劇場公開日 2020年1月17日

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「お腹の蝶々を大事に!」ジョジョ・ラビット しんばさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0お腹の蝶々を大事に!

2020年1月26日
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社会に認められる自分になって、必要とされたい!

わずか10歳のジョジョは素直だからさらにそう思ってしょうがない

ヒトラーは憧れで目標で友人だ

そんな盲目な少年に愛は強いのよと教えるお母さん

この作品を思い返すとき、お母さんの姿が中心にあるなぁ

虎とにらみあって大きなものと闘い、家族を愛して他人を信じる存在はこの作品の核だと思う

そんな指標に導かれるジョジョに共感し、いつしか強くなる彼に胸がいっぱいになる

そんな愛の物語

一方で戦争もちゃんと描かれている

ジョジョに、打たれるわよ!と軍服を渡しつつも、少年たちに銃を持たせて突進させる女性は相反しているようで、リアルな説得力があった

普通の人たちがユダヤ人を罵ってヒトラーを崇拝してたんだよな…と

社会に必要とされる人間が正しいとは限らない
だからジョジョにはずっとお腹のなかの蝶々を大事にして、忘れずにいてほしい

しんば