劇場公開日 2019年10月5日

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「ジョン・海山・ネプチューンを知ったのは1987年ごろのラジオ英会話だった。」海山 たけのおと kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジョン・海山・ネプチューンを知ったのは1987年ごろのラジオ英会話だった。

2020年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 若かりし頃、4月になるとラジオ英語をコンプリートするぞ!と毎年意気込み、6月頃に挫折していた。そんなことを何年か続けてみると、自分に根気がないんだと気づかされた。ちなみに2000年になってからは韓国語・・・ほぼ2か月でやめることが数年。今ではハングルすら読めません(恥)。

 ジョンは73年に京都にやってきて師匠を見つけて尺八を習い始めます(独学ではできないみたいです)。しかし、首振り3年、柿8年?師範の免状を取るには最低でも6年かかるそうですが、彼は1日10時間も練習する努力家だったため5年で師範となり、その後東京へ移住し自分の音楽を模索するのです。その間、仕事がなくて英会話講師をしていたとか・・・それならジョンの英会話を習えば一挙両得だったじゃん!などと今さら嘆いても仕方がない。

 「一音成仏」という世界。一つの音にも色んな表現があり、そこで悟りを開くことができる!そんな日本の芸術を日本人よりも理解したジョン。周囲の人の意見に「日本人の呼ぶ“ガイジン”」が排他的であり、日本に溶け込めないなどとありましたが、それをも克服。さらにジャズや和楽器セッション、インド音楽、もちろんクラシックも経験し、自宅の工房で自身の尺八を研究制作し、ついでにインド・パーカッション作りにも精を出す。

 なんだか凄い人です。CDも買おうかと考えた時期もあったのですが、なぜか買ってない。この映画を観たら、とにかくもっとジョンの音楽を知りたい!そう思うこと間違いなしです。ちなみに「ジョン海山ネプチューン Skip It」と検索すれば当時のラジオ英会話のテーマ曲を聴くことができます。竹の音とジャズの融合!一緒に演奏してみたい!

kossy