「名作一歩手前かな?」HOKUSAI zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)
名作一歩手前かな?
通してみて面白かったです。章立てで作ってありますのでサブスクなどで登場した時もキリの良いところで区切れます。
・表情と光(陰影)の演出が卓越している。特に、田中泯演じる老境の北斎には凄みが溢れていた。旋風での人々の様子を感じ取るところ、北斎の青の完成などはすげえを通り越して呆然としました。ラストの怒涛図を書き込んでいく若い北斎(柳楽優弥)との共演にはホロリとしました。
・一方、圧倒的にダメなのは、筆の音がマジックにしか聞こえない。これは圧倒的にダメだし興ざめ。
・史実は知らないので、アレなんですが、開眼/老境の北斎って、写楽の価値観(感じたことを表現する)、蔦屋の野心を持って絵を描いていった、ということですね。はい。
面白い作品ですのでぜひ観て欲しいです。
コメントする