劇場版 炎の天狐 トチオンガーセブン 閻魔堂!地獄の大決戦!!のレビュー・感想・評価
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オマージュのお手本の様な作品でした
最近こちらのサイトを知りました。
3年前に鑑賞した作品なのですが
過去観た作品の1推しなので
レビューさせて頂きます。
地域活性化を目的とした
いわゆる“ご当地ヒーロー”作品の1つとして
数えられている特撮コンテンツではありますが、
原作者の並々ならない特撮愛を感じる作品でした。
特撮番組といえば、東映、円谷が主流の昨今
今は無きピープロのタイガーセブンを
フューチャーしております。
内容を書きますと
テレビシリーズの続編となっており、
共に活躍したヒロインの死の真相を探るべく
訪れた地で、ヒロインを殺害したであろうという
怪人と対峙します。
怨みと憎しみと復讐の思いで怪人に挑むのですが
敗れ、海に落ちてしまいました。
流れ付いた海岸で今作のヒロインに助けられます。
その恩人であるヒロインと弟にあたる少年との交流を経て
主人公は荒んだ心が救われて行くのですが、
そのヒロインもまた、怪人に命を狙われており
その窮地を救うという展開になります。
物語の中で、弟である少年が勇気を振り絞り
姉を襲う怪人に挑んで行くというシーンがあるのですけど
子供の頃に観ていた番組では、
登場人物の様に勇気を振り絞り、困難に立ち向かう
姿に憧れ、そんな自分になりたいと思い描いた事を
思い出しました。
そして、その登場人物が自分と近い子役が演じている
時等は尚更に、“勇気”というものに強い憧れを
抱いた事を思い出しました。
主人公であるトチオンガーセブンもまた、
その少年の勇気に呼応し、1度敗れた怪人に
挑んで行きます。
怨みではなく、友人を助けたいという勇気を胸に!
オーマージュって、お呪いの事だと思うんですね。
そこにどんな思いを込めるか!作品にどんな命を
授けるか。
トチオンガーセブンの原作者もまた、少年時代
特撮番組から熱い思いを学んだと聞きました。
そんな作者の思いを存分に感じられ、
力強い生命力も感じました。
“着ぐるみ特撮”という手法から、古さも感じるの
ですが、そこがまた、ノスタルジーを掻き立てられます。
オマージュって、こういう事を言うんじゃないかなぁ?
と素直に思える作品でした。
現在は、映像コンテンツとして上がっておりませんし
DVDの販売も延期されたままのようですが
この作品の前作と、続編はYouTube で視聴可能です。
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