映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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映画好き号泣確定映画
語彙力が無いのでなんで言えばいいのかわからないが最高の映画だった。
名前と絵のタッチが子供向けに見えてしまうが内容はバリバリの大人向けで映画に人生を賭けてきた新海監督や庵野監督宮崎駿などを彷彿とさせる主人公。
目に光が無く、社会から遮断された世界で映画だけを観て、それだけを生き甲斐にしてきた人は気迫のある作品を作るというセリフがあった。確かにね。
幼い頃見た映画、大人になってから観てクソ映画だとこき下ろした作品。そんな全ての映画にはスタッフや監督俳優陣たちの情熱が込められてるのだと改めて実感し涙が止まらなくなった。
マーケティングなどが今どきな感じで現代が舞台なので観客が感情移入しやすい。
強いて言えば、池袋のTOHOシネマで観たんだけどでっかいハエムシが飛んでて全てぶち壊しにきてた。涙引っ込んだ
原作派からすれば、主人公がもっと映画狂人であってほしかった。
原作(マンガ版)大好きなので個人的には超推したい映画なのだが、いくつか気になる(気に入らない)演出があって5点満点評価にはならなかった。
原作好きな僕の評価はどうしても「原作と比べて」となってしまう。そのところご容赦を。
気に入った点
原作にはないオリジナル要素があったが上手く融合できていた。原作の雰囲気を壊すことなくプラスアルファを付け加えることに成功していて良かった。原作読了のファンでも見に行く価値あり。
また劇中劇である「マイスター」制作のエピソードにも原作にはないシーンが沢山もりこまれており、非常に出来が良かった。ここは本当に素晴らしかった。
気に入らなかった点
「カット編集」のシーンの演出は正直過剰でいらないかなぁ。わかりやすさ重視かもしれないけど、音楽の「合わなさ」もあってみてて気恥ずかしくなった。原作では編集シーンのジーン監督はもっと「楽しそう」だった。そのあたりの狂人っぷりが足りてなかったかなぁ。
あとヒロイン・ナタリーの声はちょっとキツかったかな。出演してる声優さんには罪はない。あくまで起用した側に問題がある。声優繋がりで言えば大塚明夫さんの演技の安定感は異常。いつも通り素晴らしかった。この人の声でだいぶ助けられたと思う。
主人公ジーンの声は最初は「ん?」と気になったが、許容範囲内でした。
その他
マンガ原作なので、「素晴らしい映画を作る」は「絵」さえ何とかなればそれなりに説得力を持たせることができると思うけど、映画(動画)で「素晴らしい映画」を表現するのは至難の業だと思います。
だから視聴前は結構不安が大きかった。
だけど(いくつかの不満はありながらも)十分説得力のある映画に仕上がっていたので満足です。
映像化してくれたスタッフの方々ありがとうございました。大変面白かったです。
コロナ禍で大変だけど見れて良かった。
まとめ
映画としての楽しみ、映像作品としてのエンタメ性は十分にあるので「つまらない」と思うことは少ないと思う。上映劇場が少ない&コロナ禍という逆風が吹きまくってる中で、映画館に足を運ぶのはかなり敷居が高いと思うが、多くの人に見てほしいなぁ、語りたいなぁと思う作品。
「見て何を得るか」は人それだけど「見る価値」はある。そう思う作品。
癖のあるアニメ柄で子供向けのようなキャラデザだけどテーマは相当に「アツい」やつなので、ぜひとも多くの人に見てもらいたいなぁ(2回目)
個人的に一番良かったシーン
(注意)
※以下ネタバレあり
一番良かったシーンは
ジーン監督がポンポさんに頭をさげて制作延長を願い出るシーンでした。
「マイスター」の帝王が頭を下げるシーンとオーバーラップさせて見事でした。
ポンポさんからの一問一答の詰問に答えて、覚悟を決める。
一番感情移入できたシーンです。
原作マンガでは「リリーがアリアを歌うシーン」にフォーカスが合っていましたが、映画版ではさらっと流れたのが意外でしたが、全く持ってアリだと思いました。映画とマンガのメディアの違いですかね。
映画好きならぜひ観てください
大物映画プロデューサーを祖父に持ち、才能もしっかり受け継いでる映画プロデューサーのポンポさんと、そのアシスタントをしている映画大好き青年ジーンの2人が主人公。ジーンは映画を撮りたいが、自分には無理だと思っていた。しかし、ポンポさんに15秒の映画予告編制作を任され、やってみたジーンは監督とポンポさんに褒められ、映画づくりの楽しさを知った。ある日、ジーンはポンポさんから新作映画「MEISTER」の脚本を渡された。大物俳優マーティンが出演を予定されているその映画に監督として指名されたのがジーンだった。ポンポさんが別のオーディションの時に気になってた新人女優ナタリーをヒロインに迎え、映画撮影が始まり、波瀾万丈の展開となり、最後は・・・という話。
アニメでこういう映画作りの裏を描いた作品を観たのは初めてで、脚本も良くて大変興味深かった。
ポンポさん、ジーンを始め、マーティン、ナタリーなど登場人物が皆んな魅力的だった。
声優ではナタリー役の大谷凜香が良かった。
90分なのに内容が濃いため意外に長く感じた。
映画制作での各スタッフの役割、特にプロデューサーと監督の違いなどがよくわかり、映画好きの方ならぜひ劇場へ足を運んでみてください。良かったです。
90分なのに長く感じた
個人的な好みですが劇中映画のマイスターがめちゃくちゃつまらなさそうでした。ポンポさんが作ってるB級パニック映画の方が面白そうでした。
あとポンポさんのキャラデザだけプリキュアみたいで浮いてるのも個人的に好きじゃなかったです。モブ達の作画の方が良かった。
ポンポさんが言ってることには凄く共感したのですが、この映画自体は別に面白くは感じませんでした。
【90分】という呪いにかかる、90分
映画ガチャのSSRを引いた気分。座席の上で、90分という時間の呪いにかかる。いつもMXで観ていた予告から全ては始まってたんだと気付かされて鳥肌が立つ。確固たる芯があって、息をしている作品。お見事と言うほかない、本当に素晴らしいアニメ映画だった!一点だけ、曲もとても好きだが、エンドロールで全員違うバンドだと初めて気づいた。それぞれの起用の意図が伝わるともっとよかった、本筋と外れるのでなかなか難しい話だが。
快作!
恥ずかしながら、原作の存在は全く知らなかったが、公開スタートから評判が良いので行ってみた。
いやはや結構な快作。
(以降、少しだけネタバレ)
展開は結構ベタで、ご都合主義の匂いもしない訳ではないが、そんなコトふっ飛ばしてくれる程の加速するエネルギー。
今どきのアニメ映画で、これだけの情熱を、それも映画制作という、世の中的にはニッチとも思えるテーマを通して描くって大変なんだろうな、と思っていると、まさにソコが描かれていたり。
「映画の中に自分を見つける」というキーワードも、気付くとスクリーンの中と外、作り手と観客が円環構造で結びついていて、ハッとする。まったくそんな予感もなかったのに、アランのプレゼンシーンでは気付いたら私も涙を流していた。
日本映画で、どう見ても日本人的絵柄の外国人キャラで日本人的な感情表現を用いて、「ハリウッド」を描くというなかなかトガッた構成も面白い。
ポンポさんの豪腕でピンチを乗り越える映画かと思わせて実は…
そんな、散りばめられた小さなギミックに騙されて、この作品を映画業界の内幕を描いた単なるドタバタコメディだと見誤ると完全に足元をすくわれる。
映画好きにとっては、いろんなツボを刺激される一本だった。
オススメ。
25
映画制作の名言がいっぱい
すごかったです。
されどアニメ映画だと感じ、軽く観ようと思ってましたが
映画を〈作る〉側の事情や情熱が、
ジーン監督を通じて観客にたくさん伝わってきました。
劇中の演出として金髪のアランについて気づいたことがいくつか、
・冒頭の横断歩道でヒロインにフレームが収まるシーンで背景にアランがいたのに気づいてない。
完全にヒロインにピントが合ってたんだな。
・銅像と噴水の前、カフェのシーンで
ジーン監督は常に太陽の光を浴びてるが
アランは影から話しかける演出。
ずっと猫背で下を見てるジーンが夢に向かって努力している対比として
アランには光を差さなかったが、プレゼンに成功したときの涙で初めて正面から光を浴びれたんだなと。
ポンポさんの一挙一動は年相応だが
映画のこととなると名言しか喋らないですね。
目が死んでるからこそ見える景色があるのは
すごく納得しました笑。
また何かの形でこの続きが観れるのを楽しみにしております。
けっこう胸アツです
前情報なしで見ましたが、オープニングがきっちりあるせいか作品の世界観がわかり、グイグイ引き込まれてしまいました。
映画の善し悪しは編集にかかっていることがポイントとして描かれていて、映画オタクの主人公ジーンの熱意に回りも熱くなっていきます。
プレイバックの手法(?)でインパクトがありテンポよく90分にまとめられた優れた作品と思います。
車好きとしては、主人公がなぜかランチア・デルタ・インテグラーレを運転しており、その性能を発揮することもなく無駄に細かく描いているところがスキです。
ピーターゼン配給の映画が見たい!
濁った目をした男が映画を撮る話
この作品の作者はアニメ制作会社の方とのことだけれど、業界人ならではの知識と感情とが随所に宿っていて面白かった。
普段、映画ばかり見ている自分でも、制作側ってあんまり知らないから知識欲も刺激されたし、映画撮ってる人たちってこんななんだ~とか、撮影でいい画がとれた時とか編集作業とか役者の凄さとか、裏側とか、プロデューサーってなにしてる人なのかが知れてよかった。
監督、俳優は名前覚えたりするけれど、プロデューサーや撮影、音楽、音響ってあんまり覚えてないのでこれからはそちらも注目したい。
70時間も撮ってそれを2時間に編集するのって楽しいだろうけど大変だなーとか、あの映画もこの映画も膨大な削り作業の後に生まれた作品なんだなと思うと見る目が変わりそう。
編集次第でどうとでもなるって凄いことですよね。「アメリカン・ビューティー」が確かストーリーと編集で全く別物になった作品で有名だったはず。見直してみようかな。
本作はストーリーもいいし、作画も高水準だし、声優もよろしい(ナタリーの声は微妙でしたが…)
新進気鋭のアニメ制作会社CLAPが自信をもってこの映画を作ったんだろうという意思が全面から漂っております。
制作側の熱量は本作を見ていてビシバシ伝わってくる、カット割りとか構図とかアングルの面白さ、挑戦的だし普通のアニメ映画じゃなかなかお目にかかれない。
全てのもの作りをしている方には何かしら共感や心に届くメッセージがある作品だと思います。
いいなと思ったところ
俳優陣キャラクターが役に入ってる時とオフの時の違いがしっかり描けていた。
アニメ絵なのにこのオン/オフが描けてるのは凄いと思う。
ジーンとかポンポさんもカッコいいシーンはあるけれど、俳優陣の書き分けと言うか雰囲気が変わるのをうまく表現していた。
シーンの切替方もこだわりと言うか、センスが抜群でしたね、暗転なんか一回くらいしかなかったんじゃないかな?
話が途切れずテンポがよくてスルスル物語が進むし見てて楽しい。
声優方もジーンとナタリーは俳優を起用して声の演技で素人ぽっく、マーティン役を大塚明夫を使うことで大御所感たっぷりに、いいキャストでした。
書き分け、カットセンス、キャスト、どれも本作が映画作りを題材にしているからこそ、妥協なく、納得と自信のある作りになっていて、原作と映画と制作の相乗効果とでも言うのかいい組み合わせだったと思う。
ただ、ちょっと心配なのが、どの層をターゲットにしているのかといった点。
アニメ好き?映画好き?原作漫画からの客層?
そんなのお前が心配する必要ないだろと言われればそれまでだが、劇中でプロデュース側も描いてるのでその辺がちょと気になる。
公開初日だから結果はわからないが、本作がヒットする未来が見えない。
「鬼滅」とか「コナン」とかがヒットしてるのは漫画読者の層とかあんまり映画見ない人達を引き込むストーリー、シリーズとしての蓄積がヒットの要因を底上げしてると思うけれど、「映画大好きポンぽさん」にはどちらもない。
「このマンガがすごい」「マンガ大賞」を受賞しているらしいが私はこの原作を知らなかったし、一般向けの内容とも思えない。
面白かったしヒットしてほしいけれど…
ストーリーでの不満を言えばあんまり苦労とか苦境に落ちた感が薄かったように思う、才能が発揮され、好きだからこその強みで辛い事もあんまりないし、映画製作の過程をレクチャーされただけ感がいなめない。
物書きや絵描き、他にもクリエイターと言われる人々は制作中に「筆が乗ってきたー」とか「これ最高じゃね?」とか「我ながらいい出来だ」とか脳内がビリビリしたりグルグルしたり幸福感、高揚感を迎える時がある。
その表現は人それぞれだけれど確かに存在する感覚だ。劇中でも体が痺れたりするシーンがあるし、いい意味で「これヤバい」の感覚はわかるんだけれど、その表現の難しさ、人それぞれだから共感しにくい。
いろんな人がこの映画は自分の物語だ、自分も同じなんだと言えると思うけれど、共感できないシーンが有ると萎える。萎えると言うより「あ、やっぱ違うかも」と思ってしまう。
私は「あ、自分はジーンちょっと違うかも」が少しだけ、でも確かに存在した。だから面白かったけれど感動とかは無かったですね。
否定的な意見をつらつら書いてますが、面白かったですよホントに。
クリエーターや業界人はニヤニヤしながら見れるし、この映画を見て創造を始める人、刺激を受ける人は絶対にいると思う。
これかもCLAPのアニメに注目していきたいですね。
余談ですが
90分はぴったりだったのがなぜいいのか?
聞いた話ですが
観客にも劇場にも最適な長さだからだそうですよ。
観客も飽きないし、劇場も営業時間内で6~7回上映できるからとのこと。
劇場でもらった漫画でジーンの過去が描かれてたけれど、素直に嫉妬しましたね。
自分も映画はそれなりに見てきたし、映画好き公言してきたけれど、これほどまでに勉強してないし、何度も見ない、セリフもカットも意識してない。
さらには脳内チャプター再生とか、漫画のキャラクターに嫉妬するのもなんですが、自分もまだまだだなと痛感しましたね。
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劇中セリフより
「エンディングになるとすぐに帰っちゃうんだ」
エンドテロップを最後まで見たいと思える映画ってすくないですよね。
自分はよほどつまらない作品でない限り劇場が明るくなるまでは席を立ないけれど。
明るくなってもしばらく立てない作品ってのは間違いなくいい映画。
持論ですが
エンドテロップに名前残したいって心の底から思える映画や劇場が明るくなった時に「ふぅーーー」って息が出る作品が満足度の高い証になってます。
夢を抱いた陰キャの王道サクセスストーリー
ネガティブな男の子が天才にその才能を見抜かれてチャンスを与えられるというお話。青春を謳歌していない主人公こそ創作に向いているという主張などメッセージを伝えたい相手が多少露骨なので好き嫌いは別れるかなと思います。
ただ共感できるならば主人公がその才能を少しずつ発揮し認められていくストーリーには胸を擽られるものがあります。ポップな絵柄に反して熱い展開も多くワクワクしながら鑑賞できました。
ただ、迷いながらも主人公は着実に真っ直ぐ進んで行くのでもう少し葛藤や挫折があった方がより好物でした。
映画館で観て欲しい!映画好き以外にも刺さる、映画讃歌!
延期の末の劇場公開。今も苦境に立たされている映画業界を底から突き上げて応援するような、素晴らしい讃歌!粋でカッコいい、最高の90分。監督とプロデューサーのインタビューも聞けたので、裏話を交えながら感想を下に記していく。
元々は漫画であり、比較的巻数も進んでいないのだが、映画の企画は4年前からあったそう。平尾監督は絵コンテも手掛けたので、絵コンテ→編集→絵コンテ→編集…のような繰り返しをしながら作れたそう。本作は90分なのだが、そこにこだわる理由に駆られながら作ったそう。脚本やアニメの伸びを気にしながらも上手く収めたとのこと。その裏で、ジーンのように頭を抱えていたとか。素材を活かし切る難しさを追体験…だったとのこと。
それもあってか、とにかくテンポがいい。矢継ぎ早に投入されていく展開でリードをしつつ、独創的なカットや次のテイクの繋ぎで魅せていく。さらに、映画好きには堪らない描写に、知られざる苦労など…たっぷり詰め込んだことで、疾走感を感じさせながらドラマの厚みを生み出している。さらに、画にも工夫が感じられ、レンズ越しに観ている輝きを表現したり、一瞬のきらめきを逃さない美しさを拾いながら紡ぐ。よって、作中映画もその外側も並行して楽しめる。ホントに良くできている。
そんなポンポさん。彼女はプロデューサーのポジション。一見すると、彼女がメインと思ってしまうのだが、ジーンが主役。監督となって奔走するのだが、プロデューサーの名に相応しい動きをポンポさんは見せる。だから主人公のジーンに新人女優のナタリーなど、多くのキャラが霞むことなく機能している。そして、彼女に帰属するような圧巻の展開はドキドキしてハラハラしてとても痺れる…。
監督は「マイノリティの肯定感」と「夢のある若者への讃歌」の2つを挙げ、本作を表現していた。今後も語り継がれるアニメ映画が1つできたのではないか。また観たい。大きなスクリーンで、知らぬ誰かと時間を共に過ごすように…。
タイトルなし
杉谷庄吾原作
映画を愛する青年と映画に愛された女性が
映画制作を通して"自分"を見つけ出す
映画愛に満ちあふれた漫画の
アニメーション映画化
"映画制作の面白さと楽しさ"
"映画監督の尽きない探究心"
映画制作の裏側を描いた作品で
この作品の中の映画にも感動し
映画2本分楽しめた気がしています
映画を通して何を伝えたいか
作り手の映画への愛
観る人への愛が
劇中の会話·問いかけ一つ一つから
伝わってきました。
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夢をみたい
夢を叶えたい
大切なものを諦めない
夢を追う人を応援したい
そんな気持ちになりました
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