映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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避けていたが。
上映時間90分説、激しく同意(笑笑)長くとも2時間まで!お子ちゃま...
日本のデミアン・チャゼル!?
個人評価:4.3
巨匠達が最後に辿り着くテーマ。なぜ映画を作るのか。映画とは何か。そんな究極のテーマをアニメでやってのけるとは。しかも90分でわかりやすく。
デミアン・チャゼルのラ・ラ・ランドを彷彿するかの様なセンスで、夢追い人の狂気を描く。素晴らしい。
ただ主人公の映画への想いはしっかりと描けているが、ヒロインである少女の夢追い人のテーマは成就させておらず、片方向だけの半分の作品性だと感じる。
90分尺という付け加えた編集というテーマでは、この重厚な物語を描けていない点は、ポンポさんはどうお感じだろう。
お客に集中力を強いるが、120分ならさらにいい作品になったかもしれない。
しかしながら、脚本が抜群によかった。
創作意欲の起爆剤映画
編集の苦しさと楽しさを語ってくれる
予想外の面白さ!
とにかくワクワクがすごい
レビュー
孤立から独立への成長過程
主軸のドラマと、劇中劇の物語が重なり合うメタ構造。さらにコンサートのオーディエンスと、Meisterの観客の姿が、映画鑑賞中の自分自身と重なり、どんどん映画の世界に引き込まれる。
独唱曲である「アリア」を仕上げるには、多くのものを切り捨てなければならない。しかし、歌手一人だけではオペラは成立しない。様々な裏方仕事、オーディエンス、出資者など、多くの支えがあって成立している。
一本の映画が完成するまでの過程と、一人の少年が自立するまでの姿を同時に観ることで、「自分の人生をどのように描くのか、どのように編集していくのか」深く考えさせられる。
編集作業とジーンの格闘シーン、かっこ良すぎる。
絵柄からは想像出来ない
映画作りの大変さ。
スポンサー、お金、人、、全てをクリアしても失敗することがある。
ポンポさんが優秀だったから上手くいったけど、ロスト・イン・ラ・マンチャのような
作品もある。
多分そっちの方が多いのではないのか?
折角撮った映像を削る苦しみも。
全てを背負って撮る。
それでも映画を撮るのをやめられない。
いやぁ映画って良いですね。
予備知識なしで最後まで見た
まったく何の予備知識も無しに、おすすめ録画に入っていた映画を再生したところひきこまれました。「こんなつながりもあるんだなぁ」などと、不思議な感慨にふけっております。
なにしろ最近は2時間の映画を見る時間を作ることさえ億劫で、見始めたと思ったら、他のことに気を取られ、途中で頓挫してしまうことがほとんどです。
映画館で集中して見れば、なんとか「完走」出来るのですが、見に行きたい気持ちにさせてくれる映画が少ないのです。
だからこそ、ポンポさんがこだわる90分という時間に共感するし、映画を見るという行為自体に焦点を当てた映画は、意外と少ないのだと改めて気づかされました。
もうひとつのフックが、コッテコテのアニメ絵であるという点。
上位概念はありませんが、邦画に関して言えば、明らかにアニメが実写作品を凌駕している現実があります。作品世界でのニャリウッドというのはどう考えてもハリウッド映画のことであり、「門前の小僧習わぬ経を読む」を軸にストーリーが展開していきます。アニメ絵に対する拒絶反応さえなければ、実写作品と同じアプローチで映画を語っているのです。
そういう意味では、実写とさえ言えるでしょう。
近年のアニメ『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締り』も、アプローチこそアニメの手法をとっていますが、出来上がりは、もはや実写と言ってもいいでしょう。
トム・クルーズが、見たことのない絵作りに腐心するように、実写であるか、アニメーションであるかは、表現のひとつの手段に過ぎないと思いました。
どうやら原作があるようで、どれほど忠実に映像化されているのか知りませんが、こんなふうに見せてもらえたことに感謝です。
しいて言うなら、劇中劇の形式をとっているので、完成した映画が、どれほど素晴らしいものであるのか、その片鱗だけでも見せてほしかった。
すごくいい
映画製作というフィルムを通したオタク・サブカル・クリエイター賛歌、あるいは鎮魂歌
端的に面白かった。情熱のある映画だった。
一部登場人物がコミュ障過ぎる表現で序盤不安にさせるが、最終的には問題なかった。
(ただしメイン女優役の声優のカタコト具合は流石にしんどかったが)
お話の随所に製作者の職業クリエイターを思わせるこだわりのフレーズが随所にあり、
セリフ回しの面白さ・深みに一役買っている。
主人公が選ばれた理由が、社会から追い詰められたオタクだから、というのが既にアニメーション(あるいは漫画)業界のクリエイターそのものなのではないかと思う。
そうやって追い詰められて作るものこそ真のクリエイティブだと、そういったお話なわけだが、
自分が社会から切り離されたように、映画を編集(カット)をする場面なんか、製作者の思いが詰まっているセリフなのではないかと思う。
クリエイティブの業界の周辺にいると、こういった人生の何かを切り捨てて仕事をやっているという人間は少なからずいるわけだが、特に夢とか希望もなく普通に生活しているサラリーマンからすると、この辺りの表現は全然ピンと来ないかもしれない。
自分の好きなものの為に、何かしらを犠牲にして挑戦している人にとっては、共感を得やすい内容なんじゃないかと思う。
そういった”何かを捨てた”人たち(職業としてだけではなく、割り切った趣味をやっている人たち)が、少し甘い夢を見ても良いじゃないっていう、そういう映画。
サブカル好きによるサブカル好きの為の映画。
本編最後の授賞式で、気に入ってる場面とかい本当にどうしようもない質問(少なくとも本編を最後まで見たら、72時間分の90分なわけだから全部気に入ってるに決まっているという愚問)に対して、
「90分なところですかね」というシニカルで職業クリエイターらしい答えをしているところがまた印象深くて良い。
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