「Be a rabbit. 「愛は最強」」ジョジョ・ラビット アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Be a rabbit. 「愛は最強」
予告を観て「ナチス系のコメディかな」っと思っていたら全然違って、とっても愛情に満ちた作品でした。本作のポスターに「愛は最強」って考えたコピーライターの人スゴい!予告を作った人はコメディ色を強めてミスリードさせてる感じですが、コピーを考えた人は的を得てます。
主演のローマン・グリフィン・デービスくん、サム・ロックウェル、トーマシン・マッケンジー、レベル・ウィルソンにアルフィ・アレンと皆上手くって見所も多いのですが、個人的には本作ではなんと言ってもスカーレット・ヨハンソン。もう出ているシーン全部好き!クレンツェンドルフ大尉蹴りあげる所から、ジョジョとのキッチンで父親を演じるシーンも、エルサとの大人の会話も、川部でのジョジョとのやり取りも。息子に対する愛情をスゴく感じましたし、エルサに対しての大人としての責任感というかカッコいい母親だなぁっと惚れ惚れしました。スカーレット・ヨハンソンっていい俳優さんですよね。やたらと足から登場するなと思ってたら、まさかあのシーンに繋がるとは。監督のビジョンが巧すぎです。
タイカ・ワイティティ監督もジョジョのイマジナリーフレンドの「アドルフ」としてノリノリで演じてましたね。ヒットラーにビートルズを被せてくるこのセンス!当時ドイツでヒットラーがどれだけ人気だったかが一発でわかります。靴紐のシーンといい見せ方上手いですよね。名前が変わってるのでマオリ族の人かなっと思ったのですが、wiki で見たところマオリの父親とロシア系ユダヤ人の母親のハーフみたいです。監督自身ユダヤ人の血が流れているのでヒットラーをぶっ飛ばす本作を作りたかったんでしょうね。また母子家庭だったみたいなので、本人の経験も作品に活かされてるのかもしれません。
戦争映画なのでどれだけでも残酷描写ってできると思うんですけど、本作ではあえてそこは外してあるのが良かったです。例えリアルだとしても残酷描写って観た後しんどくなりますし。あくまでもジョジョからの視点で進む物語で、きっついシーンは暗示させるだけに留めてあったので助かりました。それでも吊るされた母親を見付けたジョジョのシーンにはググッときました。靴紐が結べないのが切ない。
でも最後は「アドルフ」をぶっ飛ばし、好きな女の子の靴紐を結んであげるれるようになって、解放されダンスで締めるという爽やかな終わり方で満足でした。戦時中のボーイ・ミーツ・ガール作品として秀作だったと思います。
近大さん、コメントありがとうございました。
いやいや、近大さんのレビューはとても考えられてて良きレビューだったと思います✨
確かにジョジョ・ラビット面白かったですし、良作との出会いって嬉しくなりますよね‼️
思ってた以上の良作、愛すべき…いや、愛され続ける作品でしたね。
こういう作品を見ると、どうしても自分の言葉で伝えられる限りじっくりレビューを書きたくなってしまいます(^^)