劇場公開日 2019年12月13日

2人のローマ教皇のレビュー・感想・評価

全64件中、1~20件目を表示

4.0ローマ教皇たちの秘密が今明らかに。

2019年12月25日
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様々なスキャンダルを抱えるカトリック教会の運営に限界を感じた現ローマ教皇が、革新派の枢機卿をわざわざバチカンに呼び寄せて、徹底的に腹を割って話し合う。この実際にあったエピソードを、実物の1/3大のシスティナ礼拝堂をチネチッタに建造する等、舞台の精密な再構築を用いて観客に知らしめていく。背景のリアリズムが、ドイツ人独特の無骨さで教皇を演じるアンソニー・ホプキンスと、方や、やがて、南米初のローマ教皇となるホルヘ・マリオ・ベルゴリオを、巧みなスペイン語とスペイン語訛りの英語と、実物そっくりの外見と(今年来日したので分かりやすい)、まろやかな人物の造形によって具現化するジョナサン・プライスによって、さらにリアリティを増していく。やがて浮かび上がるのは、教皇となる人間にも深い悩みと矛盾を抱え、孤独に苛まれることもあるという、とても普遍的な現実。人は何と愛おしい生き物か!?そんな後味が残る実録ヒューマンドラマだ。

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清藤秀人

3.5会話してる話し

2025年5月30日
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一見水と油。
考え方も違うし、趣味や生活も違う二人。
時々クスッとくるようなエピソードもあるし、今のバチカンが抱える問題も見え隠れする。
何より、バチカンは美しい。
数年前行ったことがあるが、今も変わらずそこにあるのだと実感した。

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千恵蔵

5.0「コンクラーベ」が「ダンシング・クィーン」とは!

2025年5月16日
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マサシ

4.0コンクラーベの裏側

2025年5月11日
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2025年5月にまさにコンクラーベがあったばかりで、これまで全く知らなかった内側が垣間見える。

教皇と教皇の対話により「妥協ではなく変わっていく」のが感じられる。ひとりひとりの人生の重さも感じた。

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hachizen

4.0対話

2025年5月6日
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知的

対話劇である。
ほとんどベネディクト16世とベルゴリオ枢機卿2人の対話の話。

事実に基づく話かどうかはわからない。本人達に取材なんてできるわけないから、状況証拠からの推測に基づき創られた創作物であろう。しかし、まるでドキュメンタリーを観ているかのように、リアリティと説得力がある作品である。

人間、話せば分かるというほど簡単ではない。
教義の捉え方、教会運営の方針の異なるベネディクト16世とベルゴリオ枢機卿は、最後までその信念で折り合うことはなかったのだろう。
しかし、対話を重ねる中で、2人の間には信頼関係が構築された。孤独であったベネディクト16世にとって、心を開ける相手は対立する者。彼は、最初から後継候補として目を付けていたとしか思えない。ベルゴリオ枢機卿の過去を調べ、バチカンに呼び寄せた。自分の目で確かめるために。

対話によって相手を知る。思想信条という軸ではない、別の軸で人を見極める。
人の上に立つ者に必要な資質とは何か。
危機を救う者に必要な資質とは何か。
世界的宗教教団トップという特異な役割に纏わる話だが、その本質は、宗教教団でなくても企業でも当てはまる話のように思える。
どちらも人間がつくった組織だ。大きくなれば、派閥ができる。権力闘争がおきる。駆け引きが発生する。それらを乗り越えてまとめていくことは並大抵のことではない。

権力者は孤独だ。権力者は弱音を吐けない。権力者は完全ではない。

ワールドカップのサッカーシーンはよかった。
お互いが母国を応援して戦う。しかし、楽しそうだ。同じ土俵で楽しんでいる。
違いを認める。相手をリスペクトする。方法論は違っても大きな目標は一緒であることを確認する。そして解決策を模索する。

本当の対話とはかくあるべし、を教えられたような気持ちになった。
アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスの名演が光る。

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TS

5.0タイトルなし

2025年5月1日
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先日亡くなった教皇の話。こんな教皇がいたのか。アルゼンチンという厳しい国で司教をした人の言葉。ホプキンスとの関係。もテーマ。

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えみり

4.0亡くなられた教皇様にご冥福を

2025年5月1日
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知的

まず亡くなられたフランシスコ教皇にご冥福を。
キリスト教のことはあんまり詳しくなかったんやけど、フランシスコ教皇が亡くなられて、人物像とか知りたくて鑑賞。
ってかそもそもジョナサンプライスにアンソニーホプキンスって豪華すぎ。
恥ずかしながらコンクラーベとかも全然知らなくてみ終わってから調べまくりました。
ローマ教皇の苦悩や生き様が知れて本当にすごい映画やった。
24億人のキリスト教徒のトップに立つってどんなプレッシャーなんやろ。ほんま聖人しかなせん技やと思います。

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りう

4.0良かったみて

2025年4月27日
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コンクラーベ、今の状況に重なる。

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emp

4.5実話に着想を得たストーリー

2025年4月27日
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3月⭐︎うさぎ

5.0言いにくいことはラテン語で

2025年4月23日
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泣ける

笑える

幸せ

色んなことを考えて久し振りに鑑賞。忘れていたシーンが山ほどあった。こんなに深くて辛いシーンもあったのか。ベネディクト16世とベルゴリオ枢機卿が互いに告解する箇所では涙が溢れた(若いときのベルゴリオを演じたフアン・ミヌヒン、とてもよかった)。ホプキンスとプライスの二人ともが主役の映画だ。真逆の二人が出会い話し一緒に時を過ごし、それぞれが相手の思いや言動から反射を受ける。プライス演じるベルゴリオ=フランチェスコは本当にチャーミングで優しく強い。フランチェスコのジョークはツッコミ、ホプキンス=ベネディクトはボケだ。ベネディクトの左目が殆ど見えていないのがメイクと表情で上手く演じられていた。音楽と食事とサッカーとタンゴがいいスパイスになっていた。最後の方で本物のベネディクト16世とフランチェスコがお友達みたいに嬉しそうにしている場面が二つ流れる。2人のローマ教皇とも神様のお家に帰ってしまった(2025.04.23.)
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会話劇でドキュメンタリー・タッチでアクチュアルな話で老いの話で、そして世界を守りつつ変えていこうとする。それは教皇にも私たちにも通じる話で笑いながらも深く考えさせられた。

初めはホプキンスがフランチェスコ役かと思っていたので新鮮な驚きだった。結局はとてもいいキャスティングだった。フランチェスコもラッツィンガーも過去、胸が痛む、別の言い方をすれば世間や母国から批判されることがあった。個人的にもラッツィンガーが教皇になったのには自分は批判的だったけれど、二人が真摯に語り合う場面で心動かされた。コンクラーヴェで世界中から枢機卿が集まる場面はどんな映画でも楽しい。それぞれに故郷があり母語があり大好きなお料理があり個性がある。

タンゴとサッカーとジョークが好きなアルゼンチン。ジョークが苦手でクラシック音楽好きで自分の心に誠実であることを大事にしてKnoedelが好きなドイツ(バイエルン)。例外が多すぎるから英語は疲れる!枢機卿の2割程度しかラテン語はわからないから大事な発表はラテン語で。

強大な力を持つキリスト教には思うことがあるけれどこの映画を見て良かった。そして今のパパ、フランチェスコがなぜ愛されるのか少しだけでもわかって嬉しかった。

映像が美しかった。音楽では「ベラ・チャオ」が流れたのはドキッとしながらも嬉しかった。そして冒頭と最後のランペルドゥーサへのフライト予約には笑えた。どこへでも身軽に移動して皆と一緒に食事して語り合うフランチェスコには親近感を覚える。この世に変わらないものはない。神も動く。いい言葉がたくさんの映画でした。

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talisman

4.0これぞ対話…

2025年2月13日
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幸せ

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KEI

4.0このテーマをここまでポップに描き切るとは

2024年12月23日
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あまり馴染みのないテーマゆえ本作にはハードルの高さを感じていたが、第92回アカデミー賞3部門ノミネートとの高評価にて鑑賞。
観始めると意外や意外、本作とはオープニングからすっかり打ち解けることができた。
白と赤のコントラストが映える鮮やかな映像と、まさかの「ダンシングクイーン」まで織り交ぜてくるポップな音楽、そして全く畏まらないテンポ良い会話等々、めちゃめちゃ観やすいではないか。
ある一定のシーンが長く続いたりするのだが、色々な角度から楽しめるから全く飽きない。
本作でもアカデミー賞にノミネートされた2人の演技はもちろん観応えあるのだが、ノミネートされなかったものの脚本の力も観逃せないと思う。
そしてカジュアル度マックスのラストシーンからのエンドロールへ。
このテーマをここまでポップに描き切るとは…お見事!

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いけい

4.5神々しい

2023年3月30日
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一言「勉強になるわあ」。

ローマ教皇の選出選挙(コンクラーベ)や、生前退位はないとか。
「ローマ教皇の裏側見せます」的内容が、興味深い。

まずは左のアンソニー・ホプキンスが。
もうローマ教皇にしか見えない、憑依ぶり。さすがですねえ。
左のジョナサン・プライス(今作でオスカー主演男優賞・ノミネート)は庶民的だし。
手に届くはずもない存在の2人に、息吹が含まれてたなあ。

教皇になる前の、2人の生き様。
ドイツ出身と、アルゼンチン出身。保守派と改革派。
歴史的背景も含めて対照的なのに、通じ合う物がある。
その交わり方も温かい。

宗教的要素もあるけど、全然大丈夫。むしろ身近に感じられる1作。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「この世に偶然はない。全ては神の手の中」

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ゆき@おうちの中の人

3.0血の流れないタイマン

2023年3月1日
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カトリック教会のことなどダビンチコードで得た知識
くらいしか知らなかったけど、
ローマ教皇って自分を律してお堅い人かと思ってたけど
とても人間臭く描かれてて、
全く相容れない2人が、口論と言うタイマンの後に
親友になると言う構図はまるで
不良漫画だなと思いました。

アンソニーホプキンスもジョナサンプライスも
とにかく可愛らしい。

エンドロールのサッカー観戦なんて、
はしゃぐ2人をいつまでも観たいくらい。

ドイツ人とアルゼンチン人と言う2人から始まって
素晴らしい着地点だったと思う。

ベネディクト16世が全く考えの違うベルゴリオを
バチカンに呼び寄せた事、これが全てだと思う。

人はいつでも変われる。
妥協ではなく変われるんだ。と言う素敵なメッセージも
受け取りました。

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奥嶋ひろまさ

4.0おじいちゃん版グリーンブック

2022年1月30日
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笑える

ベンチャー企業の社長のイチモツ・ポプランがある日猛スピードで空を舞い逃走。ポプランを取り戻すための道中、過去の自分と向き合っていく話。

まず、こういう題材でありながらも男子校ノリの下ネタに走ることがないのがとても良い。下品そうに思えて意外とスマートなコメディだったなと思う。

そして、ポプランは男性性の最たる象徴だと思うので、それを剥ぎ取られ、もう一度男らしさを取り戻すとき主人公は完全にただの少年になっていたのが面白かった。

剥ぎ取られるのはポプランだけじゃなく、ポプラン探しの道中、殴られ、かつて捨てたはずの女性に捨てられ、顔にアレがかかりもするし、ポプランを口に含んでしまったり、精神的にも"男"を剥ぎ取られていく。そして残ったのは純粋に漫画と虫取りが大好きだった少年。

仕事相手の漫画を1巻も読めない男は、元々オールジャンルの漫画を楽しむ漫画オタク坊やだった。この少年の純粋さってこの映画の笑わせ方に似てる。男臭いゲスな下ネタじゃなく、単純にポプランが逃げて暴れたら面白い。それでいいのよ。

最後に、ポプランを元に戻すのも、自分の穴にはめ込むというまた"男"を剥ぎ取る行為(男性にとって屈辱的な行為)だけど、その行為によって男性性を取り戻すのが上手い。

今回のレビューすごい丁寧な言葉で下ネタ書いてるだけな気がしてきた〜(笑)

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せつこん

4.0信じるものは一つでも歩む道は異なる

2021年10月18日
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598年ぶりに存命のまま辞任した超保守派の教皇と改革派の現教皇の大人のお話。

保守派と改革派どちらも求めるものは同じ祈りと導き、感謝と平和。

宗教が嫌いな人や矛盾を受け入れる力がない時は観ないほうがいいかもね

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大粒 まろん

4.0コンクラーベ

2021年6月10日
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2021年6月9日
映画 #2人のローマ教皇 (2019年)鑑賞

実話を元にした新旧ローマ教皇の交代を巡る会話劇。ローマ教皇になるのも権力闘争!
カトリックの信者数を字幕では13億人と書いてあるのに、吹き替えでは1300万人と言っていた。誰も気づかなかったのかな?
まあ、#ジョナサン・プライス がよかった

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とし

4.0なぜか笑顔になる

2021年4月9日
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ジャーニー

4.0レビュー

2021年2月3日
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固く退屈になりそうな印象でしたが、軽い気持ちで観てみて大正解🦊✨
保守的な教皇と改革派な枢機卿が、対話を重ねながら葛藤と向き合う話ではありますが、大御所の演技により、すごく観やすい👍笑
ネトフリに加入していて、未見な方には是非オススメです🌞

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みそしる