「おしゃれな映画だった」ジョジョ・ラビット ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
おしゃれな映画だった
・ジョジョがとにかく元気で良かった。子供らしく迷ったり悩んだりしているのをヒトラーが相談に乗るっていうのが恐ろしいとこだけど、それも乗り越えるし。
・少年たちが強い憧れをもってナチスに対しての思いがある姿が明るく描かれていて面白いと思った。それは何も知らないからだったというのが後半になってわかっていく様が切なかった。
・ドイツ人がユダヤ人を匿ったら公開で処刑されていたというのが恐ろしかった。ジョジョの母親が後半で処刑されてしまった遺体を見つける演出がとても切なかったけど、靴を見てはっとするっていう演出が泣けてきた。
・母親がユダヤ人を匿ったり、ジョジョを元気づけようと不在の父親の真似をしたり、踊ることは自由の証だとか、豊かな人生のお手本を見せてくれる美人で魅力的な人物で、思いやりも強い人物だっただけに処刑されてしまったのがとても悲しかった。
・奉仕活動の上司?の男が始終ふざけていて、戦時中とは思えない気楽さが凄かったけどそうでもしてないとやってられなかったのかなぁとも思った。新たな軍服のデザインに直属の部下も一緒になって著作権があるんだぞとジョジョに威張っている感じも。
・親友のヨーキーがずっと良い奴で良かった。ジョジョの一番の親友じゃないんだって言われたことにも落ち込んだりして、こんな親友いたら良いなぁと思ったらとても羨ましかった。兵士になっても明るくて凄いやつだと思った。
・クライマックスの町が攻撃を受けたシーンで奉仕活動の上司がデザインしていたマントとかつけてたような軍服を部下と一緒に来て戦っていたシーンが何だかぐっと来た。
・ジョジョの家に匿われていたお姉さんユダヤ人がとても魅力的に見えた。姉がいたらきっとこんな感じに扱われるんだろうかと思った。そういえばジョジョの本当の姉は何で死んでしまったのだろう。
・ラストシーンが泣けた。母親が教えたように自由だから踊るのだ。
・匿ってることもあって、家のシーンが長めにあったりして場面の転換が少なくて会話の多さから少し眠くなるとこもあった。