てっぺんの剣のレビュー・感想・評価
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冗談の構え
ジャンプかコロコロに載ってる漫画みたいなイメージ。
北乃きいはかわいいけど、精悍さは一切なく残念ながらまったく剣士に見えない。
まぁ見た目は仕方ないにしても、何も凄さを見せないまま周りが持て囃すので説得力は皆無。
口調も戦国時代から来たようには感じられず…
正人も感情の動きがまったく描かれず、自分で廃部にした剣道部を自らすぐに再始動させる。
結衣への当たりが柔らかくなるのもあまりに唐突。
ましてこの二人の恋愛模様なんて、どこから発してどう発展したのか、台詞以外では読み取れません。
一時が万事その調子で、焼酎造りも剣道も恋愛も、どれ一つまともに描けていなかった。
全体的にチープな昭和感が漂うにも関わらず、ドローン撮影なども導入され統一感に欠く。
演技もお世辞にも褒められたものではない。
全国大会にいくと、謎のナレーションや文字演出、オーラのCGなど笑いどころだけは満載。
社会人の話なのにノリは一貫して高校の部活だし。
試合の描写にはいい所もあったし、風景のカットでは目を引く箇所がいくつもあった。
しかし、脚本と演技という二本の柱がまともに立っていないので勿体ない。
最後に二筋の光が流れたが、まさか刀と正人?
別れ際にも色恋第一に聞こえかねない発言をしてたけど、軌道に乗ったら社長業はおしまいですか。
剣道で優勝したからって焼酎は爆売れしないでしょ。
二刀流がOKなのは初めて知ったし、自分で「秘密兵器」とか言っちゃう塚原さんはかわいかった。
KO
戦国時代から現代にタイムスリップしてしまった豊後の小城の姫の護衛の女剣士が、実業団剣道で全国一を目指す話。
敵に攻め入られ姫と共に城を出た主人公が、敵兵と対峙したら突然体が光りだし、現代の大分県臼杵市にある焼酎の蔵元に現れて巻き起こっていくストーリー。
とりあえず、本当の剣士だしやったことがない剣道も強いのはわかるけれど、子供向けのマンガの教本には突きは無いからってことですねw
ただ、ルールを知ったであろうところから、いきなり全国大会まで飛んじゃうのは雑過ぎませんか?
更には若社長の葛藤の話しとか、焼酎造りの話しとか、恋愛要素を入れたりとか、話しを広げ過ぎて全てが薄くなってしまっている印象。
変にマジメな空気感だからコミカルな要素の笑いも安っぽく感じるし、そもそもタイムスリップの切っ掛けが良くわからないのもね…ということで、それなりには面白かったけれど、色々雑でちょっと残念。
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