「日本クリエイティブの元祖?」HOKUSAI 憂太さんの映画レビュー(感想・評価)
日本クリエイティブの元祖?
あんまり評価伸びてないみたいだけど、
そもそも北斎(芸術全般)に興味があるかないかで得られるものに差がでるのかと。
私は趣味で絵を描いたり、
美術の歴史とか齧ってたりするクチではあるので、
北斎はじめとする江戸時代のクリエイターたちの変遷が、フィクションながらドラマチックに描かれており満足だった。
たしかにな~と共感することや、
そうくるか!!と感銘を受ける箇所もあり、
資料がないが故のシナリオが逆に新鮮で、想像を駆り立てられながら観れたので楽しかった。
特に「神奈川沖浪裏」が出来上がるまでのシーンは、
とてもウキウキした。浮世絵だけに
他にも「生首」誕生の由来や、
歌麿、写楽、TSUTAYAとの繋がりも「そお来るか~」て感じで、
名前と絵くらい知ってるかどうかで、このへんのポイントが変わってくるんじゃないかな。
(逆に詳し過ぎれば、史実とは違う!!とかの批判もあるかもなので、
私くらいのエセ芸術齧りミーハーくらいのが、
ちょうどウケがいいのかも)
不安な点を挙げるとしたら
少し冗長に感じる箇所が散見されたので、
見せ物としては
青年期老年期ともに10分ほど短縮しても
メリハリが効いて良かったかなとは思いました。
最後に“まとめ”っぽいこと書きます。
「描きたいものを描く」
「今だから見えるものがある」
北斎のメッセージは
現世のクリエイティビティにも通じ、
一石を投じているのではないでしょうか。
PS.パンフレットカッコ良すぎ
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