ザ・ピーナッツバター・ファルコンのレビュー・感想・評価
全105件中、61~80件目を表示
底の浅い映画になっていて残念。
ロードムービーって撮り尽くされた感がある。その中で作るなら、もっとストーリーに深みを持たせる何かが必要だった気がする。障がい者と健常者が旅をしてお互いを受け入れて仲良くなって行く物語って、想像ができて正直つまらない。こちらの想像を越えていく何かが欲しかった。そして、人物の描き方がとても浅く、ほとんど過去が描かれていない。だから、あまり感情移入もできない。
主人公の青年の描き方もわりとあっさりしていて、ものすごくよく喋るし、軽薄だし、出だしの放火あたりの寡黙な青年とは打って変わってしまう。喋らない方が良かったのではないか?と思ってしまう。
この映画を観たことで、ロードムービーを今後観るのは止めようと思った。目新しいものが出てきそうもないから。
自分で選べる家族
元職場に放火したことから追われる身となった男、タイラーと、施設から抜け出したダウン症の青年ザックが出会い、それぞれの目的地を目指す旅の中での触れ合いを描いた作品。
明るげな性格に見えるタイラーも、漁師だった兄を失った孤独に苛まれている様子がちらほら。
ザックの夢を叶える為に彼を助けるタイラーだが、そんなタイラーも、純粋で無邪気なザックの存在により、孤独から救われている。
何事もそうだけど、誰かが誰かを助ける姿って、普通に見れば一方通行に見えがちだけど、視点を変えればしっかり支え合っていることって多いですよね。
また、全体を通して、緊迫のシーンが無いわけではないが、終始ホンワカで時間がゆっくり流れていそうな雰囲気の土地で気ままに旅をしている3人の画はとにかく温かで爽やかだった。
自分もまわりが結婚や仕事や出産やらで自由に会える友達も少なくなってきているなか、改めて友達ってのは良いなぁ~と。
人生一度、ピーナッツバターファルコンのような旅に出るのも良いのかな、と思わされた作品だった。
"リングネーム"
そうだ!マーク・トゥエイン"ハックルベリー・フィンの冒険"を現代に。
アメリカ南部の自然や景色に流れるカントリー/ブルースと雰囲気が良く、近代的な要素は薄れアナログな旅が始まる。
言い方は悪いが、ダウン症や障害を持った主人公を感動的に煽った演技や悲観的な描写で描く作品は数知れど、ザックのキャラクターは序盤の脱出シーンから常に勇ましく、未来を明るい方向に目指した行動に好感が持て、一人の男として逞しい。
ラストも現実的な現状を描かずに、夢の楽園へ、ここからが三人のスタート的な清々しい素敵な終わり方。
周りのキャスト陣も魅力溢れるキャラクターだらけで、一人一人に共感が持てる役者ばかり、特にブルース・ダーンとジョン・ホークスが渋い。
マシュー・マコノヒーの「MUD」を始めて観た時の感覚と似た雰囲気があるようで?感動的イメージからスルーしようと勝手に決めていたが、観て良かった。
組み合わせ
忘れかけた何かを思い出させてくれそうなキラキラした作品です。
なんとなく面白そうで、良作の匂いがして、結構楽しみにしてた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと、良いね♪
大人のロードムービーと言うか、大人になってからの「スタンド・バイ・ミー」みたいな感じ。
ジョージア州の壮大な景色がとても綺麗で心が洗われる感じ。
主人公でダウン症のザックと孤独で少しひねくれて小さな悪事を働くタイラーとのロードムービー。
そこに看護師のエレノアが加わって、ザックのヒーローで目的地の「ソルトウォーター・レッドネック」が主催するプロレス学校を目指す旅。
頑なに夢を追いかけるザックと少しひねくれたタイラー。
でも、タイラーはダウン症のザックは普通に接している。それは別に特別な事ではなく、なんて事のない普通の事。
この辺りは他の方も書かれてますが、先日観た「37セカンズ」に近い物があるかな。
そんなザックとタイラーの旅がなんとなく始まるんですが、そんな2人の凸凹コンビがなんか良い感じ。
エレノア役のダコタ・ジョンソンは綺麗だなぁ♪
中盤くらいまでは目的も不明確な感じで、なんとなく旅をしているみたいな感じでしたが、筏を作ったぐらいからノリにノッて来た感じで、楽しそう♪
また、ガックリしているザックにオンボロのオープンのトランザムで颯爽と現れるソルトウォーター・レッドネックが格好いい♪
この粋な登場に心が震えて、ちょっと涙腺が緩くなりました。
日本ではプロレスをするのに殆どが団体に入る事になりますが、アメリカではプロレス学校に入って、そこで基礎を学び、経験を積んで、ステップアップをしていく。
WWEの様な大きな団体にいきなりデビューは殆ど無く、インディー団体からスタートが殆ど。
ソルトウォーター・レッドネックがザックのデビュー戦で手配するプロレスはインディー団体と言うよりかはバックヤードプロレスに近いかな。
でも、ピーナッツバター・ファルコンと対するサムは往年の名レスラー、ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ。インディー団体での活躍は些か寂しい物がありますが、それでも元気な姿を見れたのは嬉しい。
ちょっとツッコミ所はエレノアやタイラーを追っているマーク達が何故かピンポイントで船旅をするタイラー達を見付けられた事w
GPSでも付いていたのか?と思えるくらいに結構正確。
エレノアも車の鍵を投げ捨てられてからの心変わりが早いw
もう、そこからはメッチャ楽しんでるしw
また、ザックことピーナッツバター・ファルコンがリングでサムを投げ飛ばす描写はちょっと投げ飛ばし過ぎw
ここだけコミカルと言うか、ギャグになっててなんか浮いた感じがするんですよね。
でも、そんなツッコミも忘れてしまいそうなぐらいの美しい景色と雰囲気にこの作品の酔いしれてしまいそうなぐらいの情緒が心地好い。
金も無いし、飲み水や食べ物だって心許ない。
でも、動き出したい衝動に駈られる事もある。
大声で叫びたい事だってある。
たまには馬鹿をやるのだって良い。
失敗するかもしれないけど、とりあえず動いてみよう。
そんな事を教えてくれる様な作品です。
くだらない事であっても、それを行動する事で何かを教えてくれそうなきっかけを作ってくれる、とてもキラキラした作品かと思います。
忘れそうな何かを探している人にはお薦めの作品かと思いますので、自分探しの旅の1つに如何でしょうか?
結構お薦めです♪
これも良かった😊
ストーリーより役者だね。
魂再生のファンタジー
優しい夢を見ているような映画だと思った。展開が唐突だったり、ご都合主義に思えたり、整合性が合わない気がしたり、何も具体的な解決の見えないふんわりした結末だったりも、夢を見てるのかもしれないなぁと思えば、納得できるというか。
背丈を越える草むら、滔々と流れる広い川、闇に火の粉を散らす炎。夏休みの冒険のような心弾む道程、時が減速したかのような心象的映像が、その感覚を強くする。
家族と思える人々との出会い。旅人を導く、盲目の宗教家や、かつてヒーローだった老プロレスラー。流れに身を任せ大河を下り行く行程。ペイントや装束で隼を模す自己奮起の儀式。どこかネイティブアメリカンの神話を連想させるような要素。
心に穴を抱えた者達が、互いに寄り添い、補い、楽園を目指す物語は、傷付いた魂の、癒しと再生の旅路と言えるだろう。
リアリティを求めず、ファンタジーとして感覚的に捉える方が、腑に落ちる映画かもしれない。
2時間だけでも旅をしよう
“ルールNo1、パーリー!” 予告も観たことなかったけど、...
“ルールNo1、パーリー!”
予告も観たことなかったけど、
日本版ポスターの印象がよく、
シャイア・ラブーフ主演だし
観るリストに入れていた作品。
今週の火曜日に観てきました。
あぁ、、これは観て良かった。。
なんかね、ほんと気持ちがやわらいだ。
観ているときも楽しかったし
観た後もあったかい気持ちになったし
決して派手なお話しじゃないけど
登場人物のみなさん、いい味出してるんです。だからちょっとベタだなぁと思わせるような展開も素直に楽しめる
ダウン症の少年ザック、
ちょっと心に傷を負ったはみだし男タイラー、ザックを追うエレノア
三人のバディ感に加えて
ジョン・ホークスやら
ローラ・ダーンのお父さんが
脇を固めてるし
にぃちゃん出て来て心で叫んだし
ジョンバサーー!
キャスティング素晴らしや
舞台もよかったなぁ
アメリカ南部の田舎の畑とか大きな川とか。
ゆっくりとした時の流れが心地よくて。
あれミシシッピーかなぁ?
あのシーンはちょっとドキドキしたけど
あと三人のバディ感が本当に素敵だったからアレだけはやらないでくださいよーと観ながら感じていたことがあったんです。
やりやがった!!
でも、直後にそれをやったのは
別の意味があった行動だとわかって
監督さんわかってらっしゃるなぁって、、
そしてね、作品の題名の意味が
わかったときは
ほんとおーー👏👏ってなりましたわ。
あのシーン大好きっす
もしこの作品をご覧になるなら
予告を観ないほうがいいかも。
楽しみは多いに越したことは
ないですからね♪
お騒がせ俳優の一人の
シャイアラブーフだけど、本作の撮影期間中にもやらかして公開が延期していたそう。
主演のザック君に窘められ改心したらしくオスカーのプレゼンターに二人が出ていたのをみてほんと良かったなぁと。
シャイアの自伝的映画
「ハニー・ボーイ」
今年公開が決定したし
シャイア役を演じるのが
ノア・ジュプ君とルーカス・ヘッジズ!
今から楽しみにしているからシャイアもう悪さするな、よ
「思い」、「出合い」、「努力」、「結束」・・・「さらなる前進」
性善説を信じたくなる
舟旅してみたくなるね
☆☆☆☆ 「僕は善玉?それとも悪玉?」 まさか!まさかのプロレス礼...
☆☆☆☆
「僕は善玉?それとも悪玉?」
まさか!まさかのプロレス礼賛映画が地上へと降臨した。
あの、あの、あの〜!ジェイク〝ザ ・スネーク〟ロパーツが出て来るんですよ〜
♪───O(≧∇≦)O────♪
彼の試合は。日米レスリングサミットの東京ドームで、生で見たんですよね〜٩( ᐛ )و
間違いなくプロレスの歴史上では最高のD D Tの使い手なんですよ〜!
…は?ついつい興奮してしまった。移管…じゃなくて、いかん!いかん!レビュー、レビュー!っと。
映画は2人の逃亡者が登場します。
ザックははダウン症の為に保護観察が必要。
一方のタイラーは、過去に起こした自分の過ちから。心の中に一生をかけても償い切れない程の、後悔の想いを持ち。それによって、村八分に近い扱いを受けている。
そんな2人が過去に別れを告げて、新たな人生を歩もうとする。そこで目指すのが、先ずはザックが憧れていたレジェンドレスラーの経営するプロレス学校への入学なんですよね〜(´ω`)
ザック役の男の子は、障害者を支援する活動を行なっていて、本作品が俳優デビューとの事ですが。見るからに本当の障害者に見えるのだから凄い!
一方のタイラー役には、シャイヤ君…って。もう君付けで呼んでは失礼にあたるくらいに、俳優としての成長が著しい。
更に、更に。ダコタ・ファニングは相変わらず可愛いしね〜(#^.^#)
でも、幾ら車の鍵が…とは言っても。急に心変わりをしてしまうのには、彼女の立場からして今ひとつ納得しかねましたけどねΣ(-᷅_-᷄๑)
まあ、可愛いから許す( ˘ω˘ )
そして、そして、ブルース・ダーンですよ〜!
マジでこのジジイ最高〜!
とにかく、その息の長い活躍には素直に脱帽です。
元レジェンドプロレスラーとゆう役柄自体を考えると、肉体的には程遠いと言わざるを得ないのですが。プロレスラーとして、1番大事なところ…それは何と言っても登場シーンなんですよ〜!
映画の中で、再登場するその場面!
「いよ〜つ!カッコイイぞ、このクソジジイ〜!」
兎にも角にも、まさかまさかのプロレス愛が溢れた映画の登場で。何も知らずに観ていたこちらのテンションは上がりに上がってしまいました〜(´ω`)
2020年2月11日 イオンシネマ板橋/スクリーン10
大人のためのお伽話
ユーモア、ひたむきさ、誰かを大切にすること、そんな人生のエッセンスがバランス良く配置された、大人のためのお伽話です。『リトル・ミス・サンシャイン』の時も思いましたが、すべての要素の配分が自分にはとても心地良くて、後味がいいんだよなあ。大好きな作品がまた一つできました。
ただただ優しい映画。
やっと家族になれたね。
ザックは、ダウン症の青年
プロレススクールに行きたい!
漁師の青年は、つきに見放された!
愛を亡くした看護師
本来なら出会うことのない3人が出会う。
イカダで旅にでるなんて
まるで
ハックルベリーのワンシーンだ!
ラストのプロレスシーンは
よかったなあ!
やればできるんだ!
そして
ザックは言う
やっと家族になれたね!
全105件中、61~80件目を表示