映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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映画の観かたの幅を広げたいなら必見 評価は映画としてではなく教材として!
2024年新春にNHK地上波で放送(再)するとのことにて敢えてレビュー。
深夜枠ながらいいぞNHK笑
【総合】1/4(木) 午前 0:40~2:14 ※3日深夜
【Eテレ】1/20(土)午後 3:25~4:59
監督、編集、プロデュサーなどの苦労を、ハチャメチャな漫画っぽい映画に落とし込んでいます。
私自身のプロフィールにも書いているのですが「映画大好きポンポさん」を観ることで映画の楽しみ方が増えるかなと思います。本作を観ると、映画製作の裏側を勝手に少し想像するといった楽しみ方ができます。未見の方は、騙されたと思って、これを機会に是非一度見てください。
とは言えキャラもストーリーもなかなかハチャメチャなので、最初に拒絶感をもってしまうと最後まで見切れないかもしれません。いや、出だしでくじけるかも。ということで、最初から細かいことは気にせずに、ハチャメチャ漫画的アニメ版ドキュメンタリーを観るつもりで視聴することをお勧めします。
本作を「映画」として評価するのは無理かな。
映画としたら★1ですが・・・
映画を勝手にエセ玄人視線で観るための「漫画的アニメ教材」として★5としておきます。
かっちり90分にまとまってる隠れた名作
初見で観た際、男ウケしそうなシーンを序盤に見せられ「まーたこの手のアニメかよ」と軽くゲンナリしていると、それはポンポ映画の意図的な魅せ方のひとつに過ぎなかった(笑)ポンポさんの“くだらないのに感動させられる映画”を心底観てみたいです😍
主人公のジーンくんは暗くて地味な全く映えない青年で、巷に溢れる金太郎飴の様ないわゆる美少年にうんざりしている私としてはたちまち虜になる存在でした。
撮影、編集、資金調達など、言葉にすればたったこれだけですが、作品を仕上げるのにどれだけの人と時間と金が掛かるか、この映画を観ればその苦労の片鱗が見えてきます。
とにかく子供から大人まで楽しめる最高なアニメ作品です。是非ご覧ください!!
あったけぇ
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
以前から動画配信サービスのオススメに挙がっていたので気にはなっていたのですが、今更ながら見ました。映画の題名的にはプロデューサーのポンポが主人公かと思いきや、監督のジーンが主人公だったんですね。
完全にサクセスストーリーです。非常に正直なことを言えば、ストーリー自体が若干順調すぎる感は否めないです。また、このストーリーを90分ちょっとに落とし込んだがために、見どころシーンが絶え間なく来る感じがあり、個人的にはもう少し余白的なシーンが欲しい気はしました。
上記のような感想を書きましたが、夢を目指す若者のジーン、ナタリーそしてアランに対して、周囲の人たちがチャンスを与える数々のシーンが温かくて、鑑賞中何度も泣いてしまいました。いいですね、前を向こうとする人を応援できるというのは。
また、シーンの切り替わりや色使い、ジーンやナタリーが驚いたときに絵のタッチが変わる感じは特徴的で遊び心があって見ていて面白いですし、人物の影?(ハイライトと言うのでしょうか?)の部分にもなんとなくこだわりを感じました。
映画の雰囲気やキャラクター、全体のストーリーはとても好きな作品です。
それで90分なのね。
昔は映画は90分くらいだったんだけどね。
最近の映画は2時間越えがザラだからよっぽど面白くないとなかなか見る気が起こらないのは確か。でも大好きな映画は3時間くらいあってもいいのでその点はジーンと同じかな😆
それは置いておいて、なんで舞台が海外なのだろうか?なんか日本的要素が多くて何とも違和感があるな。
この映画なんとなく面白いのだけど、ジーンといいナタリーといいなんの壁もなくサラッと成功してしまう。普通なら映画監督になるための道のりだったり、このマイスターという映画を撮るための苦労などが物語の軸になっていくのだけれど、そういうものがなく作品を生み出す苦労が全然見えない。
しかし今回のような流れでこの「映画大好きぽんぽさん」を進めていくのであれば「マイスター」という映画は上っ面だけの物語ではなく、しっかりとしたストーリーを用意して「映画大好きポンポさん」の中に「マイスター」という映画を完璧に用意するべきだった。
そうすることによってマイスターという映画でも感動を与えつつ、さらにジーンの映画作りの苦しみと楽しさいうものが伝わったのではないかと思った。やっぱり物語は紆余曲折があってこそ人は共感したり怒ったり泣いたりするものだ。
特に苦労もない物語は残らないだろうなあと。
そういえばポンポさんは主役じゃないし、映画大好きなのはジーンなんじゃないかと思うんだけど何でそんなタイトル?
一般人でも面白かった
映画製作なので映像関係者などのレビューも目立つけど、全く関わり合いのない一般人でも感動出来た
いや、面白かったわ
見せ場がどんどん続く感じ
映画が好きになるし、創作過程は難題だけど、普通に主人公や周りが有能で大成功ストーリーなので見ていて気持ちよかった
実写映画監督は撮影すると挫折と諦めの連続らしいので、こういう作品は作れなかっただろうなぁと思ってしまう
天才新人監督と言う設定が出来るアニメだからこそと言えるかも
それでいて最高のシーンを見せ場を作ることが出来るアニメーション
だからこその熱量で突き抜けてくるんだろう
これは好き嫌い分かれると思う
私は好きだなー
一人でも多く、この作品を見てもらいたいと思いますね
思い切り裏切られた
映画予告で存在を知った程度でしたが、予告ティーザーと作品そのものが全く違ってました。ティーザーから感じた幼稚さや軽さから、どうでもいいや感があり、観られたら観ておくか程度でしたが、実際に観たらすべてふっ飛ばされました。笑っているのに涙してました。これは名作です。逆に、ティーザーがまともだったら社会現象になっていたかもと思いますが、作中でそれに近い(というか、そのものの部分)場面が出てきます。まさに紺屋の白袴です。
幼少から名監督の爺さんの映画の英才教育?を受けた映画プロデューサーのポンポさんに社会から映画の世界に逃げてきたジーンがその才能を見出されて映画を仕上げていくという映画です。「SHIROBAKO」が頭に過りましたが天地ほどレベルが違います。ざっと、映画の作り方が理解できましたし、制作者それぞれの役割や苦悩がスパッと頭に入ってきます。特に、思い入れいっぱいに撮影してきたたくさんの場面をズバズバと切っていく編集作業でのジーンの苦悩は共感できました。それ以外でも映画製作過程もそうなんですが、それぞれのキャラクターのそれぞれの物語もキチンとオーバーラップさせて、話の奥行きをどんどん広げながらそれでいて話が散漫にならずより深くこの映画を面白いものにしています。
あっという間に終わってました。作画も音もレベルは高いです。観られるうちに是非映画館へ。テレビだとこのスケール感が違ってくると思います。
映画の映画と原作有りの映画の難しさ
「映画の映画」という否が応にもハードルが上がるテーマな上、原作が一個の作品として完成されているという難しい状況をどうするんかいと思ってたけど、さすがコルベット監督が好きな作品として挙げてたヨヨとネネの平尾監督は最高の作品に仕上げてくれました。
序盤は割と原作に忠実に作られてて中盤あたりから映画オリジナル要素が前面に出てくる構成に、完成された作品に要素を付け加えるなんて冒険し過ぎじゃね?と最初は思ってたけど、その原作にない要素が悉く素晴らしく、かつ映画として独自に描こうとしているテーマに必要不可欠な要素であるというのがまさにこの映画のテーマと呼応しているといる構造は高度過ぎて目眩がするくらい。
原作では編集により「切られて」いた作中作の内容をたっぷりと描く事で、この映画のテーマの一つである「選択」を効果的に見せているのは作品としても正解だし、原作ファンとしても新たな情報を摂取できてとても嬉しいです。
名作である事が約束された『PART2』が今から楽しみですね。
これは俺のための映画だ
この映画の一番良いところは、映画の尺が90分なところ。
2021年の公開時、映画ファンの間ではめちゃくちゃに評判が高かった作品。スケジュールの都合で劇場で観ることが出来ず、なかなかサブスク解禁もされないし近所のTSUTAYAにもDVDが並ばなかったため、観たくても観れない状態が続いていました。この度ようやくネットフリックスで配信が開始されましたので、ずいぶん遅れての鑑賞です。
結論ですが、めちゃくちゃ良かった!!!!!!
これでもかと映画的カタルシスを詰め込み、映画あるあるを詰め込み、アニメでしかできない映像演出を詰め込んだ本作。2021年に観ていれば、年間ベストに名を挙げていたかもしれないほどの「映画好きのための映画」でした。キャラクター造形が萌えアニメっぽいので敬遠する人も少なからずいるかと思いますが、映画好きなら観ておいて損は無い名作です。
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天才的映画プロデューサーのポンポさん(小原好美)のアシスタントとして働くジーン(清水尋也)は、映画監督に憧れながらも、自分には無理だと諦めかけていた。そんな中、映画の予告編を製作するように指示されたジーンは、予告編製作の中で映画作りの楽しさに目覚めていく。予告編の出来が認められたジーンは、ポンポさんの新作映画『MEISTER』の監督に任命される。突然の監督就任で、ジーンは映画作りに奔走することとなる。
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映画制作を描いた映画というのは意外と多くて、松本壮史監督作品『サマーフィルムにのって』とか、私は未鑑賞ですが1963年製作のフィデリコ・フェリーニ監督作品『8 1/2』とか。
劇中に登場する映画あるあるとか、映画とはこうあるべきみたいな格言とか。そういうのをしっかり有言実行していてクオリティが高くて楽しめます。キャラクターの言葉のパンチラインや、王道だけど盛り上がる映画的カタルシスを感じる展開。映画好きがハマる映画だったと思います。
本作は映画制作の過程や主人公ジーンの成長や葛藤がしっかり描かれているのが素晴らしかったと思います。特に印象に残ったのが、最初は映画監督に指名されてタジタジだったジーンが、同じく映画初出演で緊張しているナタリーに対していった台詞ですね。「正直逃げたいけど、今まで逃げて逃げてここにたどり着いた。これ以上逃げられない。」「死んでも映画を完成させる」という彼の言葉から、背水の陣で映画制作に挑む彼の覚悟が見て取れます。
そして、本作のクライマックスにあたる編集シーン。編集というものが、ここまで心身を削る作業だと言うことは知りませんでした。でもよく考えれば、映画制作の裏話なんかを映画パンフレットなんかで読むと、撮影のクランクアップから映画の公開まで一年以上かけている映画が結構あるので、その期間を映画編集に費やしていると考えると、映画制作のメインは編集と言っても差し支えないんじゃないかと感じます。そんな映画制作の編集作業をここまでスタイリッシュに且つヘヴィーに描けているのは素晴らしかったですね。特に、映画撮影の合間にみんなで意見を出し合って奇跡的に撮影できた嵐のシーンや、ナタリーが初めて撮影したシーンを容赦なくカットする鬼気迫るジーンの描写は本当に素晴らしかった。
全編通して無駄がなくブラッシュアップされた映画でした。映画がこんなに洗練されてスタイリッシュなのに長々とレビュー書くのもよろしくないので、これくらいにしときたいと思います。オススメです!!
避けていたが。
上映時間90分説、激しく同意(笑笑)長くとも2時間まで!お子ちゃま...
日本のデミアン・チャゼル!?
個人評価:4.3
巨匠達が最後に辿り着くテーマ。なぜ映画を作るのか。映画とは何か。そんな究極のテーマをアニメでやってのけるとは。しかも90分でわかりやすく。
デミアン・チャゼルのラ・ラ・ランドを彷彿するかの様なセンスで、夢追い人の狂気を描く。素晴らしい。
ただ主人公の映画への想いはしっかりと描けているが、ヒロインである少女の夢追い人のテーマは成就させておらず、片方向だけの半分の作品性だと感じる。
90分尺という付け加えた編集というテーマでは、この重厚な物語を描けていない点は、ポンポさんはどうお感じだろう。
お客に集中力を強いるが、120分ならさらにいい作品になったかもしれない。
しかしながら、脚本が抜群によかった。
創作意欲の起爆剤映画
編集の苦しさと楽しさを語ってくれる
予想外の面白さ!
とにかくワクワクがすごい
レビュー
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