「多数のドローンによる湖上の大統領襲撃シーンが大迫力で目新しくもあった」エンド・オブ・ステイツ Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
多数のドローンによる湖上の大統領襲撃シーンが大迫力で目新しくもあった
リック・ローマン・ウォー監督による2019年製作のアメリカ映画。
原題:Angel Has Fallen、配給:クロックワークス。
私は未見だが、エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」に続き、ジェラルド・バトラーによる6人気アクションシリーズ第3弾らしい。
最初の方のコウモリの大群の様に多数のドローンによる湖上の大統領襲撃シーンの迫力には度肝を抜かれた。
気づいたら、大統領専属のシークレットサービスの主人公がFBIにより大統領殺人未遂の犯人として拘束されていたという設定も面白い。
あと、気に入ったのは、あそこ。即ち、主人公ジャラルド・バトラーを置いて家を出ていった父ニック・ノルティック(戦争による精神的な後遺症によるらしい)の家へ逃げ込んだが、多くの敵に囲まれ大ピンチ。しかし、父が家の周りにメチャクチャな量仕込んで置いた爆弾の爆破により敵を殲滅できたところ。親子は似ているというが、戦争オタクというか爆弾オタクというか、元特殊工作兵の父親のキャラクター設定が何ともおかしく、憎めないオヤジと思わされた。
最後の病院での大統領を巡る攻防戦も、ダマシあいというか、守るべき大統領の隠し場所を巡る争いもかなり楽しめた。
屋上での肉弾戦はアクションとしては今一つ。ただ、戦争に取り憑かれた犯人像、ロシアとの戦争を求めて止まない人間の表現として敢えて敢行したということだろうか。
最後のハッピーエンド、ボロボロの体なれど大統領警備は続けるというのは健康状態で危ない兆候も出てたので違うだろうとは思ってしまった。ただ、父及び子供を含めて三世代の家族の交流生活を暗示してのラストは、暖かい気持ちにさせられた。
製作マシュー・オトゥール、ジョン・トンプソン、レス・ウェルドン、ヤリフ・ラーナー ジェラルド・バトラー、アラン・シーゲル、製作総指揮クリスタ・キャンベル、ラティ・グロブマン、マーク・ギル、アビ・ラーナー、トレバー・ショート、 ハイディ・ジョー・マーケル、デビッド・ベルナルディ、ジェフリー・グリーン、スタイン ジョナサン・ヤンガー。
キャラクター創造クレイトン・ローゼンバーガー 、ケイトリン・ベネディクト、原案クレイトン・ローゼンバーガー、ケイトリン・ベネディクト、脚本ロバート・マーク・ケイメン、 マット・クック、リック・ローマン・ウォー。
撮影ジュールズ・オロフリン、美術ラッセル・デ・ロザリオ、衣装ステファニー・コーリー。編集ガブリエル・フレミング、音楽デビッド・バックリー。
出演は、ジェラルド・バトラー(マイク・バニング)、モーガン・フリーマン(アラン・トランブル大統領)ジェイダ・ピンケット・スミス(トンプソン)、ニック・ノルティク(レイ・バニング)、ランス・レディック、ティム・ブレイク・ネルソン、パイパー・ペラーボ、ダニー・ヒューストン。