映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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映画好きの主人公ジンが監督となり映画を作るというストーリー。 作画は綺麗で芸術的。話や構成も良い出来である。 気になるのはタイトルの「ポンポさん」、分かる、分かるが、映画が大好きなのは「ポンポさん」ではなく主人公の「ジン」である。 ※面倒なのでジーン→ジン 良い点 ・色鮮やかな色彩。良くも悪くも紫や黄緑の光を多用している。 ・良オチ ・エンドロールに映像あり 悪い点 ・ちゃんと声優を ・ジーンやナタリーなど、キャラ名が謎の海外設定 ・作画の良さでカバーしてはいるが、編集のシーンが若干冗長か。30秒は短くできそうだ。 ・アランの登場が若干唐突か ・元から寝不足だろう
夢と狂気と映画愛に満ちた至福の90分
はい。良く私の馬鹿レビューを覗きに来て頂きました。 本文は短く、枕は長い。異常に長い。 アミメニシキヘビか‼️ ・・・と、最近の話しです。2021年5月6日です。横浜でペットのアミメニシキヘビが逃げ出した事件。記憶に新しいですね。その後、県警、消防を巻き込んで大騒動になりました。しかし・・・見つかりません。近隣の排水溝、茂み、あらゆる所にもいません。しかし・・・16日後に専門家の人が、あっと言う間に捕獲しました。流石です。いわば・・・ 蛇の道は蛇❗️ 文字通りです。なんと住んでいたアパートの屋根裏に居ました!良かった。でもアパートの住人にとってはホラーです。だって寝ている間も天井にいたんですよ! お前は・・・ 屋根裏の散歩者か! それポンポじゃなくて乱歩ですから‼️ さて、初夏の陽気でございます。都内の映画館も営業を再開しました。良かったですね。 この映画ですが恥かしながら全然知らなかったんですよ。原作もテレビアニメも・・・ 全然無知無知かたつむりか‼️ と・・・暫し個人的な話しになります。お付き合いを頂ければ幸いと存じます。 映画を語る時ってまず役者、次にシナリオ、そして演出。多分そんな感じかと思います。 凄く昔で、しかも深夜枠でフジテレビで放送していた番組がございました。その名も・・・ アメリカの夜 多分どなたも知らないと思います。簡単に言うと映画の技術についての話しです。 例えば イマジナリーライン。列車が画面の右から左に走っています。反対側から撮影すると急に左から右に走っています。観客は混乱しますね。 あるいは レンブラントライト 照明を一方向のみから当てる技法です。マニアックな話しばかりだったんですが刺さった! その他はモンタージュ、ワイプ、カットバック、スローモーション、ズーム 等々 ディレクターが当時共同テレビ所属の本広克行。MCが宝田明、ナレーションが新人の近藤サト。 いや面白かった。ここからです。映画を観る時に技術的な部分を気にするようになったのは。ちなみにアメリカの夜とはカメラにフィルターを付けて夜間撮影のように見せる技法です。今はカメラの精度とフィルムの感度が上がったんで絶滅した技法です。 そして数年後の事です。なんと!私は近藤サトと一緒に映画を観ました。その映画は・・・ L A コンフィデンシャル 日比谷のみゆき座です。私は指定席を買ったんですよ。早めに行って。なにしろ指定席ですからギリギリに行っても席はあるわけです。 5分前に、行くと前に見覚えのある顔が!そうです近藤サトです。当時の彼氏といました。 あれ?あれあれ?私は一緒の【回】を観ただけですからね。嘘は付いてないです。 紛らわしいわー‼️ はい。あいも変わらず長くて無駄な枕が終了です。 ごめんなさいね。 いや普通はこんな映画観ないですよ。まず絵柄がやや苦手。タイトルも変。でもね信頼している私のフォロワーの方々が面白いって言ったら観ないわけにはいかないじゃないですか。 うん。面白い!たまりません! 告白します。かなーり舐めてたんですよ。絵柄があまりにもアニメ。もろにアニメ。 アニメニシキヘビか! 意味がわからんのじゃ❗️ それからねタイトルも変。ポンポさんてね、そんな名前の人います?大プロデューサーのカルロ・ポンティにあやかったんでしょうか?パンフレットを買う時恥ずかしいでしょ。だって映画大好きポンポ【ちゃん】って間違っちゃったよ。なんですかポンポって?お前は・・・ 平成狸合戦か! それポンポじゃなくてぽんぽこですから❗️残念‼️ 失礼しました。本当に面白いんですよ。この映画を観る前の私に 不沈感 スタン・ハンセンのウエスタン ラリアットをかましたい! まずは簡単にストーリーを紹介します。 ポンポさんはニャリウッドの映画プロデューサーです。見た目はローティーン、中身は40才くらいです。作る作品は美女が巨大なタコに襲われるなど、いわゆるB級映画です。 ポンポさんは「ニューシネマ パラダイス」が嫌いです。理由は尺が長いから!私の映画は90分に収める! 集中力が続かないだろ。 わかる。150分を超える映画って二の足を踏むもん。中身があれば90分でも満足。例外もあるけどね「七人の侍」とか「ゴッド ファーザー」 ポンポさんは映画アシスタントのジーンくんに、予告篇を作らせます。わずか15秒。頑張りました。ジーンくん、グッド ジョブ! 予告篇についてのあれやこれやはカット。終わらないしね。 ポンポさんはなんと、ジーンくんを新作映画の監督に大抜擢しました。タイトルは「meister」(マイスター ドイツ語で職人、匠) 脚本はポンポさんです。音楽映画です。主役はレジェンド、マーティン・ブラドック、ヒロインに新人ナタリー。 しかし、映画作りは大変です。様々な艱難辛苦が待ち受けます。この先は是非、映画館でご確認して下さい。 映画好きは色々な感想を持つと思います。但しこの映画はそこまで技術については語っていませんが… 一番、大事なのは編集。どこをカットして何をインサートするかです。観客は完成品を観ているので、実感がわかないのですが、苦悩と歓喜が入り混じった感情が伝わりました。 そこで思った事があります。前述したようにポンポさんは「ニュー シネマ パラダイス」が嫌いと言ってましが・・・ちょ!待てよ!シネフィルで「ニュー シネマ パラダイス」が嫌いって言う人いますか?例えば・・・ 岩手県人で大谷翔平が嫌い!そんな人はいません。アメリカ人も日本人も大好き。いや・・・ここ広げると終わらないんで、カットします。 でも「ニュー シネマ パラダイス」をあえて劇中で出した事も意味が有ります。いいですか?この映画は当初、通常版として、155分verでイタリアで公開。しかし興行収入は爆死。で、プロデューサーがカットしまくり124分にして海外に販売。国際版ですね。するとなんと海外(日本含む)では爆発的ヒット。そして・・・その後監督のジュゼッペ・トルナーレがディレクターズカット版 170分を再編集して世界公開。 わかりますか?これって違う映画になっちゃうんですよ。これがまた。私は国際版が初見なんで、ディレクターズカット版が、やや冗長に感じるんですね。 多分、映画会社が通常版を勝手にカットして海外にセールスしたんですね。いやね、何処かの狂った劇場の館主さんさあ、三本一括上映とかやったら面白いんじゃねえか・・・全部合わせて10時間。いや無理か。 見終わってパンフレットを買ったんですが、これがまたマニアック。 だってね、声優さん、監督さんとかメインスタッフ、さらにですよ!ポンポさんやジーンくんとか創造したキャラクターの好きな映画を三つ上げてるんですよ! なんか踏み絵だって。「ゴッドファーザー」って言っておけばわかりやすいんですけどね。 清水尋也は「ユージュアル・サスペクツ」 小野好美は「もののけ姫」 大谷凛香は 「ラブストーリー」 加隈亜衣は 「ラジオの時間」 大塚明夫は 「ゴッドファーザー」 監督・脚本の 平尾隆之は 「グッド フェローズ」「セッション」 編集の 今井剛は 「大脱走」 ジーンくんは「スティング」 ポンポさんは 「セッション」 どうです?なんかわかるような気がしますね。製作者、出演者の映画愛を感じますね。 このご時世です。爆発的なヒットは見込めないかもしれません。でも口コミでヒットして欲しいな。地方でもロングヒットして欲しいな。そう思います。 本当に面白い映画なんですよ。 なんか前代未聞の長文でごめんなさい。 じゃあカットしろよ❗️ ここまで読むのも結構【ヘビー】だったでしょう。なんか映画の話しが多目ですみません。 豆知識のコーナー ポンポさんの名前は正式には ジョエル・ダヴィヴッチ・ポンポネット。ポンポネットとはフランス語で小さくて丸いと言う意味です。 読んで頂きありがとうございました。
アニメだけどモノづくりの哲学が詰まっている
アニメーションで表現した映画製作の映画は私自身観たことがなかった。しかしながら、アニメだからこそ伝えられるモノづくりのモットーのような精神を簡潔に表している。映画オタクのジーンは自分に自信がなく、ポンポさんに新作の映画の監督を任される。 なぜ自分が監督を任されたのかと尋ねると、現実世界に充実感を感じていないからと答えた。彼女や友達がいるリア充だと現実に満足していて創造性の伸びしろがないことを示す。ここで私は高揚感を感じ、ちょっと意外であった。そこからとんとん拍子に映画製作が進み、制作に関するトラブルがなかったのは違和感があるが、クランクアップまでの道のりは飽きずに見れた。 最大の見せ場であるフィルムを切るシーンは派手ですごいと思った。もし、実写レベルにしてしまうと、派手な描写ができなくなり、台詞に説得力が、低いラインでしか伝わらないかもしれない。 アニメにするとアニメーションならではの派手な演出や、ジーンの目や孤独といった「映画しかない男」というキャラクターをしっかり見せつけてくれた。 「映画を観るのは無駄な時間かもしれない」と思っている人は鑑賞することを勧めます。後半になって、銀行からの融資のプレゼンがリアルで、今作で映画館で映画を観るのは無駄ではないと思えるシーンになっています。
映画好きへのアンサー映画!!
ポスターとタイトルからは伝わらない魅力が詰まってる。 映画界巨匠の孫で名プロデューサーのポンポさん(ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット)のもとでアシスタントとして働くジーンが監督に抜擢され映画作りを通して自分にとって映画とは何かを見つける物語。 ジーンは何故自分を監督に選んだのかをポンポさんへ問いかける。 それに対してポンポさんは 「あなたの目に光がなかったから!」 とハッキリと答えた。 「青春時代を謳歌してきた人達の目は輝いてる。 けどあなたみたいな現実世界に居場所を得られなかった人は自分の中に世界を作る。 そういう人の作る映画の方が面白いのよ!」 まさに自分のことじゃないか。 そう思う人は少なくないはずです。 この映画はジーンのような映画以外何も無い人間が映画製作映画。 映画製作はポンポさんの脚本が出来上がったところから撮影に入る。 面白いのは映画制作の山場と見せ所が編集作業と資金調達になっているところ。 一般的に地味な部分を起伏のある展開とジーンの覚悟と執念を演出することで見応えのあるシーンになっている。 全体的にストレスなくテンポよく進められる。 そのせいかリアルな厳しい要素を排除してストーリーが甘々になっている。 そこが個人的にはご都合主義っぽく映り甘ったるい印象だった。 それでも1人の映画好きとしては感情移入しっぱなしで楽しく見れた映画でした。
映画の適切な長さとは
アラン浮いてるよね、と思ったのよ。 原作については一切知らない。アランは陽キャと陰キャの対比っていう分かりやすい構図を持ち込んで、陰キャ礼賛をしたかったのかなあ、という印象しかなかった。それにしてもストーリー全体から見るとバランスが悪いので、もうちょっと背景に引っ込めてもいいし、映画製作の話である以上、資金繰りに苦労する描写はあってもいいけど、わざわざ一人のキャラクターを置くほどでもないよなあ、と首を捻りつつ軽く調べたら、あれが原作にないオリジナルキャラクターだと知ってずっこけました。。 それ、要る? そこ以外は面白かったです。 ジーンがシーンをカットしていく表現などアニメーションならではの描写で巧いなと思ったし、撮影後の葛藤なども共感できて、なかなか良かった。 強いて言えば、映画館生後の試写でスタッフロールの最後まで見届けたポンポさんの言葉で終わっても良かったのでは、とは思った。物語としては、ポンポさんが満足したならそれで作品として充分な出来であることが理解できるわけだし、あとは余韻としてはっきり描写しなくても伝わるはず。受賞時のインタビューでのジーンの言葉もオチとしては機能してるし、それはそれで良いのだけど、ここでもアランの描写が間に挟まったせいでテンポが悪くなったのもあり、ちょっと蛇足感が出たのが残念。 なお、たまたまジャスティスリーグのスナイダーカットを観たあとで、映画の適切な長さとはみたいなことを考えていたところだったので、個人的に割とタイムリーなお話でした。
世間受けを狙った八方美人なフォーカスのボケた映画
前半のずば抜けた面白さと、後半の主題ブレッブレの失速っぷりの落差がすごい映画でした。
原作については未読だったのですが、視聴後に読んで見たところアニメオリジナルの追加された部分で主題が大きくブレたようです。
視聴後の感覚は最悪でしたが、前半の面白さとの落差がここまで激しい映画はなかなか見れるものではないので面白い経験でした。
この映画で1番観てもらいたいところは?
もう、最高の映画体験でした。 ポンポさんのキャラデザから、かなり期待値を高くは持っていなかったのですが、いやはや、見た目と違ってかなり骨太な作品でした。映画愛に溢れている。 映画作りの流れ(企画、脚本、監督選び〜)、コツから、苦労するポイント(編集、スポンサー集め)、監督とプロデューサーの役割など、映画に関する雑学がたくさん学べる所がかなり良かった。映画を見終わった後に得した気分になる 光の表現も素晴らしかった。光のあたった所をピンク色や水色で描く、光の加減で現実世界と妄想世界を描き分け、雨の光表現など、光の表現が多彩で、見ていてとても意欲を感じる。なんかスゲーな〜って気持ちになる。 そして何より、ラストの一言にすごい感動が走った! ジーン監督のセリフを見た後、この作品自体を見てみると… 素晴らしい!! コレだけの内容の映画を作っておいて、ちゃんと体現しているではないですか!!
出来過ぎたストーリー
映画製作にを通して自分を探しをする物語。ハリウッドを連想させるニャリウッドを舞台にした映画愛に満ち溢れた作品ですが全体的にメリハリに欠ける展開で時間も長く感じた。出来過ぎたストーリーも面白みが無く、プロデューサー(ポンポさん)と映画監督(ジーン)の関係性もあまり良い印象を受けなかった。 2021-78
自分の好きって気持ちが誰かを生かす糧になるってすごいことだ
映画の作り方やカメラの取り方、資金調達まで90分という短い尺にぎゅぎゅっとバランスよく盛り込んだ。 物作りの好きなクリエイターの心情が素直に語られている。 不幸な時ほど、自分を追い詰めてからが物作りの勝負。 沢山の選択肢の中から、精査した本当に必要なものを掬い上げる労力は想像を絶する。 某アニメ監督は鬱になり、現場にも来られなくなったとインタビューを受けていた。 それほど本来ならば重たくなりそうな話をあくまでコミカルに。明るく前向きに描き切ったところが素晴らしい。 人の何かを生み出す力を信じている。 可能性を諦めずに研鑽する。 人との繋がりを広げて、自分だけではなく社会と一緒に生きる。 映画を見終わった後には、クリエイターを応援したくなるし、なんなら自分の好きな作品の円盤を買って応援しようかなと購買意欲もわく。 自分の好きって気持ちが誰かを生かす糧になるってすごいことだよね。 そんなやさぐれずにひたむきに作られた作品だからこそ、観客はキャラクターに自己投影して目頭が熱くなるのかもしれない。 映画作りを題材とする。 90分の映画にする。 物作りの楽しさを発信する。 と言うコンセプトで作られたであろう今作。 軸のある、ブレない映画は凄い。 是非、劇場でご覧ください。
『諦めない』という言葉が嫌いだからこそ刺さる作品
僕自身、『諦めないで前を向け』という言葉が大っ嫌いでした。 ただなぜだか、この90分という時間の中で、『諦めないこと』の美しさを最大限感じることが出来ました。 「映画製作」というシンプルなテーマを活かした演出の巧さ、スピーディな話の展開に瞬きする間もなく物語が脳内にブチ込まれてきます。それくらい衝撃がすごいです。 オタクは伏線が大好き、と言われることがままありますが、そんな「オタク」な人達、特にクリエイターには刺さりまくる作品でした。張り巡らされた伏線にも注目です。特にジーンの最後のセリフは……… 一つだけ惜しいところをあげるなら、劇中作の主演女優、ナタリーの声に声優未経験の女優さんが起用されていたことでしょうか。新人女優という設定なので、この初々しさもありかもしれないな、と思えば自分は受け入れられましたが、気になる人は気になるかもです。
映画とアニメ、どっちかでも好きな人には刺さりまくるであろう一作。
一見平面的で「アニメ風」にデフォルメされたキャラクター造形だけど、上映開始わずか数分で、画面の隅々にまで最高級の作画と映像技術が投入された作品であることが分かります。 特に特筆すべきは光の表現で、キャラクターの輪郭を縁取る反射光から、光源が映り込む際のフレアやゴーストまで、光学的な現象をちょっと過剰なまでに取り入れていて、光の表現は実写的なのに、画面はアニメ的表現を追求しているという、非常に不思議な感覚に襲われます。画面の切り替えにワイプ手法を使っていますが、それもまた一つひとつ気が利いています。『プロメア』(2019)に続く、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)への日本アニメの一つの回答であるように思えました。 物語は、映画制作を経営面も含めて見せるという、職業映画としての色彩を前面に押し出しています。中には過重労働を称賛するような描写もあるので、テーマ的に気になる人もいるかも知れませんが(物語上の必然性はちゃんと説明されています)、数々の名言(というかパワーワード)はしびれます。 作品をなぞるような制作裏話も含んだパンフレットは必読!
大事なものを捨てて作品になる
映画の監督も俳優も、全ての場面を観客にみせたい。 しかし、それでは映画は長くなってしまう。 余分な脂肪を切り落とし、スリムにしてこそ作品だ。 だから素晴らしい景色も、感動する情景も消さなければならない。 鑑賞後に気づかされることがある。 消されている場面があるのだ。 主役の出会いの場面や、頼まれた2分のPV。 映画上映の反響も、受賞までの時間も全てカットされている。 何を残し、何を消すか。 別の選択肢を選んでいれば全く別の映画になったかもしれない。 後悔して悩むことがあっても、選び捨てなければならない。 完璧だが長い作品など何の価値もないのだ。 映画も人生も全ての選択肢を選ぶことはできないのだから。
ポンポさん、すいません。
映画製作の映画ということで鑑賞。 評価もかなりいいのでそこそこ期待して劇場へ。 なんですけど、まず最初に謝らせてください。 この映画の前にですね、「Mr.ノーバディ」という映画を少し離れた劇場で鑑賞しまして、そこから今作を見たんですよ。ノーバディの上映終了が11:00でポンポさんの上映開始が11:00。そこまで遠くないですし、上映開始11:00と言っても予告があるはずなので少し走れば間に合うと思ったんですね。少し不安だったので、普段は絶対しないんですけどノーバディのエンドロールを渋々見らずにスクリーンを出て、走ってポンポさんを見に行ったんですよ。結果11:07に着いて間に合ったーと思いながらスクリーンには入るとなんと既に始まっていた。 え?予告は?え?どんくらい過ぎてしまった?? 結構進んでいたぽくて、11:00完全スタートだったんでしょうね。いやいやいや、書いてよ!!(涙) 他の劇場では予告無しって書いてあるのによ...。 ということで、時間があればもう1回改めて見たいと思いますが、今回は序盤を見ていない感想となります。本当に申し訳ございません。映画ファンとして許されぬ過ちを犯してしまいました。 7分遅れたポンポさんですけど、面白かったです。 映画熱に溢れ愛がすごいこの映画は、アニメーションながらにしてリアリティを感じた。いい作品なんですよね〜...だから悔しい。 映画しか好きな物がなくて、映画以外なにも好きではないと語る青年・ジーン(清水尋也)。映画監督に憧れて大物映画プロデューサーのポンポ(小原好美)の目に留まり彼女の元で、制作アシスタントとして働くことになった。 The・アニメって感じでポップで可愛らしい。 登場キャラクター、背景、描写など全てがよく出来ていて、ストーリーどうこうの前に非常に親しみやすい映画だなと思った。アニメが苦手な私でも「絵」だけでも十分に楽しめました。 先程も言ったように、この映画は愛が溢れている。 物凄い情熱と強くたくましい心。映画好きにもそうでない人にも、これを見るとかなり勇気づけられて元気になると思う。そして、「夢」というのがどんだけ素晴らしいものでカッコイイものなのかが分かる。夢を抱きたくなった。そんな希望に満ちた映画なのである。 劇中でポンポさんが言っていた数多くの名言のうち、最も印象に残っている「120分以上の集中を観客に求めてはならない」というセリフ。つまり、短い映画が面白いということなのだが、まさにその通りだなと思って、そりゃ120分を超える映画でも緻密な脚本により、観客を飽きさせない(クルエラ、コンフィデンスマンJPなど)映画はあるが、それは極わずか。やはり、映画は伝えたいことを簡潔に、短く深く物語を繰り広げるべきだなと。この作品はそんな言葉を強調して使っていただけのこともあってすごくテンポがよく、独特な切り替えや演出で観客の心を鷲掴みし、ニャリウッドという架空の世界に引き込ませている。彼らが制作した映画もその点を重点に置いて作っていたようなので、あれはあれで見てみたい。もちろんアニメでね。 ただ、ご都合主義が過ぎるかなと。 そこまで信用しているのもよく分からないし、捻りがない。笑いどころもあんまり無くて、挫折は一晩で上手くいきすぎている。もっと上手くできたはずなんだけどなぁ...。 他にも気になる点はいくつか。 ポンポさんこプロデューサーとしての凄さが分からない、頑張っているのが「監督」としてじゃなくて「編集者」として、そう単純なものか、全ての合否はポンポさん...?など。90分なのに求めすぎかな。 それでも、満足でした。 欠けていると感じているのは序盤を逃したからだろうなぁ...。本当に自分にイライラ笑
なめてました。ごめんなさい。傑作です。
すごいです。映画愛にあふれていて、これは泣いちゃいます。というか号泣しちゃいました。 そしてごめんさい。なめてました。ポンポやジーンの絵柄が子供っぽくて、こんな絵柄で映画を語れるの? なんて疑いの目で見ていました。 ポンポさんが制作中のB級アクション映画が自分の好みにズッポシで、まずは引き込まれました。巨大タコがミスティアのバストを絞り上げてのサービスショット。いいですね。 プロデューサーであるポンポさんは、興行として成功させるためには、エッチなシーンも大事と事もなげに言ってのけます。 そして、この作品の15秒スポットを制作するシーンがこれまたいい。15秒間の中に収めなくてはいけないポイントを解説しながら編集過程を見せてくれるんだけど、フィルムが差し込まれるようなダイナミックなアニメーションで、目が釘づけになる。 ポンポさんの口から出てくる名言は記憶に残るよね。「満たされた人間はモノの考え方が浅くなる。幸福は創造の敵」ポンポさん一体何歳なの? 劇中映画「Mesiter」で撮影された映像は合計72時間あって、これを公開版として編集する必要がある。72時間を2時間以内に収める作業って想像するだけでゾッとするんだけど、編集の面白さを編集ソフトの画面をうまく使いながら映像化しているから監督気分の追体験ができる。 編集の面白さだけでなく、ロケの手配とか撮影現場の準備とか裏方の仕事にもスポットが当てられていて、メイキングを見ているようで、いつのまにか泣かされてしまうというなかなかの傑作でございました。
今年の最高傑作、きたかも!!!
今年最高傑作、きたかも! 全くのノーマーク作品だったのですが 私がいつも参考にしてる人のsnsで 「この作品、最高でした!」投稿があったので観にいきました。 観れてよかった! 映画館で見れて良かった! ・選択すること ・捨てること ・創造と幸福 ・愛&リスペクト 映画作りの話から 「映画<人生の縮図」を 壮大かつ誰にも通じる分かりやすさと 最適なテンポの良さ(90分!) 多くの人に観てほしいオススメしたい作品でした。 (公開劇場が少ないなが悩ましい) ぜひにーーー!
成し遂げたいと思うアツい心!!
映画を観る人、撮る人、関わる人の 全てに観て欲しいそんな映画です! 映画に関わらず何かひとつのことに挑戦した 事のある人にはめちゃくちゃ刺さるシーンが はちゃめちゃに用意されています! 直感を信じるポンポさんが めちゃくちゃかっこいいので ぜひみんな観て!!
これは見るべき映画
レイトショーも無いし仕事帰りでは上映に間に合わない。平日休み取らないと安心して映画も見れないと思ったら… 100人も入らない狭いシアターにびっしり… 金曜日で公開初日の映画が多いから大きいシアターから押し出されたんだろうけど、 平日休んで映画見に行って三本見て一番密だった。知ってる人は傑作だと知ってるんだ。 正直そこまで期待していなかった。 全くやられたよ、ポンポさんに。 あの小さな女の子がミスリードそのものだった。 オタクの監督も垢抜けない主演女優も、 ハリウッドネタも全部細かく計算されていた。 でも面白いし引き込まれた。 映画は作らないけど映像作成に興味ある人は見るべきだ。教科書みたいな、いや裏方ネタの宝庫?いやこれあの映画のアレだろとか。 しかも何故か泣けてきた。 映画をあまり見れなくなった今年の中で今の所一番の映画だ。
「傑作だ!」…と途中まで思ってた
「長い映画よりも90分の映画の方が好き」
このポンポさんの台詞通り、今作の上映時間もきっちり90分にしてる所、凄まじいほどの誠意です!!
映画作りを題材にした作品は何個か観てきましたが、自分の中では傑作が多いイメージです。
映画愛を肯定してくれるし、作品作りをしてる場面が物凄く好きだからです。
今作も、そんな場面が非常に多かったです。
また、アニメーションもまた独特です。
全体的にアメリカのカートゥーン調で描かれていて、それによってコミカルタッチで軽快なトーンで展開が進められていきます。
オリジナリティがあって、ちゃんと世界観にも合っていました。
今作は編集作業に多く視点があたっていたのですが、その主人公ジーンが編集する工程がバトルソードで斬るようにシーンのカッティング場面を演出していて面白かったです。
また、女優のナタリーが水溜まりをバチャンと踏む場面は京アニっぽさを感じたり、ポンポさんの紹介場面では魔法少女の変身シーンを彷彿とさせたり、それぞれ日本のアニメオマージュも入ってたりして、観ていて面白いです。
ポンポさんの喋る台詞もかなり印象深いですね。
特に「泣ける映画で泣かすより、B級映画で泣かせる方が凄いでしょ?」といった台詞はなかなかグッと来ました。
また、映画業界の楽しさだけでなく、大変さもちゃんと映していたのもポイントが高いです。
主人公を演じた清水尋也の声質はどこか畠中祐っぽさを感じたりもしました。
正直前半までは「絶対これは傑作だ!」と思ってました。
...ただ、後半のストーリー展開ととあるキャラクターの声の演技でわりとガッカリさせられました。
ネタバレについてです。
銀行マンをやっているジーンのハイスクール時代の同級生がいますが、ジーンが監督務める映画が危機に陥った時に救おうとします。そのなかで融資を募るためにプレゼンを行うのですが、そのプレゼン方法が割りと引きました...
だって、その社内のプレゼンを全世界に配信させてるんですよ!?あれはクラウドファンディングだけの結果見せればいいから配信する必要なんて無かったと思うし、機密情報漏洩も甚だしいです(^_^;)
また、終盤でジーンが編集作業の大詰めで何十時間も一人で作業してるんです。
ハリウッド映画なのに日本映画くらいの劣悪さな気がするのですが...
あと、主人公が「映画を作るために何かを捨てなければならない」といった感じの思考を働くのですが、そのために体を壊しても構わないといった姿勢に複雑な心境で観てました。
何故なら、自分が過去にそれと同じような事をした後に意欲を失ってしまったからです。
声の演技でガッカリさせられたのは新人女優のナタリーを演じた大谷凜香さん。
元々女優で声の演技初挑戦を加味して観ても、正直キャラクターと声が分離していたと言わざるを得ないです。
今は声優が本業じゃない方でも上手い方は多くいます。なので、他の上手い方にやらせるか、彼女にもう少し演技指導をするべきだったと思います。
好きじゃない部分もありましたが、総合で考えると好きな方の映画です。
Filmarks等のレビューサイトでも評価高いので、好きな人は多いと思います。
ただ、個人的には絶賛するほどではありません。
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