劇場公開日 2022年5月13日

「時代錯誤なテーマ、妄想に取りつかれたような前提条件で進行するありきたりな駄作」シン・ウルトラマン おにさんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0時代錯誤なテーマ、妄想に取りつかれたような前提条件で進行するありきたりな駄作

2023年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

本当に残念としか言いようがない
本来ならば今風にアレンジされるべきだった部分もすべて持ってきてしまった感じ
ここ最近でぶっちぎりで面白くなかった

まず導入の会話ばかりが続く茶番パート。今更真新しさもなく興味を惹かれる要素が無く眠くなる。とにかくこの会話パートが多い。大体つまらない。

未知の化学設定で無敵になれる設定。流石に何の根拠もなくて大体きついです。
環境破壊によって怪獣が発生するという設定。もう擦られすぎて飽きに飽きています。
もうそれが発生動機にするのは無理がある。
環境破壊とは共存していかなければならなく、それを前提に生きていかなければいけないという現代人については寝耳に水。もう目の前にある事実で、いちいち映画で啓蒙活動しなくても十分に浸透しています。

人類は無能である。宇宙人は有能で人類を敵対視している。各国家首脳は無能で武力による制圧に執着している。超科学がすべてを解決する。なぜかウルトラマンは人間を守ろうとする。etc.... ストーリー上で都合の良い妄想に取りつかれすぎでマジでついていけない。
しょうもない表面上のやり取りで顔を真っ赤にしていた時代の人間はいいですね。もうそんな時代でもないですよ。

総じて、バブル世代に育ってしまった妄想を全開に詰め込んだ駄作。
日本の空白の30年を作ってしまった時代の象徴、地に足のついていないどうしようもない妄想を具現化した映画。

こんな設定で喜んでいた人間がうらやましいですね。
今は、たとえ人種や惑星が違ったとしても、受け入れて前に進まなければいけない時代、
そういった溜まりに溜まった膿を背負って生きていく現代人に対して、何も伝わるものは無いですね。今もバブル気分な人間は大絶賛かもしれませんが。
時代錯誤と言わざるを得ない。
リメイクして”ウルトラマン”の格を大きく下げましたね。
グリットマンのほうが遥かによくできていた。

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ゆう