「なめてました。ごめんなさい。傑作です。」映画大好きポンポさん bionさんの映画レビュー(感想・評価)
なめてました。ごめんなさい。傑作です。
すごいです。映画愛にあふれていて、これは泣いちゃいます。というか号泣しちゃいました。
そしてごめんさい。なめてました。ポンポやジーンの絵柄が子供っぽくて、こんな絵柄で映画を語れるの? なんて疑いの目で見ていました。
ポンポさんが制作中のB級アクション映画が自分の好みにズッポシで、まずは引き込まれました。巨大タコがミスティアのバストを絞り上げてのサービスショット。いいですね。
プロデューサーであるポンポさんは、興行として成功させるためには、エッチなシーンも大事と事もなげに言ってのけます。
そして、この作品の15秒スポットを制作するシーンがこれまたいい。15秒間の中に収めなくてはいけないポイントを解説しながら編集過程を見せてくれるんだけど、フィルムが差し込まれるようなダイナミックなアニメーションで、目が釘づけになる。
ポンポさんの口から出てくる名言は記憶に残るよね。「満たされた人間はモノの考え方が浅くなる。幸福は創造の敵」ポンポさん一体何歳なの?
劇中映画「Mesiter」で撮影された映像は合計72時間あって、これを公開版として編集する必要がある。72時間を2時間以内に収める作業って想像するだけでゾッとするんだけど、編集の面白さを編集ソフトの画面をうまく使いながら映像化しているから監督気分の追体験ができる。
編集の面白さだけでなく、ロケの手配とか撮影現場の準備とか裏方の仕事にもスポットが当てられていて、メイキングを見ているようで、いつのまにか泣かされてしまうというなかなかの傑作でございました。
おなじく、なめてました。
最初は、少し違和感あったんですが、アニメで子供のようなキャラを描きたかったんだなと気づけたような気がしてからは、これで良いと思えるようになってきました!