劇場公開日 2019年11月15日

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「右か左かではない」i 新聞記者ドキュメント Maruso-さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0右か左かではない

2020年2月18日
iPhoneアプリから投稿

ℹ︎、私はどう考えるか、です。
映画のテーマは、右だの左だのとこだわることの危うさについてです。
大事なのは右や左の複数の視点に絡みとられることではなくて、一人称単数としてのℹ︎=主語を持って、視点を変えてみることなんだろうと思います。
この作品は、望月さんやいまのメディアの現状を踏まえた上で、ℹ︎としての私はどう考えるかを問うているのだと思います。
選挙演説を前に、右と左にまとまって言い争う姿。それを彼女はどう見ていたのでしょうか。ラストの彼女の表情がこの作品のテーマを物語っているようでした。
ここのレビューで言い争っている姿は、あのシーンそのもののようで、第2幕を見せられているようでもあります。
集団化することで、自分たちの正義や善意が他者を虐げる暴力になってしまうことがある。ナチスの迫害を目の当たりにしていたはずのフランス国民が、ナチス政権が終わった途端にドイツ人女性を迫害してしまったように。この映画を観たℹ︎私は、せめて同じ轍を踏まないように意識していたいと思う。

けんじ
NOBUさんのコメント
2020年11月26日

おはようございます。
ホテルローヤルへの、コメント有難うございます。私はレビューをあげる際には、出来るだけ良い点を記し、気になった点も、出来るだけ分かりやすく書くようにしています。
閑話休題
この、映画と「新聞記者」は面白かったですね。最近、ポリティカルドキュメンタリーの秀作が多く、嬉しい限りです。"さくら"も、大島新監督に作製して欲しいです。
では、又。返信不要です。

NOBU