「母が伝えた愛」ジョジョ・ラビット カイトさんの映画レビュー(感想・評価)
母が伝えた愛
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人生で一番感動した映画。
第二次世界大戦真っ只中のドイツを内側から描き、観客に愛を伝えたこの映画に出会えて本当に良かった。
全体的に重いテーマであるが、色鮮やかで可愛らしいテイストでタイカワイティティでなければ撮ることは難しかったのだと思う。
登場するキャラクターも全員魅力的で主人公のジョジョはナチスに傾倒しているが家族を愛する可愛らしい男の子でその友達のヨーキーは出てくるだけでほのぼのした。
ジョジョの家に住むユダヤの少女エルサも賢く強い精神で生き抜く強さを感じた。ジョジョを見守る母ロージーはこれまで観た映画で最も強く愛に溢れていた。
自分が最も好きなキャラクターであるキャプテンKは誰よりも勇敢で優しさがあり、その最期には涙が止まらなかった。
その他にも賑やかで愛すべきキャラクターが多く、これだけ全員のことを好きになる映画はないと思う。
ストーリーとしてはジョジョが経験するにはあまりにも辛い現実が次々と起こり、当時について深く学ぶきっかけとなった。
テーマがテーマだけにどうしても暗く重いストーリーになっていたが、最後には力強く希望を見出してくれる映画だった。
〔ベストシーン〕
デビッドボウイのドイツ語版heroesが流れ、ジョジョとエルサの残された2人がダンスをする最後のシーン。このシーンで母が命をかけてでも伝えたかった愛が確かに2人に伝わったのだと分かり、温かい気持ちになった。
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