「May J.の歌みたいなデジタルウルトラマン」シン・ウルトラマン 2Bさんの映画レビュー(感想・評価)
May J.の歌みたいなデジタルウルトラマン
無機質なウルトラマン、無機質な登場人物たちが織り成す、無機質なストーリー。
例えるなら、ルックスが良く、歌唱力もある歌手が歌う、有名な曲の正確なカバー。
よく再現したってことには関心するけど、感動はない。
温かさというか、作品に人間味が感じられないんですよ。
本作と比較すると、別所哲也主演の「ULTRAMAN」なんか、「ウルトラマン」第1話を大胆にアレンジし、低予算ながらもテーマ性を備えた傑作だったなぁと思う。2004年の作品なので、CG技術も拙く、子供向けのシンプルなストーリーだが、観客を感動させる力があった。
回顧趣味に走るのもいいけど、せめて、「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」「大決戦!超ウルトラ8兄弟」レベルの情熱が欲しかったな。
本作を見終わった後、口直しに旧作TVシリーズが無性に見たくなるという現象は、ディズニー製「スター・ウォーズ」EP7~9のときと同じ。
「シン・ゴジラ」には、旧作の焼き直し以上の特別な何かが感じられたのに、今回はどうしたんでしょう。
今週末には「シン・仮面ライダー」公開。一抹の不安を抱きつつ、鑑賞しようと思う。
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