「特撮とCGとカメラアングルと。」シン・ウルトラマン にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
特撮とCGとカメラアングルと。
面白かったです。
面白かったですが、ドキドキもワクワクもしないし、
懐かしさすらなかったです。
それは、小さいころウルトラマンにはまってなかったから。
小さいころからアニメや特撮やヒーロー物を
見て育った庵野さんは、それらの手法を
自分の中で昇華しエヴァンゲリオンを生み、
シンゴジラでそれを実写ドラマでも有用であることを見せた。
そしてシンウルトラマン。
ただの原点回帰。
彼があのころ見てたウルトラマンを
庵野流に再構築して”これでしょ!これだよね!?”
って作ったのがシンウルトラマン。
だから”うん、それそれ!”って思った人は感涙し、
知らなくて”何が?”って思った人は酷評。
実相寺アングルをアニメにも転用して見せたエヴァの才能と、
コマ割りを絵コンテとカメラ割に転用して見せたシンゴジラの才能が、
シンウルトラマンでどんな才能を見せるのか。
「実相寺アングル」を庵野流に解釈した・・・のではなく。
”ウルトラマンと言えばこのアングルだよね!”と
1周回ってきた感じ。
それがシンウルトラマン。
良いとか悪いとかじゃない。
そのノリについていけない悔しさ。
なぜなら、うちの田舎にはTBSがなく、ウルトラマンを
見て育たなかったため。
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