ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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優勝
この映画優勝!!
映画開始直後はタランティーノ監督のような奇作感を
感じつつ観ていて、ギャグもなかなか寒いし正直不安だった笑
だけど、エルサ登場から一気に映画に立体感がでて
面白くなった。
ライフイズビューティフルの様な、
子供目線の戦争の話。
正直くどくど戦争の悲惨さを描くよりも、
この振り切り方はまた大きな含みを持って
グッと胸に突き刺さった。
とりあえずキャラの立ち方もナイスで
主要キャラみんな好き。
エルサ可愛いし、
キャプテンKクソかっこいいし
ヨーキーも味がいい
母の死は無念だったけど、
大丈夫!ちゃんとジョジョは靴紐も結べる様になったよ!
笑いながら泣く、泣きながら笑う
ふわっとしてるようで重い。でも重くなりすぎないように軽やか。「はい、今から泣いてくださーい」みたいのではなく、突然来る!みたいな。 例の靴のシーン、館内が「おーっ⁈」って声が上がっていました。こ、心の準備が…
もちろん、サム・ロックウェルはもう、ハズレなし!
私の中ではアカデミーカメレオンで賞はサム・ロックウェル!
ヒトは生きなければならない
アンネの日記と蝶々と靴紐
いきなりビートルズとヒトラーの観客の熱狂ぶりを皮肉たっぷりに描いたOP。いやはや、これで心をいきなり掴まれました。しかも映画では聴くことも難しいドイツ語バージョンの「抱きしめたい」なのだ。さらにヒトラーユーゲントに入ったジョジョたちの滑稽ともとれる訓練など、ぐいぐい引き込まれる。あぁ、それでもって手榴弾のせいで顔に傷が・・・
このコミカルな演出満載の序盤をずっと続けてくれたら満点評価になったかもしれない。しかし、傷ついたジョジョが家で静かに暮らすようになってからは子供目線の真面目な作り。時折空想の友達アドルフ(監督本人)が登場する部分だけくすくす笑える程度。匿った17歳のユダヤ人少女エルサとの奇妙な共同生活が始まり、徐々に成長していく物語でした。
多分、タイカ・ワイティティ監督の選曲センスは好みに合うのですが、ビートルズのインパクトがあまりにも大きくて、だんだん尻すぼみ。途中、「タブー」という曲が流れるのですが、ちょび髭の加藤茶を思い出してしまいました。どこかでボズ・スキャッグスの「JOJO」なんかを流してくれると最高だったかも♪
反戦、反ナチの母親スカーレット・ヨハンソンの愛情。さすがに10歳の子供にはその意思が伝わらない。ジョジョが成長して母を思い出すようになってから、その愛情の深さが伝わってくるのだろう。彼女の美しさも蝶々のように振舞っていたからこそ、母の愛がしみじみ伝ってきた。ジョジョが靴のひもをうまく結べない伏線回収も見事でした。
何と言っても美味しいところを持って行ったサム・ロックウェル。ユーゲントの指導者として、そしてジョジョを温かく見守る姿。ナチ親衛隊の闖入によってユダヤ少女エルサがピンチになったときも救ってくれたし、終盤のジョジョをユダヤ人として突き放すところも見事。『リチャード・ジュエル』に続き、惚れてしまいそうになる(ゲイ的なものじゃなく)。
ジョジョに完敗
「ブリキの太鼓」ファンタジー版
ナチ少年の眼を通して描く第二次世界大戦時下のドイツ。なるほどこういう手が有ったかという感じ。同じ枢軸国側だったけれど日本では作れないでしょうね、こういう映画。最初はややモタモタするし、こんなこと描いて良いの?笑って良いの?という感じだったけれど(結局笑いましたが)、スカーレット・ヨハンソンが出てくる辺りから調子が乗ってくる。映画の最初では自分の靴紐さえ結べなかったジョジョが、エルサの靴紐を結べるまでになった心震えるラストまで、やや戯画化された悲喜劇を通して、そしてモンスターである筈のユダヤ人少女への初恋を通して描かれる10歳のジョジョ少年の成長物語。ちゃんとした映画になっているのが嬉しい。
今年もっとも愛すべき映画
第二次世界大戦中のドイツを舞台にヒトラーユーゲントの少年ジョジョを通し、ナチス、戦争の愚かさ、そして彼の成長を描いた本作。観終わった後、あたたかくとても幸せな気持ちになれた。
傑作「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティー監督が作ったこともあり、爆笑シーンがいっぱいあってかなり面白かった。
今作はジョジョの周りのキャラがとても印象的で良かった。
スカーレットヨハンソン演じる戦時下とは思えないオシャレお母さんのジョジョへの溢れんばかりの愛情にこっちまで幸せな気持ちになった。それ故に、その後起こる悲劇には本当に胸が痛くなった。
サムロックウェル演じるキャプテンKの勇姿、かっこよすぎ。
そして、ジョジョのポッチャリ友達ヨーキー、良い子で可愛かった😆。彼が出てくるだけで癒されたし、最後まで生きててくれと祈ってた。
MCU版スパイダーマンもそうだけど、ポッチャリキャラが大親友の映画は面白いこと間違い無い気がする笑
本当に良い作品だから、もっとデカイスクリーンで上映すればいいのになぁと思った。
追記
アカデミー脚色賞受賞おめでとう🎉
僕は作品賞ノミネート作品の中で今作が一番好きです‼️
可愛い
ジョジョ君が可愛いです。
ヨーキーも可愛い。生きてて良かったよヨーキー
もう、この子達が可愛いくてしょうがなかった、悲惨な戦争、状況なのに曲がポップで戦時下という事を感じさせないような作りで、少年の精神的成長を描いたほんと可愛いお話し。
最後の告白シーンのジョジョ君は一皮剥けてたね、カッコよかった。
子供目線の心情/信条の揺れ動きが新鮮
終始主人公の目線から、物語が進んでいきます。
戦争映画で、歴史と惨状を伝えつつも、リアルな子供目線でほっこり、成長するさまがなかなか新鮮でした。
明るい雰囲気や、最後の銃声のシーンなど、同じ題材のライフイズビューティフルが思い出されました。
前半は主人公ジョジョに思い入れを深める展開でしたが、長沼、退屈だったので、もう少し刺激的でも良かったかも。
後半の急展開に自身の心情とナチスへの信条が動いていくさまに、みている自分も心動かされました。
悲惨にしすぎず、かつ、明るくしすぎず、難しい塩梅のバランスが取れていたと思います。
もう少し前半が笑えて退屈しなければ、もう少し高得点だったかもしれませんが、最終的には満足でした。
冒頭部の描写からは想像できない終わり方。2人のその後が気になる余韻の残る終わり方は個人的に好み。
冒頭、時代があわないbeatlesの「I want to hold your hand」にあわせ大戦中にヒトラーに熱狂するドイツの人々の映像が流れる。
果たして、きちんとまとまった作品なのか危惧したけど、終わってみると綺麗にまとまっていた。
曲も最後の2人に掛けている?
軍人でないドイツ市民も祖国防衛のために闘って死んでいく描写があるけど、立派に闘って死ぬより生き残ることが大切ということなのかな。詩もそんなこと言ってたなあ。
2人のその後が気になる余韻が残る終わり方は個人的にとても好き。
気になったのは、熱烈にヒトラーに傾倒していた主人公が敗戦を契機に立場を急に変えたように描かれたことで、ちょっと唐突感がある。もう少し丁寧に描けなかったか。
あと、サム・ロックウェルがカッコ良すぎなのと少女役の子がとても魅力的。
アカデミー賞にノミネートされているけど、取れるといいね。
10歳の空想?
ビートルズで皮肉り、ボウイのコスプレで締め(ヒーローズの歌詞は復習推奨します)
ジョジョがシャツの襟をドバッと広げて、金髪をかきあげて。何かいきなり雰囲気変わった事無い?これがデビッド・ボウイのコスプレだってのに気付くのは、ヒーローズのイントロが流れ出した瞬間。レッツ・ダンスでも良かったよね。
トロントの観客賞なのでオスカー獲る感じでも無く、ちょっぴりだけフランス的な戯曲感を漂わせる脚本が好きなのと、監督であるタイカ・ワイティティを含む、メイン・キャストのハッキリしてて象徴的なキャラの立て方が良かった。
反ナチの母は、子供を巻き込まないために、息子を親ナチスとして育てながら、人として正しく育てる為に、何が大切なことかは教え様としていました。が、ここはも少しバシっと描写して欲しかったかなぁ。
自由になったら、まず、踊る。思想・内心・行動の自由。なんて許さないのがナチズム。なんだけど。なんでこれ、こんなに大騒ぎで宣伝してるんですか?そこがディズニー?
コメディ要素も、皮肉要素も、振り切り具合に多少の不満ありでした、俺的には。
サム・ロックウェルがリチャードジュエルの弁護士役に続いて、カッコいい所を持って行きました。カッコ良すぎひんかね?
良かった。けど、割と普通で物足りなさもありました。
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1/22 追記
"Maybe we're lying, then you better not stay."
デビッド・ボウイのHeroesの歌詞の締め部分は2人のその後を示唆してると思われ。戦争で家族を喪った2人は、一日だけKing&Queenとなった後、それぞれの道を歩みだす。そんなデビッド・ボウイの歌声を響かせながら、映画はおっ終い!になります。
Beatlesに熱狂するファンの姿と、ヒトラーに心酔する民衆の姿を被らせて始まる映画は、締めにも音楽を使ってます。こう言うところは好きです。
新しい観点から戦争を見つめる
ドイツ人も苦労したんだなぁ
明るい叙事詩
子どもがヒーローに憧れる、敵を醜悪なものと信じる。
それを否定はせずに愛を注ぐことで成長を促す母が素敵でした。
父のふりを芝居っけたっぷりにやったり靴ひもでいたずらしたり、そうしつつあなたも恋を知る、と大人扱いもする。
あんな素敵は母には私はなってないなあ。
終盤、誰もが幻想に振り回されているかの描写が騙されて愚かなのは子どもだけじゃない、と思わされ。
振り回されてる大人も流れに適当にのっかった大人も含め「できることをした」というくくりでは変わらないとも言え。
戦争や偏見に加担する勢力を深くは描かず、元凶であるヒトラーにすら心の友たる要素を含んでいること、お母さんの明るさや少年の成長が主題となっていることから、明るい叙事詩のような印象です。
そして。主演もだけど友達の少年がとにかく可愛い。
居場所を強制されてはいけない
タイカワイティティが自ら演じるヒトラーを空想の友達として持つ少年の話、と聞いて 一体どんな話なんだろう… 全く想像がつかん笑 と思いながらも評判の高さに期待を膨らませて鑑賞。
ヒトラーが出てくる以上、歴史のダークサイドの香りを排除した話を語るわけには行かない、だからこそタイカワイティティという監督の資質の中にこの話がどう落とし込まれているのか というのが大変興味深いポイントだったが、これまた非常に独特なバランスのお話だった。
この話のテーマの個人的な解釈としては
自分の居場所というものは、周囲の環境に多大な影響を受けてしまう。 が、それでも人は最後は自分の居場所を見つけることができるのだ。
といった内容だろうか。
(めちゃくちゃ乱暴だが…)
巨大な空気が国全体を覆っていたであろう、当時のドイツ帝国の中において、その空気の中に自分の居場所を必死で見つけようとしていた少年ジョジョが最後に見つける自分の居場所は… 好きな子と踊る!
と書くとえらいお気楽な印象、というか実際発生する事態に対して話のトーンは過剰に重たくならないのがこの映画の美学なのだが、演出と役者陣の技量によってお話の 切実さ は全く損なわれないのがこの映画の魅力の大きな部分だろう。
タイカワイティティの資質が存分に生かされた作品であるのは間違いない。
役者陣はみんな最高にこの話にマッチした素晴らしい演技を披露しているが、やはり何と言ってもスカーレットヨハンソン!
この魅力はなんなんだ!
素敵なお母さん像として完璧に近い、そしてだからこそ映画の途中に待ち受けるショッキングな展開がお話を強烈に押し進めていく。素晴らしかった。
あとはタイカワイティティ自ら演じるヒトラー。
ノリノリでやってるのが見てて伝わってくる奇怪な雰囲気が映画の雰囲気を壊さないながらも大暴れしてて印象的。
不満点 というとあれかもだけど個人的には、ジョジョの顔面の怪我の度合いが 思いの外軽傷じゃない…? という印象はあった。ジョジョが自分の居場所について考える一因となる顔の怪我だけど、正直そこまで酷い怪我ではない気がしてしまったのは若干ノイズとなった。
とにかく、他の映画ではまずあり得ない独自の切り口を、ここまで見易くまとめらるタイカワイティティの手腕はとても凄い。トロントでの観客賞受賞もうなずける一本だった。
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