映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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十代の映画入門としての推薦アニメ
去年の年末の『かがみの孤城』に続き、本年最初の劇場鑑賞もアニメになってしまいました。
更に『かがみ~』と同様に岡田斗司夫氏が絶賛している“you tube”のサムネだけ見ていて、丁度今塚口サンサン劇場で特別上映していたので、躊躇なく観に行きました(笑)
で、私は本作の事は存在すら全く知らなかったのですが、平日にも関わらず(正月休みだから?)結構多くの観客がいたのにもビックリしました。
やはり私世代の映画好きというのは、アニメに関してアンテナの受信感度がかなり低いようです。
まあ事前にチラシなどを見ていたとしても、キャラクターデザインからして直観的に子供向けと判断していたと思いますので印象に残らなかったのでしょうね。これは仕方ない反応だと思いますよ。
でも、この辺りに今の日本のアニメの特徴が集約されているのかも知れません。
つまり、実際に観てみないと作品の実態が分からないという事であり、子供向けだと思い込むのは危険だという事で、この辺りが最近のアメリカのアニメとはベクトルが違っていて、その実情が日本だけでなく徐々に世界に浸透して(特に若者たちに)理解されているから、日本のアニメの評価の高さに繋がっているのでしょうね。
で、感想ですが面白かったです。後半からはどんどんドラマに引き込まれていました。
本作は映画作りの話なので、特に映画ファンなら誰でも引き込まれるでしょうし興味深く観ることが出来る作品です。
(但し、映画ファンには天邪鬼が多いので素直に評価しない人も一定数いるとは思いますが)映画に興味を持ち始めた若い人達にお薦めできる作品になっていました。
私自身50年以上映画を観続けているので、細かなことを言い出すと???な部分もありましたが、重箱の隅を突くのではなく、大筋としての映画の持つ魅力は十分伝わっていたと思います。
映画製作を真摯に描いた秀作
実写の映画制作を描いたアニメ映画というちょっと変わった作りの映画。
キャラクターは非常にアニメ的で、主人公は映画に対して特殊な能力さえある。
キャラクターと比較すると映画制作についてはリアルに描いているらしく、編集や金銭面で苦心するところは興味深かった。
90分という時間が作中でこだわりを持って語られているが、非常に濃密かつコンパクトで観やすくなっている。アニメ映画で子供にも観てもらいたいならこれぐらいの方がいいというのはわかる。本作は内容が大人向きかつテンポが良すぎて子供がついていけるかは疑問ではあるが…
苦労はするものの、主人公がうまくいきすぎでは?と思うところもあるが、とてもよくまとまった秀作。
わからなかった
映画しか見てないので漫画原作だっのを映画を見てから知りました。
裏方を描く、と言うテーマは良かったけど、
「満たされてる人間の表現は浅い、満たされない人間ほどクリエイティブ」(正確な発言は違うかも)というポンポさんの考え方には全くピンと来なかった。実際は満たされてて才能ある人間はたくさんいるわけで、たくさんの幸せな経験をしたから表現が深くなることあるわけで、そこを二極化するのは偏見だし無知では?と萎えてしまった
そして90分の映画しかみんな見たくない的な一般化も映画が好きなのではなく商業的にヒットする映画が好きなのではと
あと最後の方の銀行内部での会議を許可なく生配信する件、実際やったらコンプラの面で社会的に死ぬと思う
映画の都ニャリウッドで、ニャメリカン・ドリームを掴み取れ!!
実写映画でアニメ映画監督の制作過程と苦労を描いたのが
「ハケンアニメ」なら、
アニメ映画の中に実写映画制作の困難と喜びを描いたのが、この映画
「映画大好きポンポさん」である。
全ての映画好きに贈る熱いメッセージに胸が熱くなった。
映画の都「ニャリウッド」
大物プロデューサー・ペーターゼンの孫に生まれ自身もその才能を受け継いだ
女性プロデューサーのポンポさん。
新作映画の監督に《目の死んだアシスタント》の青年・ジーン・フェイを
抜擢する。
期待に応えてなんとか撮る終えたジーンを待っていたののは地獄の編集作業だった。
「大好きなシーンを削れない」と悩むうちに、
「どうしても足りないシーンの存在と必要性」
に気付いしまう。
完成お披露目に間に合わずにスポンサーは降りて、
ジーンは苦境に立つことに。
生き甲斐のない仕事に悩むエリート銀行員のアランは、
自身の銀行が融資出来ないか起死回生の秘策を練る。
頭取に「夢の実現に投資する銀行」という新しい戦略を売り込み、
多額の融資を勝ち取る。
こうして追加撮影を終えたジーンを待っていたのは72時間あるフィルムを
90分の作品にカットする《地獄の編集作業》
ラストに向かって怒涛のスピード感で盛り上がる編集作業過程の
躍動感溢れる映像のマジック。
過労で倒れたり、悩みに悩んでジーンの初監督作品『MEITAR』は遂に
完成を見るのだった。
映画に取り憑かれた青年のニャメリカン・ドリーム。
映画の魅力を目一杯に訴える《映画の中の映画》だった。
“映画によって救われる人間がたくさんいる“
そう実感する映画だった。
フィルム版
原作未読、35mmフィルム版で初観賞。タイトルから映画製作側に寄せたファン映画なのかと思っていたが、クリエイターの渇望と情熱を凝縮した、創作と生き方に関するメタ作品だった。熱かった。
ヒロインの新人俳優役の声がだんだんうまく自信ある演技になっていると感じられてよかった。
フィルムでの上映作品を久しぶりに観た気がする。元がデジタル製作だからキズ・ゴミ・周辺光量などのノイズは効果なのだろうが、カット位置のパンチ穴まであるのは懐かしすぎてしんみりした。終映後にフィルム版はクラファンで作られたと知り、ファンに愛されている作品だなと羨ましく思った。
やっと見れた(*^ω^*)
映画って見るのも面白いけど、作るのはもっと面白いんだろうなぁ。
ポンポさんがいる限り映画は滅びないと、根拠なしに思わせてくれるくらい素晴らしい作品。
騙されたと思って見てほしい。
そうすれば、みんながポンポさんを、そして映画を好きになるはすだから❤️
物作り系はいいね
アニメ映画は導入部分から面白くて見やすいのがいい
良作でも導入しんどい映画が多くて…
実際にはありえないとは思うけど、まぁ映画やしアニメやしね
夢を追う素晴らしさと作品作りのしんどさを上手く描いてるいい映画でした
映画制作を主題とした映画は斬新だった。 タイトルに関わらず、主役は...
映画制作を主題とした映画は斬新だった。
タイトルに関わらず、主役はポンポさんではなく、新人監督のジーン。
映画愛にあふれていて観ていて気持ちがよい。
また、登場人物も皆良い人ばかりだ。
72時間分撮影し、さらに追加撮影まで行ってから2時間前後にまで削る作業は改めて大変だと思った。
削り過ぎて90分の作品になってしまったというオチもおもしろい。
テンボだけは良いと思もう。この映画も多分、一時間三十分なのだろうが...
テンボだけは良いと思もう。この映画も多分、一時間三十分なのだろうが、確かに、今の映画は能書き多いと思う。それも悪くはないが、この映画は、カットしすぎている様な気がする。
劇中劇になるが、また、最後にアリアで締めくくってもらいたかった。マエストロ何だし。
去年、この映画、どこかで見た様な気がする。
大事なのは90分の作品だということ
改めて自分は「物語を作る物語」が好きだと実感しました。「漫画漫画」みたいな。
主人公が経緯をモノローグで説明しがちなんですが、これは手抜きではなく、印象づけるアニメーションを全力で流しながら、アニメだからこそ許される表現を存分に魅せてくれます。
この映画の一番大事なポイントは、これは90分の作品だということ。90分に収めたエンターテインメントを作ったということ。
主演女優との恋愛要素があったかもしれないとか、フィルムの外での保管があってもいいのでしょう。
制作モノのお話ではたまに出てくる、時間制限という着眼点ですが、これまで深く入り込んで体現してる作品はないでしょう。(知らんけど)
まあそれほど細かく考えず観ても、シンプルに元気が出る言葉が散りばめられていて感動できるので、みんなが楽しめるエンタメとして花丸ですね。
映画をつくる映画、作品に自分を重ねる
上映当初から観てたのに書いてなかった。オールナイト上映で観直したので。
改めて、テンポよく、色鮮やかで物語も綺麗にまとまった良い作品だと思った。
小原さん以外のメインの役者さんは声優メインのひとじゃないけど、いい雰囲気のある声のひとたち。
原作のテイストを活かしつつ、劇中劇を含め、映画に込める思いが感じられた。
オールナイトで上映されたフィルム版も、らしい味が出てて、クラウドファンディングして良かった感。
絵柄やタイトルでナメてはいけない
Amazonレンタルで鑑賞。
事前情報をほとんど入れず観たので、「ハリウッド(劇中ではニャリウッド)が舞台で、この人たちは外国人だったんだ」とまずビックリ。
引退した祖父の人脈を受け継いだ映画プロデューサーポンポさんから出された“テスト”を知らないうちにクリアしていた主人公ジーンが監督デビューを作り上げるまでの物語。
映画を見たあとに原作を読むと、原作では撮影に物語の山場を持ってきているのに対し、映画版ではその後の編集作業をクライマックスに持ってきているのが面白かった。
劇中で描かれるリア充の描く物語は薄っぺらい(意訳)や、長尺映画の批判などは賛否が分かれるところだと思うけど、近年、3時間近い長尺な作品が持てはやされる風潮に辟易している部分もあるので、個人的にはポンポさんのスタンスや意見に大いに納得。
非リアで映画の奴隷になったジーンだからこそ映画の神に愛された=幸福な人間には創作の才能がない。ともとれる着地も、創作論、クリエイター論として正しい。(もちろん例外はある)
その上で、映画オリジナルのキャラクターで銀行員のアランを登場させることで、本作を創作に携わる一部の特殊な人間の物語から、全ての人間が抱える「働く(生きる)こととはどういうことか」という普遍的なテーマに(90分ピッタリで)着地させたのも見事だと思う。
絵柄やポップなタイトルでナメていたけど、その中身は驚くほど密度の高い作品になっている。おススメ。
家族で楽しめる快作
90分あまりという短い尺とは思えない濃密さ。細かい伏線もちゃんと回収し、最後はまさにニャメリカンドリームで爽快。このネタをアニメでやるというのも、捻りが効いてて面白い。アニメと実写では全く映画の作り方が違いそうだし。9歳と13歳の子供たちも楽しめたみたい
長尺でも良いじゃないかとは思うが
世界的な映画プロデューサーであるポンポはジーンの才能を見込みアシスタントに起用し…。
同名漫画原作映画。キャラ個人の意見ではあるものの長尺映画を批判する論には複雑な気持ちが生まれるが、映画制作の始まりから完成までを駆け抜ける物語はとても楽しめた。
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