インデペンデンス・デイ2016
2016年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Independents' Day
スタッフ・キャスト
- 監督
- ローラ・ベス・ラブ
- 製作
- デビッド・マイケル・ラット
- 製作総指揮
- デビッド・リマゥイー
- 脚本
- ジェフ・ミード
- 撮影
- ローラ・ベス・ラブ
- 音楽
- マイク・ベルタ
-
フェイ・ゴーティエ
-
サルバトーレ・ガリオラ
-
ジョナサン・オーティス
-
マシュー・ポアリロ
-
ジョン・ライト
-
ジャド・ランストン
2016年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Independents' Day
フェイ・ゴーティエ
サルバトーレ・ガリオラ
ジョナサン・オーティス
マシュー・ポアリロ
ジョン・ライト
ジャド・ランストン
勝手便乗、パクリ屋のアライサム製作、言わずと知れたエメリッヒ監督の同作のもじりですね。
不思議なもので、なんちゃってものだと分かっているのに興味をそそられるから我ながら困った性分です。仮にインデペンデンス・デイのパロディを作れと言われたら自分ならどんなプロットを考えるか想像してみると、さぁ大変、あながちアライサムを馬鹿に出来ないことに気付いてしまう・・。
インデペンデンス・デイの特徴といえば、SFなのに手に汗握る空中戦とかアナログ感を残しているところ、どでかい宇宙船、闘う大統領、凄腕パイロットと天才SE、エイリアンの生け捕り、老兵の献身的活躍、コンピューター・ウィルスが鍵ってところでしょうか。
本作では監督も女性のせいかしら、大統領を女性に、敵も女王エイリアンという設定、まともに戦えばシガニー・ウィバーのエイリアン2になってしまいますね。
飲んだくれの老パイロットに代わって民兵が出てきます、アメリカでは自称も含めて576の民兵組織があるそうですからアメリカの観客のくすぐりにはもってこいなのでしょう。
工夫としては、エイリアンをいきなり地球征服の侵略者としてではなく大統領の息子の怪我を治したり善人ぶった詐欺まがいを仕掛けるところでしょう。喰われるか奴隷にされるのが落ちですが奴隷では人類史の汚点そのままなので人類の血を吸うバンパイアにしていました。
アライサムは別作品のCGやセットの使い回しで予算の節約も毎度のこと、UFO内はトムクルーズのオール・ユー・ニード・イズ・キルをパクったウォー・オブ・ザ・ワールドのセットでした。
本家同様、コンピューター・ウィルスも使われますが効果なし、宇宙人が地球のばい菌やウィルスに弱いのはH・G・ウェルズの宇宙戦争以来の定番です。
地球言語も操る高度な科学をもった異星人ならウィルスがやばいことくらいは知っているでしょう、チェックするのは銃器だけというのは無防備すぎる。都合よくUFOを乗っ取るのも出来すぎ、エリア51のエピソードでも入れて以前からUFOの操縦は研究済みくらいの伏線が欲しかった。
まあ、突っ込みどころを残すのもマニアへのごちそうなので良しとしましょう、ローラ・ベス・ラブ監督は撮影監督出身だとか、本作でも兼ねていました、女性なのにと言ったら怒られそうですがキワモノ映画にもかかわらず女性ならではの視点が加わるのは大歓迎、応援したくなりました。
まぁ、女性大統領のガンバりをは大目に見て、評価しましょう。 で、1点(笑)
それから、オリジナルからのパクリの部分がたくさんあって、比較する楽しみ方もある笑
それにしても敵は、あんだけ充分な攻撃力、破壊力あんのに、円盤の中には簡単に入れるし、握手には疑いもなく応じるるなど、警戒してるのか、してないのか?「なんじゃい、そりゃぁ」の連続で、逆の意味で飽きさせない爆
「ID4」は、面白いのはオリジナルだけ(「リサージェンス」もイマイチ)で、オリジナルを越えられるのが出てくるのは当分先でしょうなぁ。あればの話やけど。
この2016版は2度と観ない。
UFOを見たことも無いはずの人類が、さも当たり前のようにUFOの対策をしてる辺りから、設定の薄さを感じられる。
主要人物の中に裏切り者が現れて、大きなペナルティを課せられるかと思えば、友情で許す。というような微妙な人情劇が始まるなど...
とにかく設定内容が薄い。オチもどんでん返しを食らうようなものではなく、面白みの欠片も無い。
見るだけ無駄と感じる作品である。