「闇があるから光がある」劇場版 そして、生きる 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
闇があるから光がある
小林多喜二の名言
闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、本当に光のありがたさがわかるんだ。
世の中は、幸福ばかりで満ちているものではない。不幸であるから幸福がある。
ヒロインは不幸続き
幼少の頃両親が交通事故で自殺
未婚の母を決意するも死産
友人に彼氏を奪われる
育ての親が癌で他界
夫が詐欺で逮捕
ヒロインの元彼も不幸な過去を背負っている
生きる意味を探してもがいている
ダイナーで気づいてはいたが知英の日本語の上達ぶりがすごい
日本人役や在日朝鮮人役でも充分いける
むしろ韓国人留学生の設定のため日本語が上手すぎて逆に不自然
「弱い男!」とヒロインの夫を罵る時だけ韓国語寄りの日本語
韓国じゃなくて日本を中心に俳優業をすることに言葉の問題で無謀だと当初は思っていたが彼女はたいしたもんだ
任侠学園では悪役だった光石研がヒロインの育ての親役を好演
盛岡気仙沼住田でロケ
岩手では北上だけで盛岡上映無し
宮城は石巻だけで仙台無し
近畿は京都のみで四国は香川だけで知らない町
東京山手線内は渋谷のみ
もっと多くの人に劇場で見てもらう努力は初めから放棄したのか
これも予定通りだろうけど上映期間も短い
WOWOWの連ドラ総集編とは思えないほど良作だけに残念
共感できない部分はわりとあった
その一つにいくら好きだからといって迷惑をかけたくないとはいえなぜ彼氏に黙って産む決意をしたのか
でもそれはそれほど重要なことではないともしばらくして思えてきた
僕は女じゃないから共感をそれほど大事にしていない
世の中自分とは違う人がいたっていい
共感できないけどそういう人もいるんだなと思えたらいい
夫や友だちや職場の仲間なら共感もある程度大事だが世の中の全ての人と共感できるわけないじゃないか!