「シティーハンターがシティーハンターであることに心底安心できた実写版」シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
シティーハンターがシティーハンターであることに心底安心できた実写版
『世界の果てまでヒャッハー!』のフィリップ・ラショーの一座が「シティーハンター」の実写化に挑戦。フランスのコメディらしい(映画祭に出品されるようなフランス映画ではなく)、ベタベタなギャグがテンコ盛りだが、同時に原作やアニメのテイストをかなり実直に引き継いでいて、ラショーが本当にファンであることが伝わってくる。それでいて、『世界の果てまでヒャッハー!』のあの気の狂ったスカイダイビングシーンにも似た、映像的な力業のお遊びもブッ込んでいて、オリジナルの精神を受け継いだ、限りなく近似値の実写版という、両者にとってとても幸せな関係が築けていると感じた。しかしここまでちゃんと「シティーハンター」で、吹替の山寺宏一も先輩、神谷明に相当寄せてきているので、カメオ出演でなく神谷明御大自らやってくれてもよかろうにと思ってしまうのは、まあ外野のわがままなのでしょう。きっと。
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