「クレンツェンドルフ大尉、私はあなたについて行きますよ。」ジョジョ・ラビット 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
クレンツェンドルフ大尉、私はあなたについて行きますよ。
嬉しいなあ、ここにもいました。
誰がって?
サム・ロックウェル演じるクレンツェンドルフ大尉のことです。
思いっきり体制側の人間なのに、その体制を権威付けているもののいかがわしさや嘘くささを一番分かっている人。
そのくせ、媚びてるわけではないけれど、体制が必要としている仕事はそこそここなして、部下からの人望や信頼も意外に厚い人。
『風の谷のナウシカ』にもいましたね、そういえば。
クシャナの部下のクロトワ。
やれやれ、女っぽくなっちまって。
くせー、溶けてやがる、俺も逃げなきゃ。
みたいな感じ、私は好きです。
原作漫画でも、ナウシカのことを本気で心配したりして、クシャナにからかわれているのです。
体制側からはみ出すほどの気概やエネルギーは無いけれど、いざ、これからの世界に必要な若者、少年、少女がピンチという時には黙って見過ごしたりしないで、自分が犠牲になっても助けてしまう。
色々と困難なことの多い世の中ですが、こういう大人が100人に1人くらいいてくれるなら、まだまだ捨てたもんじゃないと思います。
(この前は、寅さんみたいなおじさんが欲しいとか言ってたのですが)
ジョジョの前で、スカーレット・ヨハンソンがひとり二役を演じてたシーン。
他にも名シーンが多いのですが、なぜか観賞後に、ふと思い出しては泣きそうな気持ちになるのはここでした。
コメントありがとうございます😊
暖炉の墨をつけての一人二役のシーン、ジョジョをイスの上に乗せて抱き合うシーンはとても親子の愛情が感じられるいいシーンでしたね!
コメントありがとうございます。
僕もママの1人2役好きです。今はどうなってるかわからない夫の心配もある中で息子の前では気丈に笑顔を絶やさないママにグッときました。
最近いろんな作品を観るのですがジョジョとナチスとゾンビが繋がるとは思いませんでした。世の中に無駄な知識なんてないんだと実感しております笑
スカーレット・ヨハンソンが1人2役を演じてたシーン、ロージーの母親の面と女としての面が現れててスゴく良かったですよね。
最近のサム・ロックウェルってどれも良い気がします!なにか開眼したのでしょうか?
共感&コメントありがとうございます。
最近の親は、我が子かわいさのあまり、少しのリスクも背負わせまいと、早くから将来のレールを敷いたり、先回りして障害を取り除いたりと、過保護すぎるきらいがあります。そして、これが子供から考える力やたくましさを奪っているように思います。と、偉そうなことを言っても、自分も子育てには全く自信がありません。ジョジョを正しく導く母や、ここ一番で体を張れるクレンツェンドルフ大尉には、大人として憧れます!
コメントありがとうございます‼️
さすが徐々にとジョジョの駄洒落に気づいて下さいましたね😆
クロトワとクシャナについてですが、庵野秀明がクシャナの物語を作ろうと思ってたとか…