頂戴すぎて引いてしまいます・・。
内容の無い映画
実話かも知れないけど、とにかくテンポが非常に悪い。
カメラワークも非常に悪い。
いらないチャプター多すぎ。
ぎゅと縮めれば1時間の映画。
タャアタイ·トスン監督、これからも大したことないだろうなぁ。
へたくそ過ぎる。
トルコの国威発揚映画
トルコの対IS軍事行動にあたる特殊部隊、敵に囲まれ万事休すと思ったが、戦闘機が援護してくれる。
ところが戦闘機が墜落、脱出した操縦士を助けることに。
本物のトルコ軍が出てくるので迫力は十分、宣伝臭は仕方ないか。
予想を超越したプロパガンダ
墜落した戦闘機のパイロットを救うため、テロ組織支配地域に乗り込む特殊部隊の活躍を描く物語。
プロパガンダ映画です。
ほぼ戦時下のトルコ映画ですから、ある程度織り込んではいました。それでもアクション映画としては楽しめるだろう・・・と。
でも、私の想定や常識を超越する、恥も外聞もない内容で驚き呆れてしまいました。
助けられた女性が「トルコ軍ありがとう」と言い、兵士が「トルコ軍人は正義の為に・・・」と叫ぶ様子を、トルコの人たちは拍手喝采で鑑賞しているのでしょうか?
戦前に日本映画ってこんな感じだったのだろうか・・・と、考えこんでしまいました。
映画としても、面白くありません。
ギリギリのタイミングでトルコ兵士が到着して人を救う、と言うシーンが乱発されています。
ラストの闘いに挑む動機も、とても現実的には思えません。実話を基に書かれているようですが、トルコ軍はこんな無茶な戦いを繰り返すのでしょうか?
久しぶりに最低点を付けた、観る価値のない映画でした。
トルコ版プロパガンダ映画
内戦激しいシリアを舞台に、トルコ軍特殊部隊員たちの死闘を描く軍事アクション。
トルコ軍全面協力というだけあって、ここまでプロパガンダ感アリアリな映画は近年でもそうないかも。
背景にある、トルコとシリア(とクルド人)の緊張関係を知らないと、あらすじに入っていけないのではと思われがちだが、そこはプロパガンダ映画。トルコ軍側に感情移入できるよう作られているため、善悪をハッキリと区別した上であらすじの流れを追っていける。
中でも、軍のリーダーであるキリク大尉の頼もしさは、こちらも安心して観ていられる。
終盤での、明らかに不利と分かりつつ戦いに赴くさまは、ベタな展開とはいえやっぱり熱くなる。
ただ、この映画を観て「トルコ軍最高!」と手放しに喜べるかは人それぞれ。
トルコ軍の装備を見るのは楽しい
トルコ制作の、トルコ軍にあった実話を基にしたミリタリーアクションなんですが……
国内外に向けた国威発揚、戦意高揚を目的にしたプロパガンダ映画ですな。
トルコ軍の全面協力のもと、実際に軍で使われている銃、戦闘機、戦車をふんだんに登場させて撮影。
所々は政府の広報画像を流用と。
感情の赴くまま、勝算も、ろくな作戦もないまま戦闘に突入する馬鹿な隊長に、故郷に結婚の約束をした女の子がいる若い兵など、ど定番展開。
軍規やトルコ軍のフレーズを叫びながら戦うし、自分たちトルコ兵はいかに高潔で正義感に溢れているかと市民に語るし。
おいおい、と突っ込む109分でございました
とにかく、「軍の装備、特に銃を観る」ここだけに特化して観れば楽しい作品です。
こんな隊長は嫌だ。
武装テロ組織の支配する地域で孤立するトルコ軍特殊部隊ホーク隊と、彼等を助けた後墜落した戦闘機パイロットの話。
何の戦略も勝算もない様な状態で戦闘を仕掛けるホーク隊に、良くわからないけど、墜落する戦闘機。
の飛行禁止区域がどうたらもかなり無理やり感満載だし、突然歌い出しちゃったり、終いには…それなら待たせろよ。
戦闘シーンに緊張感がある訳でもなければ興奮する様な激しさや見せ場がある訳でもなくご都合主義だけ満載。
トルコは完全徴兵制らしいけど、内側に向けたプロパガンダ作品にしか見えなかった。
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