劇場公開日 2021年6月4日

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「真に映画館で観る作品。」映画大好きポンポさん idさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0真に映画館で観る作品。

2021年7月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

タイトル、ティザービジュアル、予告映像、そして声の配役、ここまで観ても、特に観たいとか期待とかは殆どありませんでした。特に声の配役、声優さんではなく俳優さんを起用している時点で不安しかなく、まぁ機会があれば〜くらいの気持ちでいました。

そして実際観賞してみて。180度ひっくり返りました。
なんでもっと早く観なかったのかと後悔すらしました。

まず映像が凄い。冒頭から引き込まれ、終始光の描写や自然の背景、そしてなにより一見して地味な「編集」という作業をアニメならではの表現で魅力的に演出している点に感服しました。(アニメ会社さんも聞いたことがない会社さんだったのでこれから要チェックしていきたいです)

そして一番不安だった声の演技。これは数少ないアタリ作品だったと思います。一点、新人女優役の方の演技が少し違和感がありましたが、それを補う内容と周りの声優さんの演技は流石としかいいようがありませんでした。主演の清水尋也さんも今作ではいい味を出していたと思います。

そして内容。映画というスクリーンの裏側にある脚本、撮影、俳優、そして編集という決して日の目には出ない部分をフォーカスした濃い90分でした。
映画関係者はもちろん、そうでない人にも焦点を当てていて、本当に広い意味で映画は繋がっているんだなと感じました。
「映画は1人では作れない」まさしくその通りです。

夢と狂気の世界をこれからも愛していきます。

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