i 新聞記者ドキュメントのレビュー・感想・評価
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記者クラブに阻まれる森監督
劇映画の方はいまいちのれなかった。『新聞記者』というタイトルなのに、主人公の記者が自分で情報を取ってこれない。内調のリークに頼りっきりでそれで本当に権力の監視としての役割を果たせるのかと心配になった。ジャーナリストを描いた作品の醍醐味は、やはり記者が足で情報を稼いで、点と点をつないで真実にたどり着くというプロセスにあるのではないか。
その点、このドキュメンタリーの主人公、望月氏はアクティブに全国を駆け巡り、自らの力で情報を稼いでくる。現場で見て、聞いた実態を官房長官に質問という形でぶつけているのだ。劇映画の方もそういう姿をもっと描いてほしかった。
本作は、そんな望月記者の官邸との戦いと平行して、記者クラブの壁と戦う森監督の姿も映し出す。望月氏は官房長官の壁に阻まれるが、森監督はその手前の記者クラブの壁に阻まれる。こういう二重構造をしっかり見せるのは上手い。単なる政権批判にとどまらず、メディアの構造問題も見事に浮き彫りにしている。
ドキュメンタリー風味な映画
内容は、東京新聞記者の望月衣塑子を中心軸に置くドキュメンタリー風映画内映画。一番印象に残った言葉は記者会見で言質を確認しようとする望月記者に対しての発言で麻生太郎の『いい加減にしようやっ!』の顔が有無を言わさない様な威圧的で異様な空気を纏っていて恐しい、ほんと役者だ。森監督の記者クラブ入室の希望は叶わなかったが、そんな現体制の闇も伝えたかったんだろうなと感じた。森監督の伝えたかった集団群衆のイワシ化や表に出る人は鬼や悪魔になると言う例えは伝えたかった事なんだろうな。おしなびて監督の中立的なそれでいて芯の強い姿勢は少し好感持てた。でも無精髭と髪は映るなら整えた方が良かったのでは?!この映画内映画はファクトを元にした『狂気』な作品です。好き嫌いは分かれるだろうなあ。自分はどちらも狂気なら距離はあけたいです。
骨抜きの記者クラブ
東京新聞記者の望月衣塑子さんのドキュメンタリー風映画。
政治的に強い思想が無いので、とても望月さんのパワフルなパーソナリティを楽しんで観ることができた。
官房長官は権力との引き換えなので当然だけど、公務員は大変な仕事ですね。常に負のオーラと対峙し、個を殺しながら指示通りにこなす。
公務員の中では文科省の前川元事務次官が人間らしく見えた。
映画館で見なくても良かったかな。
貧相な想像力の結晶
ガラ悪いから10分できった
ただクレームをガンガン入れてるおばさんを撮影してるだけみたい
映画『新聞記者』も見たけどこっちはもっとひどい。あっちはストーリーがあるだけまだマシ(最後生物兵器とか訳のわからんsf超大作風になってたけど)
貧相な想像力は駄作しか産めない
大した編集もせずただ女性記者を追いかけて撮影してるだけ
中学生でも作れる内容
こんなものを「映画」と呼ぶのは他の映画制作者に失礼では?
フォーカスが散らかってる印象
監督のポリシーと主人公の姿。
2軸が走っていて
見にくい。
望月さんを利用した森監督のプロパガンダにしか見えなかった。
森監督がドキュメンタリーを今後も撮り続けるんであれば、ジンバルを使って頂いた方が見やすいかなぁと。
そのくらいの仕上り。
群れるな、個であれ、か。支持。
法解釈の揚げ足取りの不毛に辟易させて、結果「怖いのは徒党を組む群衆。
何処か幼稚な大物政治家も、適材適所が高じて空回りの熱血記者も実は蚊帳の外で為す術なし」という当り前に誠意を見た。
群れるな、個であれ、か。支持。
本来は成立しない作品。ゆえにその異常さが際立つ
森達也監督の作品。
東京新聞に勤める1ジャーナリストである、望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー。
監督もこの作品の中で語っているが、「なぜこの人を撮っているのだろう?」という疑問が、この作品のすべてを表しているように思える。
望月さんは何もおかしなことはやっていない。
自分で取材して事実を調査し、疑問に思ったことを官邸記者会見の場で官房長官にぶつけているだけである。
それだけなのに、官邸からは嫌がらせを受け、特別ルールを設けられて質問数を少なくさせられてしまう。菅官房長官もまともに答える気がない。
(余談だが、こんな人間が「令和おじさん」として人気があるなんて、悪い冗談としか思えない)
これが、日本のジャーナリズムの現実だ。
この映画のテーマは、一言で言うと「記者クラブ」問題だ。
これは、特段目新しい問題ではない。
というのも、この作品にも登場していたが、私はジャーナリストの神保哲夫さんが運営されているVIDEONEWS.comをずっと見ているからだ。もう20年近くになると思う。
VIDEONEWS.comは、あるテーマを決めて、そのテーマに関して詳しいゲストを呼び、神保さんと社会学者の宮台真司さんが、様々な切り口から話を深り堀りしていくインターネット番組だ。毎週新規コンテンツが追加され、だいたい1本2時間ほどある。
この中で、神保さんは日本の記者クラブ問題をたびたび取り上げている。
今作の中でも30年間戦い続けている、とおっしゃっていたが、本当に昔からスタンスが一貫している。
その人の話をずっと聞いてる身としては、この作品で扱っているテーマは当たり前のことすぎて、目新しさがなかった。
望月さんは、まだ東京新聞という記者クラブ内のグループに所属しているから質問ができるが、記者クラブに属していない神保さんはあの場で質問すらさせてもらえない。さらに、質問内容も事前に提出する必要があり、答えが用意してある。台本が決まっている芝居なのだ。しかも、その他の新聞社の会社員(≠ジャーナリスト)たちは、同じ立場の望月さんを助けようともしない。
これが、あの官邸記者会見の真実である。
こんな状態で民主主義?
知る権利に答えてる?
国民が大事?
本当に悪い冗談である。
安倍政権や菅官房長官が特別な悪人というわけではなく、戦後ずっと続いてきた儀式なのだ。民主党政権のときに少しだけ変化があった。それまでは、フリーのジャーナリストが記者会見に入ることすらできなかった。それでもまだこの程度だ。
本来は、この作品は成立しない。
望月さんは、欧米などのジャーナリストが「当たり前」にやってることをやってるだけなので。しかし、それが作品になってしまう。それが今の日本だ。
ジャーナリズムは民主主義の基盤だ。
マスコミが正しく機能し、権力者に阿ることなく質問をぶつけ、国民に正確な事実を伝えたり議論の種を提供してこそ、民主主義は機能する。
現在の日本社会のヒドイ状態は、民主主義が機能していない結果でもある。その大きな要因が、この作品のテーマでもあるジャーナリズムの機能不全だ。
映画観終わった後で調べたら、望月さんは私と同い年だった。
これからも健康に気を付けて、この腐ったマスコミ業界に小さな楔を打ち続けるため、頑張り続けてもらいたい。
当たり前の事も出来ない日本のジャーナリズムの現実
以前に鑑賞した映画『新聞記者』が面白かったので、その映画の原案者であり、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー映画ということで本作品を鑑賞。
本作の監督を務めるのは、オウム真理教の本質に迫った『A』『A2』、ゴーストライター騒動の渦中にあった佐村河内守氏を題材にした『FAKE』などで知られる、森達也監督の作品。
出来る限り、自分が思想的に右とか左とか、保守とかリベラルであるとか先入観を持たずにフラットな視点で鑑賞しましたが、率直な感想と致しましては、森達也監督もこの作品の中で語っていますが、「なぜこの望月衣塑子記者を撮っているのだろう?」という疑問が、このドキュメンタリー作品のすべてを表しているかの様にも思えました。
望月さんは何もおかしなことはやっていない。
自分で取材をして事実を調査し、その上で、疑問に思ったことを首相官邸の定例記者会見の場で官房長官にぶつけているだけなのである。
それだけなのに、官邸サイドからは嫌がらせを受け、更に、望月さんのみ特別ルールを設けられて質問回数に制限を加えられてしまっているという。また、菅官房長官もまともに受け答えする気さえないようにも見える。
これが、そんな当たり前な事も出来ないのが、日本のジャーナリズムの現実なのかと、哀しくなってしまった。
望月さんの場合には、まだ東京新聞という記者クラブ内のグループに所属しているから質問も出来るのですが、記者クラブにも属していないフリーの立場の人は、あの場で質問すらさせてもらえない。更に、質問内容も事前に提出する必要があり、それに対する回答が用意してある。即ち、台本が決まっているお芝居であり茶番劇そのものなのでした。
しかも、一部を除く、その他の新聞社のジャーナリストとは呼べない職業上での記者たちは、同じ立場にある望月さんを助けようと援護射撃をしようともしない。
これが、あの首相官邸での定例記者会見の実態である。
こんな状態で民主主義国家と呼べるのか?
知る権利に応えているといえるのか?
これは安倍政権や菅官房長官が特別に悪人というわけでもなく、戦後ずっと続いてきたある種の儀式ともいえる。
本来は、この様な内容を主題にした作品は成立しないはず。
望月さんは、欧米などのジャーナリストが「当たり前」に行っていることを行動しているだけであり、それが作品になってしまう。それが今の日本なのです。
ジャーナリズムが民主主義の基盤だとすれば、マスコミが正しく機能し、為政者におもねることなく質問をぶつけ、国民に正確な事実を伝えたり、議論の種を提供してこそ、民主主義は機能するはずである。
現在の日本社会のこの酷い状態は、民主主義が機能していない結果でもある。
その最たる要因が、この作品の主題でもある<ジャーナリズムの機能不全>なのです。
既存メディアからは異端視されながらも様々な圧力にも屈せず、首相官邸の記者会見で鋭い質問を投げかけ続ける東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんを追った本作に「i」とあくまで小文字の「一人称の私」を掲げたタイトルの意味合いをかみしめた。
尚、政府主催の『桜』を見る会問題で揺れている最中にある現在の官邸記者会見の質疑応答の中身のなさや異常な有り様を考えると、菅義偉官房長官の答弁を見聞きするだけでも、国民が小馬鹿にされているのもよくお分かり頂けるかと思います。
私的な評価と致しましては、
私は、特に、望月衣塑子記者の信奉者でも何でもない、どちらかと言うとノンポリティカルな単なる国民の一人ですが、本作を鑑賞し、望月衣塑子記者が特別視・異端視されている状況自体がおかしいのであって、当たり前の事が出来ない「ジャーナリズムの機能不全」に陥っているマスコミの有り様に風穴を開けるべく、制度的な不備の改善を図るのは難しいのかも知れないですが、望月さんには引き続きジャーナリズムが正常に機能するべく頑張って貰いたいと感じました。
現在、安倍首相が憲政史上最長の在任期間記録の更新を続けていますが、ここに来て『桜を見る会』問題などでも、反社会的勢力などの出席問題についても全く誰も責任を取る姿勢もなく、今回も、安倍首相の進退問題に発展しそうな案件は、またもや官僚達が忖度に走るという状況にありますが、もっと他の新聞社やマスコミも今回の問題には是非とも斬り込んで欲しいと思います。
ドキュメンタリー映画としては、胡散臭さも含めて、五つ星評価的には満点でも良いくらいでしたが、但しながら、沖縄県辺野古基地移設問題や伊藤詩織さん準強かん事件、あるいは森友学園問題や加計学園問題などといった密着ドキュメンタリー映画にしては、仕方がないにせよ、取材対象の事案の鮮度が古い点で、星一つ分マイナスさせて頂きまして、四つ星評価の★★★★(4.0)の評価とさせて頂きました。
望月さん、与野党拮抗まで頑張って下さい!
望月さんの活動を通じて、
彼女の追求する諸問題は、
長すぎる長期政権に起因するものと
改めて感じた。
圧倒的多数政党による緩慢政治だが、
野党やマスコミの声にも限界があり、
決して政策能力の高くない政権が
国民をだましだまし政治を行っている
のが現状だ。
野党はまだまだ力不足で、
私も次回の総選挙での政権交代は望まない。
しかし、政治に緊張感が生まれるべく、
与野党拮抗の状況にはなって欲しい。
野党はそこでシャドーキャビネット等で
経験を重ね、次々回の総選挙で
政権運営能力の真価を国民に問うて欲しい。
この映画や望月さんの活躍が、
そんな将来の一石になればと
願わないではいられない。
私は劇映画の「新聞記者」を観て、
劇映画のもつ宿命性と、
政権の小物レベルの犯罪動機とのギャップ
が劇映画を成功させなかった原因
と投稿させて頂いた。
望月さんに訊いてみたい、
巨悪と戦っているイメージか、
あるいは
小物レベルとの戦いの感じなのか。
国民の下僕がやりたい放題
日本では、日本国民が総理や議員に対して賃金を払っています。つまり、総理や議員は国民から雇われた人達です。
仮に一般企業で雇われた人間が社内で、
・毎日虚偽の報告をする
・友達に安く会社の土地を売る
・友達に会社の仕事の中抜きをさせる
・友達に会社のお金を配りまくる
・社内でコロナを人為的に流行らせる
としたら、どうでしょう。クビどころか逮捕です。
ところがどういう訳か、雇われ人である総理や議員にはこれが当てはまらないようで、雇い主である国民がコロナで困窮しているのにも関わらず、逆に莫大な給料を手にしています。そして、雇い主である国民に知られたら激怒される数々のことを、主要なメディアでは全く突っ込んで報道していません。
新聞記者が質問をすることは先進国では普通の事なのに、質問をしている望月記者がクローズアップされること自体、日本が異常な国という事なんですよね。私はとてもナイスな記者だと思うのですが、むしろ望月記者みたいな方が他にいないということなのでしょうか。
劇中にも出てきましたが、記者クラブという謎の組織があることもメディアのトップが総理と会食することも、他の先進国ではあり得ないことです。森監督はこの異常なメディアの実態を、望月記者を通じて浮き彫りにしていましたが、高齢者の様に国内メディアにしか頼る事ができない方が多いのも現実です。本当にどうしたら良いんでしょうね。しかし、知り合いの高齢女性は、読売新聞から東京新聞に購読を変えてから自民党支持をやめました。主要メディアが真実を報道すれば、日本も変われるのだと思います。
最近ロイターが、日本政府が電通に発注した仕事が異常に中抜きされている記事を出していました。しかし、国内メディアでは全く報道されていません。つまりは、政府が税金を使って電通を特別扱いすることと官邸や電通に不利な報道を出さないことは地続きなのでしょう。
だからこそ、記者の皆さんには是非頑張って欲しいと思いました。日本の記事がまともであれば、独立系でもメルマガでも国内の情報にお金を払います。今の政府には税金を払いたくありません。
そうそう、こっちが観たかった。
「新聞記者」を観てから、本作を鑑賞。
最近ドキュメンタリー映画が好きなのだが、本作はそれを象徴する一作だ。
特に森達也監督はシーンの狭間に様々な意図を散りばめる。
そして望月記者、わたしでも名を知っている溜池夫婦。
そこまで踏み込むかというシーン、ここはカットしなくて大丈夫なのかと思うシーン。
現実だからこそ、どの登場人物も精一杯にその時を生きている。
それが垣間見れるのがドキュメンタリーの良さだろう。
そして結末に「i」の意味をもってくる。
深く納得できた。これから私たちが大切にすべきものだ。
頑張ってる
望月衣塑子さんが頑張ってるのはよくわかる。
政権にこびしてない様にも感じる。
だけど彼女がやりたいことはこの様な方法でしか達成出来ないものなのだろうか?
もっと違うアプローチがあるように感じた。
この望月さんは強い女性ですね!自分の信念で怯む事なく進んでいく、...
この望月さんは強い女性ですね!自分の信念で怯む事なく進んでいく、、、凄い。取材した上での質問をぶつけても取りあって貰えず、非難の対象になる。心が折れる事はないのだろうか。仕事一筋かと思えば、結婚もしていてお子さんもいる様子。本当に凄い人です。
ドキュメンタリーはあまり観ないのだけど、「新聞記者」を観る流れで鑑賞。面白いとは思えないが、考えさせられる映画。記者会見を見ていると、もっと厳しく突っ込んで聞けないのか?と思う時があったり、もっとハッキリ答えてよ!と思う事があるが色々と規制がある様で、、、スバっと聞けない、ハッキリ答えない、これでは国民は何を信じていいのかわからない😵
総理官邸?を警備している警官の対応を撮影した場面があったけど、映画製作側にとっての有利な場面を使ってるのでは?とも思えてしまう。
ラスト間際でのアニメの意図がわからない。あれは無い方が良かったのではないか💦
ドキュメンタリーは敬遠してしまうけど、現実をしるためには観た方がいいんでしょうね。
政治への不安
うーん、少しまとまりがないような...。
結局何を伝えたかったのかが解りづらかったです。
政治家の態度に対する問題提起?
それとも、実際に起こってる問題に対して?
ただ、望月さんのようなジャーナリストは必要なことは確信しました。
表現の自由の大切さも。
しかし、日本の政治は、大丈夫なのでしょうか...。
不安しかないです。
監督には、もっとドキュメンタリー作品を撮っていただきたい。
『「A」』『A2』でオウム真理教の元信者を、『FAKE』で佐村河内...
『「A」』『A2』でオウム真理教の元信者を、『FAKE』で佐村河内守を追った森達也監督が次に密着した相手は東京新聞の社会部記者・望月衣塑子。
菅官房長官の会見の席での庶民・当事者目線からの鋭い質問は、記者クラブのなかでも特異な存在に映るが・・・
といった内容で、製作・企画は、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』の河村光庸。
なので、政治的な立場は明らか。
ただし、政治的立場云々はさておいても、被写体・望月衣塑子は素晴らしい。
とにかく行動する、動く、動く、そして、相手に切り込んでいく。
この行動力は、映画そのもの。
映画を撮る時の掛け声は「アクション!」だし、映画を英語に訳せば「Motion Picture」。
つまり、動く被写体を見つけ、それを撮る、という映画の原初的感動に溢れている。
これだけ記しておけば十分。
日本の大手メディアの官との関係、あぶり出される民主主義の危機的実態については、他に記している方も多いだろうから。
現代日本のジャーナリズムの一端が垣間見れる様々な人間群像
主人公の自己愛に満ちたドラマリテラシー軽視のフィクション映画「新聞記者」の原案者にして、官邸記者会見で執拗に質問を投げかけて注目された東京新聞社会部記者望月衣塑子の活発な取材と言動を追跡した政治的主張の明確なドキュメンタリー映画。辺野古基地移籍問題、森友・加計学園問題、伊藤詩織準○○事件など近年マスメディアを騒がした題材が取り上げられていて、その点では興味深く観ることが出来る。政治理念を明確にした監督森達也の視点が望月記者寄りではあるが、映像がもつ客観的表現力のみが真実に近づくことを改めて確認できる。映像リテラシーを持って鑑賞出来れば、それなりの面白さを感じることは容易いのではないだろうか。
それにしても登場する関係者らの一筋縄ではいかぬ容貌含めた人間性に対して、望月記者の正義感や真実追求の一途さの危うさを感じる。彼女を利用できる間は親しく接し味方にしようとする人間に囲まれた状況が見えてくる。それを承知の上で真実のジャーナリズムに辿り着けるとしたら、一度は大きな挫折を味わわなければならないであろう。それとも最後まで使われてしまうのか、それだけは人間観察の意味で関心が残る。
頭がいい人ほど嘘がうまい。嘘がうまい人ほど他人を騙せる。人を騙してお金儲けをする人が本当の悪人である。本当の悪人は、故に頭がいい。それに打ち勝つためには、騙されない賢さを身に付けるしかない。
嘘と真実を見極めるために自分で勉強することが最も大切なことである。いい映画もその勉強の題材になると信じている。
まぁ、イチ新聞記者のドキュメンタリーでした。
望月芽衣子氏に密着したドキュメンタリー。
沖縄県辺野古赤土問題から始まり、森友学園問題や沖縄自衛隊基地問題など以前色々な騒がせた話が詰まっていた。
反自民勢力側の望月氏なので映画内容も現在国を握っている自民党に批判的であるのは仕方ない所。
望月氏の新聞記者としての行動力や頑張りは褒めたい所はある。(別映画「新聞記者」にて頑張らない新聞記者を観せられたので尚更である。)
しかし、内容がTVにて報道されていた以上のものがこの映画には無く、私には少しがっかりした映画であった。
(例:森本学園土地問題でも土地評価額9億5600万、学園購入金額1億3400万。その差額だけがクローズアップされたが、そもそも産業廃棄物が埋まった土地なんて、事故物件アパートの様にいわくつきであり、建築物を建てるにはかなりのリスクが生じるいわくつきの土地にてかなり評価が低いはずなのに、何故「土地評価額9億5600万」と言う当初の数字に疑問を持たないのか?)
内閣に突進する望月氏
やるのは構わんが少しショートカットし過ぎてないかい?
いきなり官房長官。下に存在する各省庁の人々に突っ込んだ内容が無いし。
同じスタイルで私ならまず各省庁をぶっ壊しに行きますけどね。
新聞記者という立場を少し脱線したやり方も少し好かんし、いつも思うのだが「そういう理想があるのなら政治家(国会議員)になりなさい。」と思う。
貴方のやりたい事は議員になってもやれるのだから。
やれる事増えると思うよ。絶対。
(ならずにそんな事やってるから、菅官房長官にもあんな態度取られる訳だし)
新聞記者側に立って街角演説する反自民勢力もヘタレに見えたし丁度いい。
望月氏は講演会最後にて「参院選もよろしくお願いします。」と語っていた。
平等な考えなる新聞記者たる者が、そこは語って欲しく無いな。
(それじゃどこかの宗教新聞と同じだ。そもそも新聞&記者が左やら右やら、自民やら反自民やら偏っているのがおかしい)
ワケわからん質問?自分語りで皆の時間を使う記者
先日、コロナでピリピリしてる大統領が中国系の記者に煽られて激昂したことがニュースになった。
私のイソコさんへの認識は、大統領を庇った人たちとよくにていることが分かった。また、その中国系の記者のことを『中華版イソコ』と表現する人がいて、このキーワードを見たときに極めてしっくりきた。
このタイプの記者たちは、事実だの真実だのは二の次で、自分の能力で権力者をいかに動かしたかという実績に重きをおいているように思えてならない。
この映画を見るうちに、イソコさんは圧倒的な体力を上のような迷惑行為に余すことなく投じて支持を得てきた人なのだと再認識できた。
イソコさんが菅さんを激昂させたことを誇らしく思ってるヒトは、一度中国系の記者が同じよーなやり方で大統領が激昂した記事の反応でも読んできたらどうだろう。あっちはガチもののジャーナリストに対する反応がたくさんかいてあるよ。
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