劇場公開日 2020年1月17日

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「ピュアネスの詰まったチャーミングでハートウォーミングな大冒険に出よ...」ジョジョ・ラビット とーりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ピュアネスの詰まったチャーミングでハートウォーミングな大冒険に出よ...

2020年3月8日
Androidアプリから投稿

ピュアネスの詰まったチャーミングでハートウォーミングな大冒険に出よう! そしてボクたちは踊るんだ! 天才タイカ・ワイティティがまたも彼特有の温かな眼差しでやってくれた。彼の紡ぎ出す世界観はいつもながら本当に素晴らしいし心掴まれ気持ちが高揚する。クスりゲラゲラと笑っている内に愛しきキャラクター達に感情移入し揺さぶられ最後は光の射す方へ、こんなの最高だろ。『マリッジストーリー』とのオスカーWノミネートも納得の母親(父親?)役スカーレット・ヨハンソンに個人的に大好きで今回もやさぐれいい人ポイント稼ぐサム・ロックウェル、いつも通りのコメディエンヌっぷりレベル・ウィルソンまで豪華役者陣のとことん温かな気持ちにさせられる名演技も必見。けど本当に驚きなのはそんな周りに負けず劣らずの輝きを放つタイトルロール役ローマン・グリフィン・デイビス君! おかげで少年の歳上女性の初恋物語としても見応えあり。
本当に優しく特別な時間。魔法にかかるワイティティ節、残酷な現実も。ナイフや靴紐といった小物使いも印象的。監督自身がノリノリに演じるヒトラーの存在然り見せない説明しないのバランスも絶妙。だからこそスローモーションやモンタージュといった王道な手法も彼にかかれば小粋に時にエモーショナルに効果的にいきてくる。靴や服といった衣装もステキすぎる。選曲もビートルズの「抱きしめたい」にデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」(ジュヴナイル永遠のアンセム!で冷戦だけど歌詞にもマッチ?分からぬ人は『ウォールフラワー』も見ておくように)と当時だからこそあったドイツ語版を使っているの上手い。ヨーキーは不死身。去年の東京国際でチケット取られなかったから、やーっと見られて良かった。小さなことは大きく、大きなことも小さく、誰も置いてきぼりにしない心地よい風通しの良さ。終わり方ラストシーン本当に反則最高キュンキュンワクワクどツボ100点。ウインクしてチャッとクリック音

だからサム・ロックウェル推し2

Everybody's Gotta Live by LOVE
Yoohoo Jew おーいユダヤ人

とぽとぽ