劇場公開日 2019年11月15日

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「【現代日本のジャーナリズムの有り方に警鐘を鳴らそうとしたポリティカルドキュメンタリー】」i 新聞記者ドキュメント NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【現代日本のジャーナリズムの有り方に警鐘を鳴らそうとしたポリティカルドキュメンタリー】

2019年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ー望月衣塑子の怒涛の行動力の源泉はどこにあるのだろうか?ー

今作は、
 ・辺野古基地問題 (特に今作では赤土問題を追及)
 ・伊藤詩織さん事件
 ・森友学園問題
 ・加計学園問題

 を追求する望月記者の姿をひたすら追う。

 <印象的なシーン>
 1.外国人ジャーナリスト達の言葉
 ”何故、政府の記者会見には記者クラブに所属していないと参加出来ないのか?”
 ”何故、質問を事前に提出する必要があるのか”
 確かに、あのトランプでさえ、事前提出は(今のところ)やらせていない。
 ”何故、望月の質問に追従する記者がいないのか?”
                              等々・・。

 2.菅官房長官VS望月記者 首相官邸記者会見での数々の攻防
 (と、頻繁に入る上村報道官の”質問をしてください”という壊れた機械のような抑揚のない声)
  苛立ちを隠し切れない菅官房長官の苦虫を噛んだような顔と、つい発言してしまった
  ”あなたに答える必要はありません!”・・・

 ドキュメンタリー作品としては、とっちらかった感が半端なく(ついでに言えば、東京新聞内の猥雑さ、”2Sしなさい!”(すいません、会社モードになってしまいました))、観難い部分が多数あり。(特に変なアニメーションシーン)

 ・籠池夫妻はどのような意図で出したのか?
 ・鰯の群のシーンは必要か?(意味深な感を出そうとしたのかな)

 率直に言うと、テーマ自体はとても面白かっただけに、作品自体の粗い作りが勿体ないと思った。

<忖度:政治だけではなく、会社組織でも同じことは言えるかなあ、と感じた作品でもある>

NOBU