「画面いっぱいの小池栄子さん!これから観られる方へ☆」グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇 たなしさんの映画レビュー(感想・評価)
画面いっぱいの小池栄子さん!これから観られる方へ☆
舞台を拝見した時は小池栄子さんの表情までは見えなかったので、今日は画面いっぱいの美しい小池栄子さんに涙が出ました!
とっても素敵な作品です!
登場人物に一切無駄がなく、俳優の皆さん一人一人が本当に素晴らしい!
大泉さんと小池さんのラストシーンが大好きです☆素晴らしい時間をありがとうございました!
☆これから観られる方へ☆
余計なお世話ですが、キヌ子のカラス声が一部の方に不評なので、私がパンフレットを読んで感じたことを、これから鑑賞される方にお伝え致します。
(キヌ子のカラス声は太宰治の原作に基づくものと監督が舞台挨拶でおっしゃっていました)
キヌ子は親に捨てられ孤児院で育つ。
12歳の時に孤児院の院長に襲われそうになり、焼酎のボトルで頭を殴って逃れるが、それ以来男性不信になり、一度も男性とお付き合いをしたことがない。
14歳の時に孤児院を出て、農婦や砲弾の生産など幾つか職を変えながらも、子供の頃から力仕事をさせられてきたことで培った体力は人一倍だった。そして東京に戻り、食糧を仕入れて闇市まで運ぶという担ぎ屋の仕事が始まる。
戦後の混乱期のなか、男性に負けず女性が一人で生きて行くには、並大抵ではない努力と苦労があったのだと思います。
担ぎ屋で渡って来れたのも、女を売りにはしないが、持ち前の明るさ、威勢のよさで周りの人に認めて貰えたからこそ。
あのカラス声は、そんな時代を生き抜く
キヌ子の愛嬌?みたいなもの・・・
私はそう理解することにしました。
まだ本気の恋を知らないキヌ子には、好きな人の前では声色が変わる・・なんてこと、
田島に出会うまでは未知の世界だったのかと思います。
長くなりましたが、優しい気持ちなれる素敵な作品です。
私は舞台のラストよりこちらの方が好きです。ご夫婦やカップルにもお勧めです☆