「ガンバレ熱い駄々っ子たち」ワンダーウォール 劇場版 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
ガンバレ熱い駄々っ子たち
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世界では人々を隔てる壁はなくなってきているイメージなのだが、現実には逆の状況が身近なところでも起きていることを告発する作品。旧い大学自治寮の存続運動をめぐる若者達の姿を、打ち込む者あり、冷める者もあり、モテるためにやる気になる者あり、と青春期の熱情を交えながらごく自然に描いていて好感が持てた。自由を標榜してきた印象の、大きな国立大学でさえ資本主義の波に逆らうことができない現実は悲しすぎる。私を含む多くの観客の声は、ラストの成海さん演じる女性の励ましのメッセージに込められていると思った。
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