劇場公開日 2020年1月17日

  • 予告編を見る

「明るい叙事詩」ジョジョ・ラビット posuyumiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0明るい叙事詩

2020年1月19日
スマートフォンから投稿

悲しい

知的

幸せ

子どもがヒーローに憧れる、敵を醜悪なものと信じる。
それを否定はせずに愛を注ぐことで成長を促す母が素敵でした。
父のふりを芝居っけたっぷりにやったり靴ひもでいたずらしたり、そうしつつあなたも恋を知る、と大人扱いもする。
あんな素敵は母には私はなってないなあ。

終盤、誰もが幻想に振り回されているかの描写が騙されて愚かなのは子どもだけじゃない、と思わされ。
振り回されてる大人も流れに適当にのっかった大人も含め「できることをした」というくくりでは変わらないとも言え。

戦争や偏見に加担する勢力を深くは描かず、元凶であるヒトラーにすら心の友たる要素を含んでいること、お母さんの明るさや少年の成長が主題となっていることから、明るい叙事詩のような印象です。

そして。主演もだけど友達の少年がとにかく可愛い。

posuyumi