「庵野ワールド全開」シン・ウルトラマン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
庵野ワールド全開
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公開当時、息子に誘われたのだがコロナが怖いので敬遠してしまった、後で感想を聞いたところ、面白さは文句なしだが、触れてはいけない深遠なテーマに踏み込んでしまったと言っていました。以来、気になっていたのですがアマゾンのサブスクに早くも登場、有難い。
シンと付くだけあって庵野ワールド全開、冒頭から透明怪獣ネロンガやウラン怪獣ガボラと立て続けに登場、先ずは観客の期待に添った直球勝負だから胸躍ること間違いなし。
金城哲夫さんや実相寺昭雄さんの作品でも哲学的なテーマがしばしば織り込まれたが庵野さんも掘り下げていますね、ウルトラマンはただの都合の良い存在、国威高揚の為に謎の異星人の甘言にまんまと載せられてしまう政府高官などシンゴジラの背景に似たアンソロジーも相変わらず、「そうまでして人類を救う価値があるのだろうか」といった異星人視点は重い言葉でした。
豪華俳優陣も見どころですね、長澤まさみさんまで巨人化してしまうのは驚き、ウルトラマンの尻を叩いて「気合入れてこっ!」と例によって上から目線のキャラでしたが終盤ではしおらしくなっていました。斉藤さんにクンクンされたりコメディアンヌとしてもいけるでしょうね。
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