映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
全221件中、41~60件目を表示
予備知識なしで最後まで見た
まったく何の予備知識も無しに、おすすめ録画に入っていた映画を再生したところひきこまれました。「こんなつながりもあるんだなぁ」などと、不思議な感慨にふけっております。
なにしろ最近は2時間の映画を見る時間を作ることさえ億劫で、見始めたと思ったら、他のことに気を取られ、途中で頓挫してしまうことがほとんどです。
映画館で集中して見れば、なんとか「完走」出来るのですが、見に行きたい気持ちにさせてくれる映画が少ないのです。
だからこそ、ポンポさんがこだわる90分という時間に共感するし、映画を見るという行為自体に焦点を当てた映画は、意外と少ないのだと改めて気づかされました。
もうひとつのフックが、コッテコテのアニメ絵であるという点。
上位概念はありませんが、邦画に関して言えば、明らかにアニメが実写作品を凌駕している現実があります。作品世界でのニャリウッドというのはどう考えてもハリウッド映画のことであり、「門前の小僧習わぬ経を読む」を軸にストーリーが展開していきます。アニメ絵に対する拒絶反応さえなければ、実写作品と同じアプローチで映画を語っているのです。
そういう意味では、実写とさえ言えるでしょう。
近年のアニメ『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締り』も、アプローチこそアニメの手法をとっていますが、出来上がりは、もはや実写と言ってもいいでしょう。
トム・クルーズが、見たことのない絵作りに腐心するように、実写であるか、アニメーションであるかは、表現のひとつの手段に過ぎないと思いました。
どうやら原作があるようで、どれほど忠実に映像化されているのか知りませんが、こんなふうに見せてもらえたことに感謝です。
しいて言うなら、劇中劇の形式をとっているので、完成した映画が、どれほど素晴らしいものであるのか、その片鱗だけでも見せてほしかった。
すごくいい
何が好きかといって
90分に賛成
十代の映画入門としての推薦アニメ
去年の年末の『かがみの孤城』に続き、本年最初の劇場鑑賞もアニメになってしまいました。
更に『かがみ~』と同様に岡田斗司夫氏が絶賛している“you tube”のサムネだけ見ていて、丁度今塚口サンサン劇場で特別上映していたので、躊躇なく観に行きました(笑)
で、私は本作の事は存在すら全く知らなかったのですが、平日にも関わらず(正月休みだから?)結構多くの観客がいたのにもビックリしました。
やはり私世代の映画好きというのは、アニメに関してアンテナの受信感度がかなり低いようです。
まあ事前にチラシなどを見ていたとしても、キャラクターデザインからして直観的に子供向けと判断していたと思いますので印象に残らなかったのでしょうね。これは仕方ない反応だと思いますよ。
でも、この辺りに今の日本のアニメの特徴が集約されているのかも知れません。
つまり、実際に観てみないと作品の実態が分からないという事であり、子供向けだと思い込むのは危険だという事で、この辺りが最近のアメリカのアニメとはベクトルが違っていて、その実情が日本だけでなく徐々に世界に浸透して(特に若者たちに)理解されているから、日本のアニメの評価の高さに繋がっているのでしょうね。
で、感想ですが面白かったです。後半からはどんどんドラマに引き込まれていました。
本作は映画作りの話なので、特に映画ファンなら誰でも引き込まれるでしょうし興味深く観ることが出来る作品です。
(但し、映画ファンには天邪鬼が多いので素直に評価しない人も一定数いるとは思いますが)映画に興味を持ち始めた若い人達にお薦めできる作品になっていました。
私自身50年以上映画を観続けているので、細かなことを言い出すと???な部分もありましたが、重箱の隅を突くのではなく、大筋としての映画の持つ魅力は十分伝わっていたと思います。
映画製作を真摯に描いた秀作
実写の映画制作を描いたアニメ映画というちょっと変わった作りの映画。
キャラクターは非常にアニメ的で、主人公は映画に対して特殊な能力さえある。
キャラクターと比較すると映画制作についてはリアルに描いているらしく、編集や金銭面で苦心するところは興味深かった。
90分という時間が作中でこだわりを持って語られているが、非常に濃密かつコンパクトで観やすくなっている。アニメ映画で子供にも観てもらいたいならこれぐらいの方がいいというのはわかる。本作は内容が大人向きかつテンポが良すぎて子供がついていけるかは疑問ではあるが…
苦労はするものの、主人公がうまくいきすぎでは?と思うところもあるが、とてもよくまとまった秀作。
わからなかった
映画しか見てないので漫画原作だっのを映画を見てから知りました。
裏方を描く、と言うテーマは良かったけど、
「満たされてる人間の表現は浅い、満たされない人間ほどクリエイティブ」(正確な発言は違うかも)というポンポさんの考え方には全くピンと来なかった。実際は満たされてて才能ある人間はたくさんいるわけで、たくさんの幸せな経験をしたから表現が深くなることあるわけで、そこを二極化するのは偏見だし無知では?と萎えてしまった
そして90分の映画しかみんな見たくない的な一般化も映画が好きなのではなく商業的にヒットする映画が好きなのではと
あと最後の方の銀行内部での会議を許可なく生配信する件、実際やったらコンプラの面で社会的に死ぬと思う
映画の都ニャリウッドで、ニャメリカン・ドリームを掴み取れ!!
実写映画でアニメ映画監督の制作過程と苦労を描いたのが
「ハケンアニメ」なら、
アニメ映画の中に実写映画制作の困難と喜びを描いたのが、この映画
「映画大好きポンポさん」である。
全ての映画好きに贈る熱いメッセージに胸が熱くなった。
映画の都「ニャリウッド」
大物プロデューサー・ペーターゼンの孫に生まれ自身もその才能を受け継いだ
女性プロデューサーのポンポさん。
新作映画の監督に《目の死んだアシスタント》の青年・ジーン・フェイを
抜擢する。
期待に応えてなんとか撮る終えたジーンを待っていたののは地獄の編集作業だった。
「大好きなシーンを削れない」と悩むうちに、
「どうしても足りないシーンの存在と必要性」
に気付いしまう。
完成お披露目に間に合わずにスポンサーは降りて、
ジーンは苦境に立つことに。
生き甲斐のない仕事に悩むエリート銀行員のアランは、
自身の銀行が融資出来ないか起死回生の秘策を練る。
頭取に「夢の実現に投資する銀行」という新しい戦略を売り込み、
多額の融資を勝ち取る。
こうして追加撮影を終えたジーンを待っていたのは72時間あるフィルムを
90分の作品にカットする《地獄の編集作業》
ラストに向かって怒涛のスピード感で盛り上がる編集作業過程の
躍動感溢れる映像のマジック。
過労で倒れたり、悩みに悩んでジーンの初監督作品『MEITAR』は遂に
完成を見るのだった。
映画に取り憑かれた青年のニャメリカン・ドリーム。
映画の魅力を目一杯に訴える《映画の中の映画》だった。
“映画によって救われる人間がたくさんいる“
そう実感する映画だった。
フィルム版
やっと見れた(*^ω^*)
物作り系はいいね
映画制作を主題とした映画は斬新だった。 タイトルに関わらず、主役は...
テンボだけは良いと思もう。この映画も多分、一時間三十分なのだろうが...
大事なのは90分の作品だということ
改めて自分は「物語を作る物語」が好きだと実感しました。「漫画漫画」みたいな。
主人公が経緯をモノローグで説明しがちなんですが、これは手抜きではなく、印象づけるアニメーションを全力で流しながら、アニメだからこそ許される表現を存分に魅せてくれます。
この映画の一番大事なポイントは、これは90分の作品だということ。90分に収めたエンターテインメントを作ったということ。
主演女優との恋愛要素があったかもしれないとか、フィルムの外での保管があってもいいのでしょう。
制作モノのお話ではたまに出てくる、時間制限という着眼点ですが、これまで深く入り込んで体現してる作品はないでしょう。(知らんけど)
まあそれほど細かく考えず観ても、シンプルに元気が出る言葉が散りばめられていて感動できるので、みんなが楽しめるエンタメとして花丸ですね。
映画をつくる映画、作品に自分を重ねる
全221件中、41~60件目を表示